長期休みや引っ越しに合わせて一気に部屋をきれいにしたいと思っても、長く手入れをしていない家や実家、故人の暮らしていた部屋などの場合、どこから手をつけたら良いのか分からない、とお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。
特に、急な片付けが必要となる場合は、一人で悩まず掃除業者にまずは相談してみることがおすすめです。そこで、この記事では掃除業者を選ぶ際のコツを10個に絞り、詳しく解説していきます。
目次
掃除業者はどこも同じではない
一口に掃除業者と言ってもどこでも同じではありません。一般的な家庭の掃除を行うハウスクリーニング業者からゴミ屋敷などを片付ける特殊清掃業者までその種類は様々あり、掃除にかかる費用や日数はもちろん、サービスの質も会社ごとに異なります。
掃除業者を選ぶコツ
いざ掃除業者に依頼しようと思っても、ホームページ検索するだけで複数の掃除業者があり、選択に迷われる方も少なくないでしょう。以下の章では、掃除業者を選ぶ際の10個のコツを紹介します。ぜひ掃除業者選びの参考にしてみてください。
値段だけで業者を決めない
掃除業者を選定する際に気をつけたいのは、値段だけで決めてしまうことです。値段が安いからといってサービス内容や質をあまり確認せずに決めてしまうと、追加費用がかかってしまったり、掃除の質に満足がいかなかったりと、期待はずれな結果になる可能性があります。
やはり価格には相場があり、相場よりも価格を下げるということは削減すべきところではない部分まで省いている可能性があります。そのような無理のあるコスト削減は、サービスの質の低下を招く要因ともなるため、必ず値段だけではなくサービスの内容や質に関しても事前に確認するようにしましょう。
掃除業者の得意分野を知る
掃除業者によって得意分野が異なります。水回りの掃除を得意とする業者やビルの掃除が得意な業者、ゴミ屋敷掃除を得意とする業者まで様々です。掃除したい箇所を明確にしたら、その依頼したい分野が得意な業者を選ぶことが大切です。
得意分野については、ホームページなどで明記されている場合がほとんどですが、もし明確に記載がなくても実績が多数紹介されている場合には、会社にノウハウがたまり得意分野となっていることがほとんどです。もし、得意分野についての情報がない場合には電話口で直接確認しても良いかもしれません。
相見積もりをとる
同じ内容の掃除を依頼するにも会社によって料金が大きく異なる場合があります。どのような掃除内容の場合いくらになるのか、その地域の相場を掴むためにも見積もりは3社を目安にとってみることをおすすめします。相見積もりをとることは、相場を大きく上まる金額を請求してくるような悪徳業者を見抜くためにも有効です。
金額の内訳と根拠が明確か
掃除業者の中には見積もりの内容が一式〇〇万円というように、明細が書かれていない場合があります。そのような場合、後から追加料金が発生するなどトラブルとなる可能性もあるため、見積もりを入手したら必ず金額の内訳と根拠が明確であるかを確認しましょう。
内訳はほとんどの場合、作業箇所や作業工程、作業面積ごとにいくら、というように詳細が分かるよう書かれています。また、不用品の回収などオプションが必要な場合には、オプション代金についても明記されているか確認が必要です。
掃除業者の多くは見積もりを出す際に現地調査を行いますが、中には下見を行わずに概算だけ提示する業者も存在するので、見積もりの際には注意が必要です。また、専門用語が見積書の中で使われ詳細が分かりにくい場合もあるので、少しでも分からないことや不審な点があれば掃除業者へ確認することが重要です。
見積もりの書き方は会社や営業担当によっても差が現れるところです。その分、誠実さや丁寧さなど目には見えない部分が現れやすくもあります。例えば、作業内容や金額が不明瞭であったり、内容が抜け落ちていたりしていい加減な見積もりが提示される場合、残念ながら仕事を依頼したとしても雑な仕事をされる可能性が高いでしょう。不明瞭な部分については必ず事前に確認を行い、業者側との相違がないよう進めていくことが大切です。
ホームページに価格の掲載があるか
ホームページに価格の掲載があるということは、料金設定が明確であるということです。もちろん、掃除する箇所の状態や掃除範囲などによって最終的な価格は変わってきますが、見積もりを依頼する前に概算を確認できることは安心にも繋がります。
電話や質問への対応のよさ
電話や質問に応じる社員が必ずしも清掃業務にあたるわけではありませんが、サービスの質を見る際に一つの指針となります。もしこれらの電話や質問への対応が悪い、態度が横柄、返答が遅いといった場合、会社全体での社員教育やマナー研修が行き届いていない可能性があり、いざ清掃作業を依頼しても質の高いサービスや掃除は期待しにくいので注意しましょう。
掃除業者内に有資格者はいるか
清掃の仕事につく際に、資格は必要ありません。しかし、清掃の仕事を行う人の中には「清掃作業監督者」や「ゴミ屋敷清掃士協会認定」などの清掃に携わる人のための国家資格や民間の資を保有している人もいます。これらの有資格者が会社にいるということは、一定以上の知識やスキルを持つ社員がいることを示し、依頼する際も安心です。
ただし、資格を保有していなくとも、実績や経験を兼ね備えた掃除業者社員もいるため、資格以外にも実績や経験も合わせて確認しておくと良いでしょう。
掃除業者が損害賠償責任保険に加入しているか
掃除業者に依頼する際には、損害賠償責任保険に掃除業者が加入しているかを確認することも大切です。特にビルの清掃作業などの場合、掃除で床が濡れていたために社員が転んで怪我をしたり、掃除が原因で社内に展示された高価な壺を壊してしまったりなど、不慮の事故が発生した場合には損害賠償責任保険が適用されるため安心です。
必ずしも起こるわけではありませんが万が一に備え、特に規模が大きい依頼の場合には、この損害賠償責任保険の加入状況について確認しておくと良いでしょう。
女性の対応スタッフがいるか
一人暮らしの女性で掃除を依頼するにも男性に部屋を見られたくない、なるべくなら女性に対応してもらいたいという方も少なくないでしょう。また、ビルの清掃においても女子トイレを掃除する場合など、女性の対応が望まれるケースもあります。そのような場合、女性スタッフのいる業者に対応を依頼することをおすすめします。事前に日程や作業内容を伝え、女性スタッフに対応してもらえるか確認しましょう。
過去の実績やクチコミ評価はどうか
掃除業者のサービスの良し悪しは、ホームページ上だけでは分かりにくいため、事前にインターネットで実績やクチコミ評価を調べることをおすすめします。
クチコミ評価については、会社の名前をインターネットで調べれば、実績が多数ある場合すぐに確認することができるでしょう。ただし、クチコミは匿名での投稿も多く、信憑性が低いものもあるため書き込みされた情報を鵜呑みにすることは避けるべきです。クチコミ評価はあくまで参考材料とし、疑問点などがあれば直接掃除業者へ問い合わせましょう。
まとめ
この記事では、掃除業者を選ぶポイントを10個のコツにまとめて解説しました。この10個のポイントを全て網羅した掃除業者を見つけることは難しいかもしれません。しかし、一番大切なのは安心して仕事を頼めることです。依頼する前に相見積もりをとり、相場感を知った上で業者選びを進めるとスムーズです。ぜひ上記の10個のポイントを参考に、ご自身にあった掃除業者を見つけてみてください。