特殊清掃は、片付け専門業者が行うハウスクリーニングのうち、一般的な清掃サービスでは落としきれない汚れや臭いに対応した、特殊技術による清掃です。ゴミ屋敷や孤独死の現場の多くは、ゴミが積み重なって腐敗していたり、悪臭が壁の中や床・畳にまで浸透しているため、普通のハウスクリーニングだけでは汚れも臭いも落としきれません。
手がつけられないような現場の片付けは、特殊清掃もできる片付け業者への依頼がおすすめです。ゴミ屋敷片付け業者が行う特殊清掃の特徴と、依頼した場合の費用の目安・サービスの違いを詳しく解説します。
目次
特殊清掃もできるゴミ屋敷片付け業者の特徴!費用とサービスの違い
現場の状況から特殊清掃が必要だと感じても、片付け業者ならどこに頼んでもいいというわけではありません。特殊清掃では、一般的な片付けよりさらに高度な技術や行き届いたサービスが必要で、各業者ごとに提供されるサービスも異なります。
特殊清掃依頼を検討するときは、求めるサービスがあるかを確かめて選ぶことが重要です。特殊清掃も依頼できるゴミ屋敷片付け業者の特徴と、大まかな費用の目安・具体的なサービス内容をご紹介します。
特殊清掃サービスの経験・実績が豊富
特殊清掃できるゴミ屋敷片付け業者を選ぶとき、最初にチェックするべきポイントはサービスの経験や実績が豊富かどうかです。特殊清掃が必要な現場は、一般的なハウスクリーニングのように、汚れや異臭の大元を目で確認できません。
経験や実績が豊富でないと、床下や畳・壁紙の内側といった原因箇所を見落としやすく、せっかく頼んでも効果を得られないこともあります。特殊サービスの経験・実績が豊富な片付け業者なら、特殊清掃で必要な確認場所を理解しているため、悪臭の元や害虫の発生源も見逃すことがなく安心です。
食品など腐敗物の引取りができる
腐敗した食品や遺品などの引き取りが可能かどうかも、特殊清掃を検討するとき確認するべきポイントです。特殊清掃の現場では、ほとんどの場合腐敗した持ち物や汚染されたゴミなどが大量に出るため、個人で処分するには限界があります。
片付け業者が引き取ってくれれば良いですが、サービス内容は各業者で変わってくるため、片付け業者であればどこでも大丈夫というわけではありません。なぜなら、一般家庭から出る生ゴミや粗大ゴミは、一般廃棄物運搬許可業者と提携しているか、許可を取得している業者しか引き取れないからです。
特殊清掃専門業者は部屋の消臭作業がメインなので、ほとんどの場合食品や腐敗物の引き取りを行なっていません。片付け業者であっても、一般廃棄物収集運搬許可業者と提携していたり許可を取得している業者でなければ、食品や腐敗物の引き取りは不可能です。
孤独死された方の部屋には、冷蔵庫や食器棚に食品が残されているケースも多いので、食品や腐敗物まで引き取ってくれる片付け業者を選びましょう。生ゴミや腐敗物を自分で処分する手間もかからず、最後の後始末までお任せできます。
消臭サービスができる
特殊清掃における消臭サービスとは、室内の壁や床に染み付いた腐敗臭の除去を意味します。一般的なハウスクリーニングでも消臭サービスはありますが、腐ったゴミの匂いが染み込んだり、孤独死でご遺体がしばらく発見されなかったりした部屋の消臭までは対応しきれません。
特殊清掃を行なっている業者は、市販されていない業者独自の消臭剤やオゾン脱臭機を使うため、ゴミ屋敷・孤独死の現場に残る臭いもきれいに消してくれます。まずは各業者のホームページを確認し、具体的な消臭方法が記載されてなければ、各業者に細かな作業内容を問い合わせてください。
害虫駆除サービスがある
ゴミ屋敷や孤独死の現場の片付けでは、害虫駆除も欠かせないサービスです。ゴキブリやハエといった害虫は、腐敗物を餌にしたり卵を産み付けたりするため、掃除する現場の近隣住人にまで被害が及ぶケースもよく見られます。
片付けと消臭だけを行い害虫駆除をしないと、見えない場所に産み付けられた卵を見過ごし、害虫被害が継続する可能性も高いです。害虫駆除サービスがある片付け業者で特殊清掃を依頼すれば、徹底的に根本原因から処理してもらえるため、特殊清掃したのに害虫被害が治らない、といった不安はありません。
汚染されたベッドや布団の回収ができる
特殊清掃を行う片付け業者のうち、腐敗物に汚染されたベッドや布団の回収まで行なってくれる業者は、依頼する側にとって心強い味方です。ベッドや布団の処分は汚れていなくても大変ですが、腐敗物に汚染されていると持ち運ぶのが困難なほど重く、個人で処分するのは難しいケースも少なくありません。
無理に自分で処分しようと頑張ってみた結果、ベッドや布団に染み込んだ汚染物から菌に感染する危険性もあります。特殊清掃を行う片付け業者は、菌に感染しない服装で安全に作業してくれるので、現場に汚染されたベッドや布団があるなら、回収してくれる業者に依頼しましょう。
ゴミ屋敷での特殊清掃はゴミ屋敷片付け専門業者へ
腐敗物が多く害虫が発生していたり、孤独死でご遺体が長らく発見されなかったりした現場の片付けでは、特殊清掃は欠かせないサービスです。「できれば自分たちで片付けたい」と依頼を躊躇する人もいますが、専門業者だからこその知識や技術が必要なケースも多く、個人では対応しきれません。
特殊清掃を行うゴミ屋敷片付け業者は、豊富な経験から必要な処理を行なってくれるので、依頼者にはメリットも多く「頼んでよかった」という声もよく聞かれます。ゴミ屋敷の特殊清掃を専門業者へ依頼するメリットを、以下で詳しくご紹介しましょう。
特殊清掃費用を安く抑えられる
特殊清掃を業者に依頼した場合、自力で片付けるよりも費用を安く抑えられます。「業者に依頼すると高くなるのでは?」と思われがちですが、実は自力作業よりも業者へ依頼した方が費用はかかりません。
例えば自力で片付ける場合、感染防止用の防護服や臭い漏れしないゴミ袋、強力な消毒薬・害虫駆除剤・機材などの用意から始めなければならず、事前準備でかなりお金がかかります。特殊清掃を行うゴミ屋敷片付け専門業者は、必要な用具を揃えたスタッフが万全の体制で作業してくれるため、作業料金以外の費用は必要ありません。
ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃までワンストップ
特殊清掃ができるゴミ屋敷片付け業者に依頼すると、現場の片付けから特殊清掃までがワンストップになり、余計な手間や時間を省けます。特殊清掃専門業者もある程度は片付けてくれますが片付け専門業者ではないので、後日個人で片付けたり、個別に片付け専門業者へ依頼するケースも少なくありません。
特殊清掃できない清掃業者に依頼した場合、片付ける労力こそかからないものの、片付け業者と特殊清掃業者をそれぞれに探さなければならず、時間と費用が倍以上になります。特殊清掃できる清掃業者なら、ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃までが一連の流れになっているため、一社に依頼するだけでスピーディな片付けが可能です。
分別や片付けが丁寧で貴重品を見逃さない
特殊清掃も可能な片付け専門業者は、品物の分別・片付けが丁寧で貴重品を見逃しません。ゴミ屋敷や孤独死の現場の片付けでは、「通帳や印鑑が見つからない」「遺品は捨てないで欲しい」という希望も多く、だからこそ家族が自分たちで片付けようとするケースも多いです。
しかし、ゴミ屋敷や孤独死の現場は物が散乱し腐敗物もあるため、貴重品や大切な遺品を見落とす可能性があります。特殊清掃もできるゴミ屋敷片付け専門業者なら、丁寧な作業で貴重品を見逃さず、ゴミもしっかり分別して処分してくれるので、貴重品をうっかり捨てる危険性がありません。
近隣への迷惑を最小限に抑えられる
ゴミ屋敷片付け専門業者は秘密厳守が徹底されており、周囲に配慮しながら片付け作業を行うので、近隣住人への迷惑を最小限に抑えられます。ゴミ屋敷や孤独死の現場で特に問題視されるのが、室内から漏れる悪臭です。
特に孤独死の現場の場合、室内から漏れた匂いで近隣住人が気づくケースも多く、窓や扉を開けたまま作業すると近隣住人とトラブルになることもあります。専門業者は、窓や扉を締め切った状態で片付けてくれるので、近隣住人への迷惑も最小限で済み安心です。
不用品を買い取ってくれる
買取も行なっているゴミ屋敷専門業者に依頼すると、不用品を買い取ってもらえるため金銭面のメリットも得られます。例えば、室内にまだ使えそうな家電製品や貴金属・レアリティの高い趣味のグッズがあり、依頼者が不用品と判断するならその場で査定することも可能です。
ただし、買い取りには古物商の許可が必要で、許可証がない業者の買取行為は違法になります。不用品の買取も検討している人は、片付け業者を探すときに古物商許可証があるかも確認しましょう。
ゴミ屋敷での特殊清掃費用
特殊清掃ができる片付け専門業者に依頼した場合、費用のほとんどは特殊清掃と片付けプランのセットです。費用は汚染レベルや部屋の広さによって決められるため、正確な金額は見積もりしなければわかりません。
しかし、過去の事例から費用の目安を知り、それを基本にして業者選びに役立てることは可能です。ゴミ屋敷で特殊清掃した場合の費用相場を、実例を交えて詳しくご紹介します。
ゴミ屋敷での特殊清掃費用相場
ゴミ屋敷の片付けで特殊清掃を依頼する場合、おおよその費用相場は約5万円〜100万円弱と、金額の幅がとても広いです。汚染がひどかったり片付け範囲が広かったりすると、悪臭の根絶が難しくなるので、どうしても費用は高くなります。
特に、ゴミ屋敷化した部屋で孤独死があった場合、作業に入る前から消毒・消臭がを繰り返さなければならず、思った以上に費用が掛かるケースも珍しくありません。費用相場はあくまで目安と考え、必ず見積もりしてもらって検討することが大切です。
1Kゴミ屋敷での特殊清掃事例
1Kのゴミ屋敷で特殊清掃が必要だったケースをご紹介します。一人暮らしの男性が、汚部屋化した部屋で孤独死していたため、片付けと特殊清掃を行いました。近隣住人から「異臭がする」という報告を受けて孤独死が発見されたため、入室前に一度特殊清掃を行い、感染予防対策を施してから入室して作業開始です。
部屋が狭く持ち物自体は少なかったため、片付け作業自体の費用は約10万円でしたが、悪臭と害虫の被害がひどく、床も腐っていたためリフォームが必要となり、最終的な金額は約80万円になりました。
3LDKマンションゴミ屋敷での特殊清掃事例
3LDKマンションのゴミ屋敷で、特殊清掃が必要だったケースをご紹介します。一人暮らししていた高齢の女性が亡くなり、遺品整理をしようと済んで住んでいたマンションに入室したところ、部屋がゴミ屋敷化していました。
台所にはゴミが放置されていたため、生ゴミ臭が部屋中に漂っている状態です。ただし、3LDKうち散らかっていたのはキッチンと使用していた部屋のみで、残りの2部屋はキレイだったため、特殊清掃と片付けを行なっても費用は約40万円で済みました。
特殊清掃もゴミ屋敷バスター七福神へお任せください
「ゴミが腐って臭いもひどい」「孤独死した家族の部屋を片付けられない」とお困りの方は、ぜひゴミ屋敷バスター七福神へお任せください。七福神は、ゴミ屋敷の片付けから遺品整理・消臭作業まで、悩みの抱えるお客様に寄り添う片付け専門業者です。
古物商許可証があり、一般廃棄物収集運搬処理業とも提携しているので、買取や廃品処理までワンストップでご依頼いただけます。特殊清掃の実績も豊富で、悪臭の原因も見逃しません。特殊清掃が必要なほどのゴミ屋敷や、孤独死の現場の片付けでお悩みの方は、ゴミ屋敷バスター七福神へお気軽にご相談ください。
まとめ
腐敗物か床や畳・壁紙にまで浸透し、害虫が発生しているようなゴミ屋敷には、特殊な洗剤や機材を使用した特殊清掃が必須です。特殊清掃ができる片付け業者に依頼すれば、特殊清掃から片付け・遺品整理・廃品処理など、一連の流れをワンストップで行えます。
特殊清掃が可能な片付け業者には、腐敗物の引き取りや特殊な機材による消臭作業などの特徴があり、どの業者に頼んでもいいというわけではありません。片付け業者を選ぶときは、特殊清掃が行えるか・実績があるかといった特徴を確認し、信頼できる片付け業者を選びましょう。