里帰り出産は、自分の生まれ故郷である安心感がある一方、実家の汚さにストレスがたまり、「里帰りしなければよかった」と後悔するケースも少なくありません。特に、出産前の女性は精神的に不安定になりやすいため、汚さに我慢できず実の両親と言い合いになったり、ストレスで体調に変化が起こったりします。
里帰り出産で実家の汚さに不安を感じるときは、後悔しないためにできる限りの対処をしてみましょう。汚い実家での里帰り出産で、ストレスを爆発させないためにできることを詳しく解説します。
目次
里帰り出産でストレスが溜まる5つの理由
里帰り出産で帰省する実家は、妊娠した女性が生まれ育った場所である反面、現在暮らしている自宅とはライフスタイルが異なる場所です。当然ながら、住み続けている両親との考え方や感じ方も異なるため、里帰り出産で同居をし始めると、さまざまな面でストレスを感じてしまいます。
里帰り出産でストレスを溜めた経験がある人は、どのような点が気になったり苛立ったりしているのか、具体的な5つの理由をご紹介しましょう。
1.実家が汚い…もはやゴミ屋敷状態
里帰り出産で帰省したとき、「ゴミ屋敷では?」と思えるほど汚い実家に驚き、ストレスを感じる女性は意外に多いです。例えば、使っていない部屋に物が詰め込まれてホコリを被っていたり、食卓の上が物置状態になっていたりと、つい「片付ければ?」と口にして親と喧嘩するケースも珍しくありません。
自分で片付けようにも、出産間近の身重な状態では片付けられず、だからと言って親も積極的には片付けないため、ストレスは溜まる一方です。お世話になっているからと強く出ることもできず、「こんなことなら里帰り出産しなければよかった」と後悔する人もいます。
2.建物が古く、生活しずらい
実家の建物が古く、生活しづらいのもストレスの原因の一つです。例えば、階段が急で上り下りが大変だったり、トイレが和式で用を足しづらかったりなど、生活面の過ごしにくさがダイレクトにダメージを与えます。
かといって、実家の両親に訴えても本人達は生活し慣れているため、娘の立場から意見を伝えても共感を得られません。生活のしづらさがイライラに繋がり、結局出産を迎えるまでストレスを抱えたままです。
3.実家の親が共働きで、ケアしてくれない
実家のご両親が現役で共働きしている場合、十分なケアを受けられずストレスを感じる人もいます。里帰り出産を検討する女性の多くは、慣れない育児のお手伝いを期待するケースがよく見られますが、両親が共働きだと思ったような手助けはしてもらえません。
例えば、新生児の沐浴や産後の体調不良時のケアなど、手伝って欲しい時に両親がいないため、慣れない育児への不安とイライラ感が溜まりストレスが爆発します。共働きの両親に現状を訴えても、共働きだとわかってて帰省している手前強くも言えず、ストレスは強くなる一方で解消されません。
4.実家の猫や犬もストレスに…
実家で飼っている猫や犬も、里帰り出産において無視できないストレスの原因に挙げられます。例えば、実家で猫や犬を飼っていて十分なケアがされていない場合、ノミやダニ・感染症などの心配をしなければなりません。
十分なケアがされていても、出産後に突然増えた家族に興奮し、先住していた猫や犬がストレスで無駄吠えしたり、赤ちゃんがアレルギーを発症する可能性もあります。猫や犬から遠ざけたくても、飼っているのは実家の両親なので引き離すこともできず、結局イライラを募らせたまま我慢する日々です。
5.実母に気を使って、疲れる
「里帰り出産なのに?」と思われがちですが、実家だからこそ実母に気を使ってしまい、気疲れしてストレスを貯める人も少なくありません。実家とはいえ、家事を取り仕切っているのは実母であり、当然ながら考え方もライフスタイルも異なります。
「下着はネットにいれて洗って欲しい」「食後の食器はすぐ下げて欲しい」など、細かな希望があったとしても、「実母が怒るのでは」と思うとなかなか口に出せません。伝えるにしても、世話になっている以上機嫌を損ねたくはないので、言葉使いにも気を配らなくてはならなくなり、最終的に疲れ果ててしまいます。
後悔しない里帰り出産のコツ
せっかくの里帰り出産で後悔しないためには、ストレスになりそうな原因をピックアップし、可能な限り事前に対策しておくことが大切です。特に、実家の汚さがストレスになりそうと感じた人は、里帰り前にできることをやっておくと、後悔せず穏やかに過ごせます。
今からできそうなことを考えて里帰り前に実践し、産前産後の快適な環境づくりをしましょう。後悔しない里帰り出産のために、押さえておくべきコツを以下でご紹介します。
自分で実家を掃除する
体調に問題がない人は、自分で実家を掃除するのが一番簡単な方法です。妊婦なので重いものを移動するのは難しいが、無理のない範囲でいらないものを処分したり、使用する部屋を自分で整えたりするだけでもスッキリします。
ただし、実家にある物で処分しても問題ないのは、明らかに自分の所有物だと断定できる品物のみです。両親の持ち物を勝手に処分すると、家族間のトラブルにもなりかねないので、片付けたい場合は必ず両親の許可を取ってからにしましょう。
片付け業者に掃除を頼む
自力で実家を掃除するのが難しい人は、片付け業者に依頼するのがおすすめです。事前に実家のご両親へ許可を取る必要はありますが、重い家具や粗大ゴミも処分してもらえるので、年齢を重ねた両親にとっても、妊婦にとっても頼もしい助っ人になります。
片付け業者に掃除を頼む場合も、実家の持ち物を勝手に処分してはいけません。必ず両親と相談し、確実に処分する物と取っておく物を仕分けて、お互いに満足のいく家になるよう片付けを依頼してください。
里帰りの期間を短くする
事前の片付けや業者への依頼が難しい時は、思い切って里帰りの期間を短くするのも良い方法です。里帰り出産の期間は、平均的に見ると出産予定日の一ヶ月前から産後の一ヶ月検診までの2ヵ月間が多いですが、長い人だと3ヵ月を超えて実家に滞在するケースも見られます。
滞在期間が長くなると、実家の家族や夫の負担も増えるので、お互いにストレスがたまりトラブルに発展しやすいです。里帰りの期間を短くすれば、物理的に実家から離れるのでストレスが軽減され、自分なりのペースで生活パターンを整えられます。
里帰り出産とは…?
里帰り出産は、産前産後の妻を実家で労い、家族で子育てを手伝う目的で行われきた、日本古来の風習です。第二次世界大戦後からしばらくまで自宅出産が多かった日本では、出産も命がけで女性の負担も重かったため、里帰り出産は産後ケアの面で必要なシステムでした。
医療技術が発展した現代では、実家の手助けが受けられるというメリットがある一方、自宅と実家の医療格差を不安視する声もあり、あえて里帰り出産しない人もいます。どちらがいいという訳ではなく、里帰り出産のメリットとデメリットを比較し、自分に合った体制を整えることが大切です。
実家への里帰りをやめてストレス軽減!産後を自宅で迎える体制
里帰り出産には魅力的なメリットがありますが、ストレスを感じそうだと思うのなら、必ずしも里帰りする必要はありません。里帰り出産の目的は、妊産婦の体を労わりつつ子育ての手助けをすることなので、この条件が満たされるのなら、里帰りしなくても産前産後のケア体制を整えられます。
里帰り出産のストレスに不安を感じる人は、自宅でもできるケア体制を模索してみましょう。自宅での産後ケア体制の具体的な方法を、以下で詳しくご紹介します。
自分の両親に来てもらう
妻の両親に時間があるようなら、自宅に来てもらって産後ケアと子育てのお手伝いをしてもらいましょう。里帰りしないのであれば、妊娠中に通っていた産婦人科で出産することも可能なので、いざというときに連絡しやすく出産まで安心できます。
また、退院してからすぐに自宅で新しい生活リズムを作れるので、環境の変化もほとんどなく、両親が実家へ帰ってからも育児に戸惑いません。自分の両親に来てもらう場合、しばらく自宅で同居することになるので、事前に夫と相談し、納得してもらった上で実行してください。
夫が育児休業を取得する
自分の両親に来てもらうのが難しく、できれば夫婦だけで頑張りたいという人は、夫に育児休業を取得してもらいましょう。育児休業というと、働いている妻が取得するものと思われがちですが、妻が専業主婦であっても夫が育児休業を取り、子育てをサポートすることはできます。
取得できるのは、子供が生まれてから満1歳を迎えるまでの期間で、原則として最長1年の育児休業取得が可能です。実際に、夫の育休取得率は年々増加傾向にあり、積極的に育児に関わろうとする夫の姿勢が伺えます。
自治体の産後ケアサポートを活用する
実家の両親に来てもらうことも、夫の育児休業取得も難しい場合は、自治体の産後ケアサポートを活用するのも良い方法です。自治体の産後ケアサポートは、出産後の母子の心身ケアを目的にしており、育児に関するアドバイスや母子の体調管理など、状況に応じて必要なケアをしてくれます。
例えば、福岡市の産後ケアサポートの場合、宿泊型・日帰り型・訪問型と3種類のサポート体制があり、最長7日間の産後ケアサポートが可能です。自治体によってサポート体制や内容が異なるので、気になる人は各自治体へ問い合わせてみてください。
まとめ
里帰り出産は、家族から産前産後の手伝いが受けられる一方で、生活リズムの違いや実家の汚さなどにストレスを感じ、後悔する人も少なくありません。できれば事前に掃除などを行い、環境を整えておくとストレスも軽減されますが、実家には実家の生活リズムがあるので、なかなか口出しできず負担が増えるケースも見られます。
里帰り出産に不安を感じたときは、実家の親を自宅に招いたり、夫に育児休業を取得してもらい、通い慣れた産婦人科で出産するのも良い方法です。自治体の産後サポートケアも活用すれば、里帰り出産しなくても安心して産前産後を過ごせます。里帰り出産と自宅出産のメリットを比較し、夫や実家の家族と相談しながら、自分にあった方法で快適な体制を整えましょう。
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