「まだこの部屋でゴキブリを見たことはないけれど、隠れているかもと思うと不安……」
「部屋にゴキブリがいたけれど、駆除する前に逃げられてしまった!」
など、ゴキブリに関する悩みは尽きません。ゴキブリを見ただけでぞっとしたという経験は、性別・年齢を問わず多くの人が持っているのではないでしょうか。
ゴキブリは「1匹見つけたら100匹いると思え」と言われるほど生命力が強く、放置するとどんどん繁殖してしまうため適切な対処が欠かせません。この記事では、ゴキブリが隠れやすい場所や侵入経路、ゴキブリのいない部屋にする方法などを解説します。
この記事で分かること
- ・ゴキブリの住み家になりやすい場所
- ・部屋にゴキブリがいるか確かめるポイント
- ・ゴキブリ対策グッズと駆除方法
- ・ゴキブリのいない部屋にするためのコツ
目次
見失ったゴキブリがよくいる場所を徹底的に探す
部屋にいたゴキブリを駆除する前に逃げられてしまったら、隠れていそうな場所を徹底的に探しましょう。ゴキブリは次の8か所をとくに好むので、これらの場所から重点的に探すことをおすすめします。
- 家電・家具の下、裏、隙間
- エアコン
- 天井
- クローゼット、タンス
- 観葉植物、プランターの近く
- 下駄箱
- トイレ・お風呂、排水管
- 換気扇、通気口
ゴキブリの習性を理解すると好みの場所が分かり、効率的にゴキブリを退治できます。
狭くて暗い、家電・家具の下、裏、隙間
ゴキブリは家具・家電の下や裏側、隙間などに隠れることが多いです。狭くて暗い場所を好む習性があるため、これらの場所に集まって巣を作ることがよくあります。
とくに、家電の裏側は通電していると温かいので、ゴキブリにとって居心地のいい環境と言えます。
ゴキブリが家具・家電の付近に逃げ込んだら、動かせるものを動かして追い出してみましょう。急に飛び出してくる場合があるので、即効性のある殺虫スプレーを準備しておくと安心です。
エアコンの中や裏
エアコン内部や裏側にも、ゴキブリが隠れていることがあります。エアコンはほこりが溜まりやすく、結露による水分もあるためゴキブリには暮らしやすい環境です。フィルター部分やホースを通すための穴にゴキブリが隠れていることがあるので、チェックしてみましょう。
エアコンを稼働させていないのにエアコン内部で物音がする場合には、ゴキブリがいる可能性があります。エアコンのスイッチを入れてみると、驚いたゴキブリが這い出してくる場合があります。
天井に潜んでいることも!
逃げたゴキブリが天井や壁の上部に張り付いている場合があるので、天井付近を見上げてみましょう。ゴキブリの足には爪間盤(そうかんばん)と褥盤(じょくばん)という器官があり、ガラスのように滑らかな表面でも落下せずに動き回ることができます。
天井などにゴキブリがいたら、殺虫スプレーを吹き付けて慌てず冷静に駆除しましょう。むやみに追い払おうとすると、ゴキブリがこちら側に飛んできて怖い思いをする可能性があります。
湿気の多いクローゼットやタンスの中
クローゼットやタンスの中に、ゴキブリが隠れていることがあります。クローゼットの内部は湿気が溜まりやすく、暗いのでゴキブリが住みやすいと言えます。
とくに、衣類がぎゅうぎゅう詰めになっていて長期間服の出し入れをしていないクローゼットは、ゴキブリの住み家になりやすいので注意が必要です。クローゼットの中でゴキブリを見つけたら殺虫スプレーを噴霧して駆除し、精神的に気持ち悪いと感じたら服を洗濯するといいでしょう。
その後は、クローゼットをこまめに掃除したり、後述する毒餌タイプの駆除剤などを置いたりすると安心です。
観葉植物やプランターの近く
暮らしに彩りを与えてくれる観葉植物ですが、土や水分が豊富なのでゴキブリの恰好の住み家になってしまいます。とくに鉢の裏側は、薄暗くてじめじめしやすいので隠れ家になりやすいです。
プランターを動かしてみると、ゴキブリが這い出してくる可能性があります。観葉植物のまわりに家具や家電など逃げ込みやすいものがある場合には、とくに注意しましょう。なお、ゴキブリが湧くのを避けたいという人は、受け皿の水をこまめに変えたり、ゴキブリの嫌うミントやハッカの観葉植物にしたりするのがおすすめです。
暗くて、湿度の高い下駄箱の中
下駄箱はゴキブリの住み家になりやすい場所です。下駄箱の中はジメジメと湿気が高くて暗く、玄関などから侵入してきたゴキブリが住み着くことがあります。靴の中に隠れている場合もあるので、一足ずつ取り出して確認してみましょう。
とくに、掃除していなかったり、いらない靴がぎゅうぎゅう詰めになったりしている下駄箱はゴキブリにとって住みよい環境になっている可能性が高いです。
脱いだ靴をすぐに下駄箱にしまうのも、湿気を溜める原因になるのでやめましょう。
トイレ・お風呂や使用していない排水管
ゴキブリはトイレの便器や、お風呂などの排水管の中に潜んでいることがあります。便器や洗面台には「排水トラップ」と呼ばれる部分があり、水を溜めて排水管から悪臭や害虫が上ってこないように工夫されています。
しかし、ゴキブリは短時間の潜水ができるため、排水トラップを突破する場合があり注意が必要です。
排水トラップに十分な水が溜まっている場合は心配しすぎる必要はありません。しかし、使用頻度の低い排水管は排水トラップの中の水が減っており、ゴキブリが排水管から這い出てくる可能性があります。
換気扇や通気口
台所やトイレなどの換気扇や、壁に空いた通気口もゴキブリの見つかりやすい場所です。これらは換気のために屋外につながっているため、ゴキブリが屋外から侵入してしまうことがあるのです。
換気扇や通気口にフィルターを取り付けていなかったり、フィルターの手入れをしていなかったりすると、ゴキブリが侵入してくる可能性が高まります。通気口などのフィルターは住宅購入時には付けられておらず、自分で購入して取り付けなければなりません。取り付けや手入れをした覚えのない人は、ゴキブリが住み着いていないかチェックしてみましょう。
見失ったゴキブリをそのままにしておくのは危険
ゴキブリを見失ったまま放置してしまうと、あとあと問題に発展するおそれがあります。早めに退治して、不安を解消しましょう。
ゴキブリが繁殖し続ける
「ゴキブリを1匹見つけたら100匹いると思え」というのはよく聞く言葉ですが、これは大げさではありません。ゴキブリの繁殖力はすさまじく、1匹のメスが生涯に500匹前後の子どもを産むことが知られています。
ゴキブリは繁殖力が高いうえ、とてもすばしこい害虫です。1秒に体長の50倍もの距離を走ることができるため、家具の裏側や小さな隙間などにすぐに逃げ込んでしまいます。見つけたらすぐに駆除しないと、繁殖を食い止めるのは困難です。
ゴキブリが怖くて夜も眠れない
見失ったゴキブリをそのまま放置するのが怖くて、眠れなくなってしまう人もいます。ゴキブリは夜中に活発化して動き回るため、「寝ている間に足元を這い回ってきたらどうしよう」「ゴキブリのカサコソという気持ち悪い音が聞こえたらどうしよう」と不安がわきあがってくるのです。
ゴキブリの足や触覚がビニール袋や壁などに触れると、あの「カサコソ」という摩擦音が出ます。摩擦音は日中なら聞き逃しそうなくらい小さい音ですが、深夜は静まり返っているので気になってしまいます。ゴキブリが怖くて眠れないのは精神衛生上好ましくないので、できるだけ早く駆除しましょう。
部屋にゴキブリがいるか確かめる方法
「まだ家の中でゴキブリを見たことはないけど、隠れていないか調べたい」という人に向けて、簡単にできるチェック方法を解説します。
ゴキブリがいそうな場所を確認する
前述した家具・家電の裏や観葉植物など、ゴキブリの隠れていそうな場所を探しましょう。大きな物音を立てるとゴキブリが危険を感じて静かになってしまうので、静かに様子をうかがいます。また、部屋を暗くすると動きが活発になって隠れ場所から出てくることがあるため、部屋の照明を落として確認するのも効果的です。
家具や観葉植物の鉢にゴキブリが潜んでいた場合、その家具などを動かすとゴキブリが飛び出してくる可能性があります。予期せぬ遭遇に驚かないよう、いざとなったら殺虫スプレーを吹きかけられるように心の準備をしながら確認しましょう。
ゴキブリ専用のワナを仕掛ける
「ゴキブリホイホイ」などの粘着シート式のゴキブリ専用のワナを仕掛けて、ゴキブリが入っているかチェックしましょう。家具・家電の裏側や水回りなど、ゴキブリの好む場所にいくつも設置するのが効果的です。
ゴキブリ専用のワナはホームセンターやスーパーマーケット、Amazonなどで販売しており、5セット400円程度など安く手に入れることができます。粘着シートにくっついたゴキブリしか駆除できないため根本的なゴキブリ対策にはなりませんが、家にゴキブリがいるか、どのあたりに多いかを調べることが可能です。
監視カメラで夜間のゴキブリを監視
動体検知機能付きの監視カメラを持っている人は、それを活用して室内のゴキブリを調べることができます。動体検知機能とは動いたものを検知する機能のことで、防犯目的や不在時のペットなどの安否を知るために活用するものです。ゴキブリに対しても反応することがあるので、とくに夜間などゴキブリが活発に動き回る時間帯に活用するのがおすすめです。
ただし、本来はゴキブリ検知用の製品ではないため、確実に検知できるという保証はありません。安い物でも数千円以上するので、ゴキブリを調べるだけの目的で購入することはおすすめできません。別の目的で監視カメラを所持している、あるいは購入予定だという人は試してみるといいでしょう。
ゴキブリのフンを探す
部屋の中にゴキブリのフンがないか確認しましょう。姿が見えなくてもフンが残っていれば、「この部屋にはゴキブリがいる」と結論できます。
ゴキブリのフンは台所やお風呂などの水回りや、狭くて暗い家具・家電の裏などに見られることが多いです。形はコロコロした丸いものや細長いものなどさまざまで、1~4ミリくらいです。黒や茶色っぽいものが多いですが、エサの種類によってはフンの色が異なるケースも見られます。
ゴキブリのフンには集合フェロモンという物質が含まれており、放置すると他のゴキブリが集まって巣を作ってしまうのですぐに片付けましょう。素手で触らずにティッシュなどでつまんで除去してから、フンの落ちていた場所に除菌アルコールスプレーを噴霧します。
ゴキブリの卵がないか確認する
フンだけでなく、卵がないか確認するのも大切です。ゴキブリはたくさんの卵が入った「卵鞘(らんしょう)」を生息場所に産み付けるので、水回りや家具・家電の裏などゴキブリの好む場所に卵鞘がないか探してみましょう。卵鞘はたわら型で、黒や茶色っぽい色をしています。
卵鞘をそのままにしていると大量のゴキブリが生まれてしまうので、熱湯をかけたり、ビニール袋に入れてからつぶしたりして駆除します。掃除機で吸い取ると、掃除機内でふ化してゴキブリが出てくるおそれがあるのでやめましょう。トイレに流すのも、排水管の中でふ化する可能性があるので危険です。
ゴキブリの侵入経路を徹底的にふさいで、ゴキブリのいない部屋に!
ゴキブリのいない部屋にするには、侵入経路をふさいで入ってこられないようにすることが重要です。侵入経路ごとに、ふさぎ方を解説します。
排水周りの対策
台所や洗面台の床や壁には、排水管を通すための穴が開いています。穴の隙間からゴキブリが侵入する危険があるため、パテで隙間を埋めましょう。排水管用のパテは「配管穴埋めパテ」などと呼ばれ、ホームセンターやインターネット通販では1kgあたり500円程度などで販売されています。
また、「パテで埋めたから、もう大丈夫」と過信せずに、定期的にパテの状態をチェックすることも重要です。パテははがれてしまうこともあるので、年一回を目安に確認しましょう。
エアコンのホースは外も内側も対策
エアコンの配管まわりも、ゴキブリの侵入経路です。エアコン付近の壁には室外機と室内機をつなぐホースが通るスリーブ穴が空いており、スリーブ穴の隙間からゴキブリが入るおそれがあります。また、室外機のドレンホースはジメジメしてゴキブリの好む環境なので、ドレンホースから屋内に侵入してくる可能性もあります。
エアコンまわりからの侵入を防ぐには、室内のスリーブ穴をパテで埋めたり、エアコンの専用フィルターを付けたりするのが効果的です。屋外のドレンホースには、市販の防虫キャップを取り付けましょう。エアコンの購入時にはパテや防虫キャップなどは付属していないので、自分で用意する必要があります。
網戸やドアの隙間は1㎜あればゴキブリは入れる
ゴキブリはたった1mmでも隙間があれば、通り抜けることができます。そのため、網戸にわずかな隙間があったり、ドアを開けっぱなしにしていたりすればゴキブリが侵入するリスクがあるのです。家を出入りするときは必要以上にドアを開閉せず、短時間で済ませるように意識しましょう。
また、意外と知られていないことですが、網戸には向きがあります。網戸は窓の右側に寄せて使うように設計されており、左側に寄せるとサッシとの間にすき間ができてしまいます。
網戸は右に寄せて使い、それでも隙間がある場合にはホームセンターなどで売っている隙間テープを使いましょう。
ブレーカー周辺の隙間、壁の穴はすぐ埋める
ブレーカーの分電盤が取り付けられている壁周辺も、ゴキブリの侵入経路のひとつです。分電盤の裏側の壁には、複数の電気配線を通すために大きな穴が開いています。その穴の隙間からゴキブリが室内に侵入してこられないよう、パテで埋めてしまいましょう。
パテにはさまざまな種類や素材がありますが、電気配線のまわりには絶縁性のあるパテが適しています。Amazonなどで「絶縁 パテ」と検索すると電線や配管の穴を埋めるのに適した、絶縁性のあるパテを探すことができます。
郵便受けもゴキブリの侵入経路
玄関の外の郵便受けが、ゴキブリの侵入経路になることもあります。チラシや新聞がたくさん投函されていると、郵便受けが閉まりきらずにゴキブリが侵入しやすくなるため注意しましょう。とくに、玄関ドアと郵便受けが一体化している物件では注意が必要です。
郵便受けと玄関ドアが分離されているタイプの家では、郵便受けから直接ゴキブリが侵入してくることはありません。しかし、郵便物にくっ付いて家の中に入ってくる可能性はあるので、郵便物を持ち込む前にゴキブリがいないか軽く見ておくといいでしょう。
お出かけ後の衣類・バッグに付いていないか確認する
お出かけから帰ってきたら、玄関を開ける前に衣類やかばん、荷物にゴキブリが付いていないか確認しましょう。「自分の荷物にゴキブリがくっ付いているなんて、ありえない……」と思う人もいるかもしれませんが、決して油断はできません。飲食店の床にバッグを置いたり、コートを壁にかけたりした経験はありませんか? もしゴキブリが忍び込んでいたら、家の中に運び込んでしまいます。
宅配された荷物にゴキブリが付着している場合もあります。とくに段ボールはゴキブリのエサとなり、卵を産み付けられていることがあるので、できるだけ持ち込まないようにしましょう。
ゴキブリのいない部屋にする対策グッズ
ゴキブリのいない部屋にするために、次の5つの対策をとりましょう。
- 毒餌タイプのゴキブリ団子を設置する
- くん煙式駆除剤で駆除する
- プッシュ式ゴキブリ駆除剤を使う
- ゴキブリ駆除業者に依頼する
- 待ち伏せタイプのスプレーを散布する
効果的な使い方や注意点を解説します。
毒餌タイプのゴキブリ団子を設置
ゴキブリ対策でおすすめなのが、ホウ酸やフィプロニルなどの薬剤が入った毒餌タイプのゴキブリ団子です。ゴキブリを見かけない場合でも、予防的に設置しておくことをおすすめします。
ゴキブリ団子は毒餌を食べた個体だけでなく、メスの卵や同じ巣にいるゴキブリにも効果を発揮します。薬剤抵抗性ゴキブリにも効き、設置後1年間などの長期間効果が持続するので安心です。
毒餌タイプのゴキブリ団子はエサをむき出しで置くのではなく、手で触れずに使えるよう薄型のケースに入っています。設置しやすく、シンプルなデザインなので試してみましょう。たくさん置くと、駆除効果を高めることができます。
くん煙式駆除剤で駆除する
くん煙式ゴキブリ駆除剤を使うと、部屋のすみずみまで成分が行き渡って隠れたゴキブリを駆除することができます。「アースレッド」や「バルサン」などが代表的で、ドラッグストアやホームセンターでも販売されています。
くん煙剤を使うときは部屋を閉め切って、引き出しや押し入れなどゴキブリの隠れていそうな場所をあらかじめ解放しておきましょう。ペットなどを室外に出し、テレビやパソコンにはビニール袋をかけてから、使用法通りにくん煙剤容器をセットします。セット後は部屋から出て、2時間以上など指示通りに放置してから、使用後に入室して換気します。
なお、くん煙剤はゴキブリの卵には効かないので、卵の孵化する2~3週間後に再度使用すると効果的です。煙の出ない霧タイプやニオイが少なく火を使わない水タイプなど、さまざまなタイプがあるので、住宅事情に合わせて使い分けることができます。
プッシュ式ゴキブリ駆除剤を使う
「くん煙は面倒だけれど、しっかりゴキブリ対策をしたい」という人には、プッシュ式ゴキブリ駆除剤がおすすめです。「1年バルサンワンプッシュ」のように、部屋の広さに応じた回数プッシュすると駆除効果が1年持続する製品があります。
プッシュ式ゴキブリ駆除剤はくん煙剤とは異なり、事前準備や後片付けがいらないので手軽です。空間噴射と隙間噴射の両方の使い方ができ、空間噴射の場合は窓やドアを閉め切ってからプッシュし、室外に出て30分間閉め切ります。持続成分だけでなく速効成分も配合されているため、プッシュしたその日から効果を発揮します。
ゴキブリ駆除業者への依頼
「ゴキブリの数が多すぎて自分では対処できない」「自力での駆除なんて、気持ち悪くて絶対にむり!」という人は、ゴキブリ駆除業者への依頼を検討しましょう。業者の扱う薬剤には市販の駆除剤よりも強力なものもあり、徹底的なゴキブリ対策が可能です。
ゴキブリ駆除業者の費用相場は2LDKで2~5万円程度で、部屋が多くなるほど高額になります。侵入経路が多いと、経路を防ぐための処置費用が高くなりやすいので注意しましょう。また、部屋に不用な物が多いとゴキブリの隠れ場所が増え、駆除作業に時間がかかって費用が高くなるおそれがあります。
待ち伏せタイプのスプレーを散布
待ち伏せタイプのスプレーも、ゴキブリ対策の心強い味方です。家具の裏や冷蔵庫の下などの隙間に1プッシュすると壁や床に薬剤が付着して、やって来たゴキブリに効果を発揮します。フマキラーの「ゴキブリワンプッシュプロ」やバルサンの「まちぶせスプレー」など、さまざまなメーカーの製品があります。
くん煙剤とは違って、事前準備や後片付けが不用なので便利です。なお、隙間専用の商品であるため、部屋全体に噴霧することはできません。約1か月は効果が持続するので、月1回の掃除習慣として取り入れるのがおすすめです。
対策しても部屋にゴキブリが出たら駆除するしかない
万全の対策を取っていても、わずかな隙間などからゴキブリが侵入してくる可能性があります。部屋にゴキブリが出てしまったら、覚悟を決めて駆除するしかありません。駆除の方法や注意点を解説します。
スプレータイプの殺虫剤が効果的
目の前のゴキブリを今すぐ駆除したいなら、殺虫スプレーがおすすめです。「ゴキジェットプロ」や「アースジェット」など定番の商品はスーパーやコンビニなどでも売っているので、いつでも使えるように常備しておきましょう。
殺虫スプレーは細いノズルが付いているので、家具の裏などの隙間に噴霧することも可能です。「小さな子どもやペットがいるから薬剤を使うのが不安」という人は、フマキラーの「超凍止ジェット凍らすスプレー」のように、殺虫成分不使用のスプレーを探してみましょう。
なお、殺虫スプレーは引火の危険があるため、火のそばで使うことはできません。台所にゴキブリが出たときは火を消してコンロから離れた場所で使い、スプレー後には火を使う前に十分な換気をしましょう。
殺虫剤がない時は食器用洗剤!
「ゴキブリを駆除したいのに殺虫スプレーがない」という場合は、食器用洗剤で代用することができます。洗剤には界面活性剤が含まれており、ゴキブリの気門をふさいで窒息死させることができるのです。
しかし当然ながら、食器用洗剤はゴキブリ駆除専用の製品ではないため、ゴキブリに上手に当てるのは大変です。また、都合よく水回りにゴキブリが現れたときは役立ちますが、それ以外の場所では出番がありません。床や壁などに食器用洗剤を使ってしまうと、駆除後にベトベトしたり塗装が傷んだりするおそれがあります。
ゴキブリの死骸は速やかに処分
駆除したゴキブリの死骸は、すぐに処分しましょう。ゴキブリの体表面や体内には大腸菌などの有害な細菌がいるため、放置すると健康上のリスクがあります。死骸は直接手で触らず、ティッシュでつまんでビニール袋に入れ、ゴキブリのいた場所には消毒用アルコールスプレーを噴霧しましょう。
ゴキブリのいない部屋の特徴
ゴキブリのいない部屋には、次のような特徴があります。
- 日当たりがいい
- 風通しがいい
- 隠れる場所が少ない
- 食品の管理が行き届いている
これらの4点を意識して、ゴキブリのいない部屋を目指しましょう。
日当たりがいい
大きな窓があって隣接する建物が少ないなど、日当たりのいい部屋はゴキブリの寄り付きにくい部屋と言えます。ゴキブリは乾燥に弱いので、日当たりがよくて空気が循環している部屋を嫌うのです。
とはいえ、日当たりは立地条件に左右されるため、自分の意志で部屋の日当たりをよくすることは難しいでしょう。北向きの部屋などは、どうしても日当たりが悪くなってしまいます。しかし、日中はできるだけ遮光カーテンを開ける、他の部屋につながるドアを開けて風通しをよくするなど、工夫次第でゴキブリのいない部屋にすることは可能です。
風通しがいい
部屋の風通しをよくすることが、ゴキブリのいない部屋作りには欠かせません。こまめに換気をして、部屋に湿気がたまらないようにしましょう。
網戸とサッシの間に隙間があると、換気のときにゴキブリが外から入ってしまうため注意が必要です。網戸に隙間ができている場合は、隙間テープなどでゴキブリの侵入経路をふさぎましょう。また、お風呂の小窓などに網戸が付いていない家もありますが、網戸がない窓はゴキブリが自由に出入りできてしまうため、開放しないほうが無難です。
隠れる場所が少ない
ゴキブリのいない部屋は、隠れ場所が少ないのも特徴です。必要のないものを処分して、ゴキブリの住みにくい部屋を維持しましょう。
物が多くて雑然とした部屋や、ゴミだらけの部屋はゴキブリにとって恰好の住み家と言えます。ものが積み重なっていると薄暗い場所が増えてしまい、湿気もこもるのでゴキブリが増えやすくなります。また、ゴキブリを見つけた際にも逃げ込む場所だらけなので、駆除するのが大変です。
不用な日用品や家具などを処分して、ゴキブリが隠れにくい部屋を目指しましょう。ものが少ないと部屋の管理がしやすくなり、掃除も楽になるので一石二鳥です。
食品の管理が行き届いている
ゴキブリがいない部屋は、食品の管理が行き届いています。食べ終わった食器をすぐに片付ける、開封した食品の口をきちんと閉めて衛生的に保管するなど、ゴキブリのエサを残さない工夫をすると、ゴキブリが寄り付きにくくなります。
一方で、食べかけのものをテーブルに置きっぱなしにしたり、食べかすが部屋にたくさん落ちていたりと、不衛生な部屋はゴキブリが増えやすいので注意しましょう。ゴキブリだけでなく、チョウバエやウジムシのような害虫や悪臭が発生するなど、さまざまなリスクが生じます。適切な食品管理は、ゴキブリ対策や衛生面で不可欠です。
ゴキブリのいない部屋作りは七福神にお任せください
「私の部屋はものだらけだから、ゴキブリがたくさんいるかもしれない……」という人も、不安になる必要はありません。片付けさえすれば、ゴキブリのいないきれいな部屋を目指すことができるのです。ぜひ、ゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください。
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まとめ
ゴキブリは狭くて薄暗い、ジメジメした環境を好みます、。見失ったゴキブリを見つけ出すには、家具・家電の裏側やわずかな隙間、排水管や下駄箱、観葉植物などを優先的に探しましょう。ゴキブリ用のワナを仕掛けたり、フンや卵を探したりすると部屋にゴキブリがいないか調べることができます。
ゴキブリのいない部屋作りをするには、エアコンのスリーブ穴や排水管まわりの穴などゴキブリの侵入経路を徹底的にふさぎ、帰宅時や郵便物の持ち込み時にゴキブリが入り込まないよう意識してください。駆除剤を上手に使って、効率的にゴキブリ対策をしていきましょう。
部屋をきれいにかたづけておくと、ゴキブリの寄り付きにくくなります。ものであふれた部屋の掃除でお困りなら、ゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください。プロの片付けで部屋をいったんリセットすれば部屋の管理がしやすくなり、ゴキブリに悩まされない生活につながります。