高齢化・核家族化が進んできた現代社会において、近年問題になってきているのが「介護が必要になった高齢者のゴミ屋敷問題」です。「遠方に住む親が要介護者になったが、あんなゴミ屋敷でヘルパーさんは呼べるの?」「介護認定を受けたいけれど、ゴミ屋敷の住人では難しい?」など、本人だけではなく家族も不安が尽きません。
そこで今回は、ゴミ屋敷の住人が介護認定を受ける前にやるべきことや、実際に介護を受けるために必要な事前準備、ケアマネが関われる具体的な片付けの範囲などを詳しく解説します。
目次
介護保険(ケアマネ)でゴミ屋敷の片付けはできる?

ゴミ屋敷に住む高齢者が介護を受ける場合、残念ながら介護事業者側はゴミ屋敷の片付けには介入できません。ケアマネの支援を受けられると聞くと、「要介護者ができないことをすべて任せられる」と勘違いされがちですが、ケアマネの支援内容には明確な線引きがあるため、なんでも任せて良いと思い込むのは危険です。
では、なぜケアマネでは要介護者のゴミ屋敷を片付けられないのでしょうか。具体的な理由と、通常業務との境目について詳しく解説します。
ケアマネの業務にゴミ屋敷の片付けが含まれない理由
ケアマネの業務にゴミ屋敷の片付けが含まれないのは、本来の業務の範疇から大きく外れているからです。ケアマネの業務は、基本的に「要介護者では難しくなった日常生活の支援」をすることであり、定期的な室内掃除やゴミ出し程度なら問題ありません。
しかし、ゴミ屋敷の片付けは掃除の規模がかなり大きくなるため、日常生活の支援とは言い難く、本来の訪問介護サービスの内容からは外れてしまっています。このような理由から、ケアマネの業務にゴミ屋敷の片付けは含まれません。
日常の「掃除・ゴミ出し」と「ゴミ屋敷の片付け」の違いはどこから?
ゴミや不用品を出して掃除する、という点だけをみれば、日常の掃除・ゴミ出しとゴミ屋敷の片付けは同じように感じられます。しかし、二つの作業内容や頻度を比較すると、その違いは明白です。
日常の掃除・ゴミ出しは、毎日・2〜3日おきといったように定期的に行われ、完全に習慣として定着しているため介護支援として容認できます。これに対し、ゴミ屋敷の片付けとは日常生活に定着している習慣ではなく、突発的の行われる臨時の大掃除です。
もし、お願いしようと思っている片付けが支援対象か否かで迷った時は、「この片付けは、日常の習慣になっている掃除の範疇かどうか」で判断してみましょう。
介護認定調査のときに家がゴミ屋敷だとどうなる?

ゴミ屋敷に住む高齢者が介護認定調査を受ける場合、訪れた調査員は室内の状態と実際の生活状況などを確認しています。ゴミが溢れていても一切態度には出さず、注目しているのは、「介護認定を受ける予定の高齢者の、現在の生活環境や状態」です。
したがって、ゴミ屋敷を気にして事前に片付けたり、普段の問題点を隠したりするような行動を敷いてしまうと、問題ないと判断され認定を受けられなくなります。人が通れる程度の導線は確保しても良いですが、正当な評価を望むのであれば、ありのままの生活環境を見てもらいましょう。
要介護の家族がゴミ屋敷だった場合の解決ステップ

無事に要介護認定が降りたとしても、住む家がゴミ屋敷のままではせっかくの支援も受けにくくなります。実際、事前にゴミ屋敷だと聞かされていなかったケアマネさんが、伺ってみたらゴミ屋敷で呆然とした、というケースも少なくありません。
では、実際に介護支援が受けられるという時、ゴミ屋敷の住人やその家族はどのような事前準備を行うべきなのでしょうか。問題解決へ向けたステップを、以下で詳しく解説します。
専門業者に依頼して一度すべて片付ける
介護認定を受けて支援を受けられることが決まったら、最初に行うのは片付け専門業者への依頼です。ゴミが溢れた状態だと、せっかく訪れた訪問スタッフの動きを妨げてしまい、十分な支援ができません。
さらに、ゴミ屋敷は怪我や感染症・火災・転倒事故などの可能性が高く、放置すれば介護を受ける家族も訪問スタッフも危険に晒されます。一度片付け専門業者に依頼してゴミをリセットすれば、介護支援の環境も整いケアマネも支援計画が立てやすくなります。
片付いたお部屋を維持するためにヘルパーを頼む
片付いたお部屋の維持は、ヘルパーに頼みましょう。一度室内をゴミ屋敷にしてしまった要介護者では、自力で綺麗な部屋を保つことが困難な状態にあるため、本人だけの力ではあ片付いた部屋を継続できません。
ヘルパーを頼んで継続的に片付けられれば、綺麗な部屋を維持できて住人である要介護者も過ごしやすくなります。本人が維持できれば一番良いのですが、要介護者が心身に問題を抱えている場合、片付けが習慣付かず元のゴミ屋敷に戻ってしまい安いので、ケアマネに相談して定期的にヘルパーを頼んだ方が安心です。
ゴミ屋敷であることを事前にケアマネスタッフに伝える
ケアマネに相談する時は、一度ゴミ屋敷を片付けた場合でも、「元はゴミ屋敷であったこと」「今後もゴミ屋敷にならないよう注意しなければならないこと」を伝えてください。本ゴミ屋敷だった室内は、たとえゴミが無くなったとしても、掃除しきれていない箇所があったり悪臭が残っていたりするケースが多いです。
もし、訪問するケアマネやスタッフが不衛生な環境を苦手としている場合、せっかくきてくれても生理的に受け付けられず、早々に別のスタッフと交代しなければなりません。事前に知らせておけば、派遣するスタッフへ状況説明を行い、元ゴミ屋敷であっても問題ない人を手配でるため、ケアマネの手を煩わせる心配もありません。
介護保険で対応できる/できないサービス一覧

介護保険を利用すると、要介護者はさまざまな訪問サービスを利用できるようになりますが、状態によっては希望しても受けられない可能性があります。そもそも、介護保険自体が「できないことを支援するサービス」なので、対応の有無に差があるのも当然です。
では、介護保険で対応できるサービス・できないサービスには、どのようなものがあるのでしょうか。具体的な例を、以下で詳しくご紹介しましょう。
対象となる身体介護・生活援助サービス
体が不自由で身体介護支援を検討する場合、具体的に提供される身体介護・生活サービスは以下の通りです。
- 食事の介助
- 清拭や入浴の介助
- 排せつの介助
- 起床・就寝の介助
- 着替えの介助や体位変換
- 移動などの生活動作の介助
- 服薬の介助
- 通院の往復の介助(診療の待ち時間は介護保険対象外)
- 投票所へ行く際の投票所への往復介助
身体介護支援の主な目的は、体の不自由さをカバーすることなので、要介護者動きにくさに対する直接的な支援サービスがメインになります。これに対し、生活援助にまつわる支援サービスは、以下のような内容です。
- 掃除
- 洗濯
- 一般的な食事の準備や調理
- 生活必需品の買い物
- 薬の受け取り
- 衣服の整理・補修
生活援助の支援サービスは、要介護者の生活環境を整えることを目的としており、日常的な家事のサポートがメインです。「掃除支援があるならゴミ屋敷の片付けもできるのでは」と考える人もいますが、ここでいう掃除とはあくまで習慣となっている身の回りの片付けが対象なので、支援サービスとは別物だと考えてください。
出典:豊島区WEBサイト
対象外となるゴミ屋敷の片付け、庭の管理、ペットの世話などサービス
先に解説した通り、介護保険内で利用できるサービスは、全て要介護者本人の日常生活をサポートするのが目的です。したがって、日常的とは言い難い、または全ての人に当てはまるわけではない項目については、要介護者であってもサービスを利用できません。
たとえば、ゴミ屋敷の片付けや庭の管理などは、日常的な掃除の枠を超えているためサポート対象外です。ペットの世話も同様で、要介護者の直接的な身体支援からは外れてしまうので、介護保険では対応できません。どうしてもという場合は、自費で専門業者へ依頼したり、ペットシッターを利用したりといった対処が必要です。
介護保険外の自費で介護スタッフに依頼できるサービス内容の例とは?

介護保険サービスでは対象外となるものの、利用する介護事業者によっては自費で依頼すれば望むサービスを受けられることもあります。自費なので金銭は発生しますが、どうしてもという時に利用すると便利なことも多く、ピンポイントで依頼する人も少なくありません。
では、自費で介護スタッフに依頼できるサービスとはどのようなものなのか、以下で詳しく解説します。
自費で依頼できるかもしれないサービス内容
自費で依頼できる、もしくは依頼できる可能性が高いサービスとは、主に次のような内容です。
- 宅食
- 訪問理容師
- 認知症の方の見守り
- 送迎
- 家事代行
- 外出付き添い
上記のサービスをよくみてみると、そのほとんどが「個人的な好み」「ごくピンポイントな支援」内容であり、より豊かな生活を求めるのであれば必要です。ただし、自己負担金額は10割になるため、経済的負担というデメリットもこ考慮して検討してください。
介護保険外のサービスを行っている事業者
介護保険外、つまり全額自費で支援サービスを行っている事業者は、主に次のような団体が挙げられます。
- 各自治体の福祉サービス
- 非営利団体の非営利サービス
- 営利団体の有料サービス
上記のうち、各自治体と非営利団体のサービスは、介護保険外ではあるものの助成や給付金・低価格といったメリットがあるため、比較的利用しやすいのが特徴です。
営利団体の有料サービスは、料金は高めですが利用者の都合に合わせやすいという利点があるため、いざというときに使う、という人もいます。どのサービスにも一長一短があるので、事前によく調べてから利用してみましょう。
ゴミ屋敷片付け業者の選び方と費用相場

ゴミ屋敷の片付けは、たとえ要介護認定を受けてもサービス対象外なので、自分で業者を選び自費で依頼しなければなりません。しかし、実際に検討し始めると費用や業者の良し悪しに悩み、何を基準にして選べばいいのか悩む人もよく見られます。
ゴミ屋敷片付け業者は、事前に選ぶときのポイントを知っておき、費用相場を確認しながら調べると、自分の希望にあった業者を見つけやすいです。ここでは、ゴミ屋敷片付け業者を選ぶときのポイントと、目安となる費用相場をご紹介します。
後悔しないゴミ屋敷清掃業者の選び方
ゴミ屋敷清掃業者選びで後悔しないためには、次の3点をしっかり見極めることが大切です。
- 事前に見積書を出してくれて追加費用が発生しない
- 廃棄物収集運搬業の許可を受けている
- 口コミの評判が良い
事前に見積書を出した上で、作業後に追加料金が発生しないと明言している業者は、清掃費用を後からから上乗せする可能性が低く、見積書も詳細で安心できます。廃棄物収集運搬許可を受けている場合、不用品や廃棄物を違法に放置される心配がありません。
口コミの評判は、実際に利用した人のリアルな感想なので、手厳しい意見から実体験に基づく注意点・喜びの声が寄せられており、良い口コミが多いほど信頼度が高いです。これら3点を事前に確認し、複数の業者を比較・検討して、自分にあった業者を選んでみましょう。
【間取り別】ゴミ屋敷片付け七福神の費用相場

ゴミ屋敷の清掃費用は、基本的に間取りの広さで基本料金を決めている業者が多く、清掃範囲が広くなるにつれ料金も高くなります。七福神も基本となる料金は間取りの広さと比例しており、具体的な金額は以下の通りです。
| 間取り | ご料金(税込) |
| 単品回収 | 5,000円~ |
| 1R/1K | 14,900円~ |
| 1LDK | 30,000円~ |
| 2LDK | 60,000円~ |
| 3LDK | 105,000円~ |
| 4LDK | 165,000円~ |
上記の料金にプラスされるのが、見積もり費用や車両代・特急料金といったいわゆるオプションの金額ですが、当社では以下の項目は全て無料で行っております。
- 見積もり費用
- 車両代
- 出張料
- 特急料金
- 深夜料金
業者によっては、各項目ごとに料金が発生して全体金額が高くなることも多く、一つ一つが低価格でも、合計するとバカにできないほど費用が高くなることも珍しくありません。
〇ゴミ屋敷片付け七福神と一般的な片付け業者との料金体系の比較表
| 項目 | A社 | B社 | 七福神 |
| 基本料金(作業料) | 4,400円 | 2,750円 | 上記提示料金 |
| 出張費 | 3,300円 | 4,400円 | 無料 |
| 車両費 | 3,300円 | 4,400円 | 無料 |
| 特急料金 | 未対応 | 5,500円 | 無料 |
| 深夜料金 | 9,625円 | 未対応 | 無料 |
| リサイクル | 未対応 | 一部対応 | 対応 |
| 追加料金 | 27,500円 | 24,200円 | 無料 |
| 通常合計金額 | 38,500円 | 35,750円 | 33,000円 |
| 深夜合計金額 | 48,125円 | 未対応 | 33,000円 |
| 特急合計金額 | 未対応 | 41,250円 | 33,000円 |
ゴミ屋敷の片付け依頼は自費になるので、小さな費用の積み重ねが大きな金額差につながります。介護支援前にゴミ屋敷片づけ専門業者の利用を検討されている方は、上記料金表を参考にしながら自分に合った業者を選んでみましょう。
どうしても選びきれないという場合は、複数の業者に相談して相見積もりを取るのも良い方法です。ゴミ屋敷片付け七福神は、電話・メール・LINEの無料相談窓口をご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談をお寄せください。