ゴミや不用品が散らかった状態で、どこから手を付ければ良いのかわからず、悩んでいませんか?
物があまりに多いと、片付けや掃除の始め方に困ることはよくあります。
しかし、汚部屋の状態を放置し続ければ、部屋の状態はさらに悪化し、いずれはゴミ屋敷へと発展してしまう可能性も…。
汚部屋から脱却するには、まず片付けに挑戦してみること、行動に移すことが第一歩です。
この記事では、汚部屋を片付けるコツや掃除方法について詳しく解説します。
目次
まずは汚部屋化した理由を知ることから
汚部屋の片付け・掃除を始める前に、「なぜ汚部屋化してしまったのか」その原因について考えましょう。
原因を究明せずに片付けを進めても、汚部屋化してしまった根本的な原因がわからないままです。
その状態では、一度すっきりキレイになったとしても、時間が経つと汚部屋へリバウンドしてしまう可能性があります。
二度と汚部屋に戻ることがないよう、まずは原因究明が重要です。
汚部屋になる理由によって対策は異なります。
まずはなぜ汚部屋になってしまうのか、汚部屋化する人に多い共通点をいくつか見ていきましょう。
ゴミ捨てが面倒
近年、環境問題への配慮から、細かいゴミ出しルールを設ける自治体が増えています。
品目ごとに処分方法が異なるため、ルールの把握が難しいことから、ゴミの処分自体を面倒だと感じてしまう人は少なくありません。
その結果、ゴミ捨てを怠り、部屋にゴミが蓄積して汚部屋化するケースは非常に多いです。
人が暮らせば、必ずゴミは出るもの。
ゴミの処分が面倒という理由で汚部屋化した場合、何らかの手を打たなければ、いずれゴミ屋敷に発展してしまうリスクがあります。
また、ゴミの回収は朝行われることが多いため、ライフスタイル的にゴミを出すことが難しい人も、汚部屋化する可能性が高いです。
整理・片付けが苦手
物の整理や片付け作業が苦手な方も、汚部屋で暮らす人の共通点です。
整理整頓の基本は、「片付ける場所を決める」ことです。
毎回適当に、その場限りの片付けをするのではなく、物の定位置を決めて、使ったら戻す癖をつければ部屋は散らかりません。
しかし、片付けに苦手意識があると、物があちこちに散らばり、次第に汚部屋へと発展します。
面倒なことは後回し
気付いた時にすぐ片付けるのではなく、後回しにする性格の人も汚部屋化しやすいです。
ゴミや不用品が少なくても、「後で掃除する」「週末に一気に掃除する」など、その場で片付けや掃除を行わなければ、部屋は次第に汚れていきます。
汚部屋化を防ぐためにも、片付け・掃除は日々の積み重ねが重要です。
普段から後回しにしていると、手が付けられないほど汚部屋化が進行してしまうパターンも少なくありません。
捨てられないタイプ
不要だと思った物をすぐに捨ててしまう人もいれば、「いつか使うのではないか」「思い出があるから」など、なかなか捨てられない人もいます。
物を大切に使うことは大切ですが、今後も使わない物は“捨てる勇気”も必要です。
物を捨てられないタイプの人は、物を大切にするあまり、ゴミや不用品が増え続け、結果的に汚部屋になってしまう場合もあります。
どのような理由があるにせよ、物を捨てなければ増えていく一方です。
片付けや掃除が行き届いていない部屋での生活は、物量とともにカビやほこりも増え続けます。
快適に暮らせないだけでなく、アレルギーや害虫が発生するリスクもあります。
汚部屋掃除の前にやっておくべきこと
汚部屋での暮らしは、デメリットしかありません。
とはいえ、散らかった部屋を快適に暮らせるまでキレイな状態に戻すには、片付け作業に入る前の「事前準備」が大切です。
事前準備を整えておくことで、片付けはもちろん掃除の効率もアップします。
片付け・掃除に必要な物を準備する
まずは、汚部屋の片付け・掃除に必要なアイテムを揃えることから始めましょう。
- ゴミ袋
- 軍手
- ゴム手袋
- マスク
- 雑巾
- ほうき
- ちりとり
- 掃除機
- ビニールひも/紙ひも
- 中性洗剤
- 殺虫剤
掃除グッズを買いすぎると、物が余計に増えてしまうため、買う物は必要最低限で十分です。
ゴミ袋は多めに、自治体で指定がある場合は、「燃えるごみ」「燃えないごみ」それぞれの袋を用意しておきましょう。
部屋を換気しておく
片付けや掃除を行うと、部屋中にかなりの量のホコリが舞います。
通常、掃除中ではなく掃除の後に換気をした方が良いと言われていますが、すでに空気が汚れている汚部屋の場合、作業前の換気も必須です。
どこまで掃除するか決めておく
汚部屋の掃除は、想像以上に手間と時間がかかります。
その日のうちに終われば理想的ですが、現実的には難しいことがほとんどです。
現実と理想のギャップから、片付けや掃除作業中にモチベーションが下がり、途中で挫折してしまうケースは少なくありません。
汚部屋から卒業するためにも、着実に部屋の片付けを進めることが重要です。
「1日で部屋を片付けよう」と考えず、時間やエリアを分けて、掃除する箇所を決めながら進めていきましょう。
掃除する場所を決めておくことで、達成感が生まれ、モチベーションも維持しやすくなります。
汚部屋を掃除しよう!どこから始める?
汚部屋の片付け・掃除の準備が整ったら、さっそく作業を開始しましょう。
ただし、何も考えずやみくもに片付けるのは、効率的とは言えません。
スムーズに進む、汚部屋の片付け・掃除の流れを、5ステップで解説していきます。
1.あきらかに要らない物を処分
汚部屋の状態も様々かと思いますが、まずは目についた要らない物を処分していくのが効率的です。
「これは要らない」と思う物は、躊躇わずどんどんゴミ袋へ入れていきます。
汚部屋には大量のゴミや不用品が散らばっていますから、片付け作業を効率良く進めるためにも、まずは身体を動かすことが第一歩です。
視界に入った紙くずやお弁当のプラ容器、ペットポトルなど、目に見える範囲のゴミはどんどん処分しましょう。
あきらかに要らない物を片付けるだけでも、部屋がキレイになるケースも多いです。
ちなみに、片付けは「上から」または「奥から」が一般的ではありますが、床が物で散乱している場合は、床から片付けてもかまいません。
床に置いている物を片付けると、足の踏み場が見えてきて作業もしやすくなります。
2.家具や収納を外に出す
部屋がある程度片付いたら、家具や収納をいったん部屋から出します。
動かせない大型家具や家電を除き、テーブルや棚をどかせる範囲で移動すると、片付け・掃除の効率がアップします。
3.残す物・処分する物の仕分けをする
次に、残す物と処分する物の分別作業を行います。
あきらかに要らない物を捨てた後でも、不用品はまだまだたくさんあるはずです。
ここで重要なのは、物の取捨選択をすること。
物が捨てられない人にとっては苦しい作業になりますが、物を減らさない以上、部屋は汚いままです。
仕分け作業は、2つのコツをおさえるとスムーズにすすみます。
- 「残す物」「処分する物」「保留」3つのボックスを用意する
- 手に取ったら10秒以内にボックスへ入れる
残す・捨てる以外に、いったん保留できるボックスを用意しておくことで、作業がストップするのを防ぎます。
ボックスは、ゴミ袋やダンボールで構いません。
ただし、何でも保留にしていては片付けの意味がありません。
「保留できるのは○個まで」「ボックスに入る分だけ」など条件を決めておくことも大切です。
また、片付けをスムーズに進めるためにも、手に取ったら10秒以内にボックスへ入れるなど、時間面のルールも設けておきましょう。
4.収納する
仕分け作業で「残す物」に分類した物は、定位置を決めながら収納していきます。
この際、取り出しやすく元に戻しやすいことを意識しながら、収納していくとリバウンドしづらいです。
収納スペースに余裕がない場合は、収納されているアイテムを見直し、不要な物は都度捨てましょう。
5.部屋の掃除をする
物が片付いたら、部屋の清掃に取り掛かります。
このとき多くの人が1日でお部屋から元の綺麗な状態にできると思ってまいがちです。
確かに一度の掃除で、汚部屋をキレイにできるのが理想的でしょう。
しかし汚部屋のレベルによっては、1日掃除しただけでは原状回復できない場合もあります。
1日でできなかったと感じると、モチベーションが下がる場合もあるでしょう。
汚部屋の掃除は早く終わらせようとせず、次の流れに沿って行いましょう。
- 目につく大きなゴミを捨てる
- 上から下へホコリを落とす
- ほうきとちりとりでゴミを取り除く
- 掃除機をかける
- ぞうきんで拭き取る
汚部屋には、大量のホコリが溜まっているため、基本的には「上から下」「奥から手前」へ掃除をするのが基本手です。
掃除機を使うとホコリが舞い上がってしまいますので、使うのは最後にしましょう。
ほうきとちりとりでゴミをある程度集めてから、仕上げに掃除機がけをするのも部屋をキレイにするコツです。
汚部屋へのリバウンドを防ぐには
せっかくキレイにした部屋も、定期的に片付けや掃除をしなければ、汚部屋へ戻ってしまいます。
時間と手間をかけて掃除をした部屋を、汚部屋へリバウンドしてしまうのは避けたいですよね。
キレイな部屋を維持するには、いくつかコツがあります。
友人・知人を招く
定期的に、自宅へ人を招くことも部屋を汚さない手段のひとつです。
友人や知人を呼ぶとなれば、「きれいにしなければ」という気持ちになり、部屋の片付けや掃除を行うようになるでしょう。
少し強引な方法ではありますが、定期的に人を呼ぶことは、汚部屋へのリバウンドを防ぐ効果は十分あります。
ゴミはすぐに捨てる
ゴミ捨てを後回しにするクセがある方は、習慣を変えましょう。
- ゴミが出たら、すぐ捨てる
- 集めたゴミは、回収日の朝に必ず出す
この2つを習慣化するだけで、部屋にゴミが溜まらなくなるのです。
定位置以外に物を置かない
片付けの際に決めた物の定位置は、しっかり守ること。
これだけで、床やテーブルが物置化するのを防げます。
「使った物は、物の場所に戻す」これが身に付けば、キレイな状態の部屋をキープできるはずです。
自力で解決できない場合は相談を
汚部屋は、酷く汚れている、害虫が発生しているなど、個人では対処しきれないケースも少なくありません。
このような場合は、自治体やプロの専門業者へ相談することをおすすめします。
相談・支援を行っている自治体も
行政としてもゴミ屋敷は地域の問題として対処すべきと考えています。
地域によってはいわゆるゴミ屋敷に関する条例を制定し、ゴミ屋敷居住者の支援も行っています。
あまりにも汚部屋が進行してしまっているようであれば、行政への相談も選択肢のひとつです。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼する
汚部屋の片付け・掃除を依頼するなら、プロの業者に依頼する方法もあります。
ゴミ屋敷清掃業者では、不用品の回収から清掃まで行っています。
また、買取サービスに対応しているゴミ屋敷清掃業者なら、片付け作業中に見つけた不用品を、買い取ってもらえる可能性もあります。
買取分は、作業料金から値引いてもらえるため、経済的にもメリット大です。
費用はかかりますが、素早くきれいな状態に戻してくれるので、自身での片付け・清掃が難しい場合は、選択肢のひとつとして検討しましょう。
まとめ
汚部屋になってしまったとき、何から始めるべきなのか難しいものです。
しかし、放置していても改善されることはありません。
行動しなければ汚部屋はさらに汚くなっていく一方です。
一度に完璧にしなくとも、地道にコツコツ掃除を行えば改善できます。
しかしもし、自分だけの力では難しいと感じた場合には、ゴミ屋敷清掃業者をはじめとするプロの力を借りることも検討してみましょう。