引っ越しや年末大掃除などで意外と時間がかかるのが、一度に大量に出る粗大ゴミや不用品の処分です。
自治体の粗大ゴミ回収に依頼すると1ヶ月近く待つ場合もあり、忙しい年末や引っ越し前には予定の調整が難しい可能性もあります。
このような時にぜひ活用したいのが、自治体が運営する不用品の持ち込み処分です。
自治体によっては不用品をゴミ処理施設へ直接持ち込むことで、有料または無料で不用品を引き取ってくれます。
大阪府堺市が行う不用品持ち込み処分の方法について、その利用の流れや注意点などを具体的に解説していきます。
目次
堺市での不用品持ち込み処分を利用できる人は?
堺市の不用品持ち込み処分を利用できる人は、以下のように定められています。
- 堺市に在住している家庭ゴミを出した本人かその親族
- 堺市で出た事業ゴミを排出した本人かその雇用関係にある者
堺市での不用品持ち込みの際に必要なもの
不用品の持ち込みの際、必要となるのが住所と氏名が確認できるものなので、以下のものを持参すると良いでしょう。
- 自動車運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
親族の遺品処理などで出た不用品を持ち込む際には、故人の氏名や住所が確認できる死亡届などの持参が必要です。
堺市での不用品持ち込みの流れ
実際に不用品を持ち込む際の流れは以下のようになります。
- 不用品の搬入
- 受付
- 荷物を積んだ状態での車の計量
- 焼却炉への投入
- 空車の状態で計量
- 費用精算
不用品持ち込みの流れを詳しく解説します。
車で不用品を指定のゴミ処理施設へ搬入
車で堺市が指定するゴミ処理施設へ不用品を持ち込みます。
持ち込みができる施設は以下の2箇所です。
- クリーンセンター臨海工場
- クリーンセンター東工場
受付
ゴミ処理施設に到着した後行うのが受付です。
住所や氏名を記入した専用用紙を提出し、係員に不用品のチェックをしてもらいます。
その際、身分証明書を見せる必要があるので忘れずに持っていきましょう。
計量
受付が終了すると、車ごと計量機に乗り、不用品を含めた車の重さが計量されます。
その後、受付で番号が記載された専用用紙をもらいます。
その紙を持って係員の誘導の元、焼却炉へと車で向かいます。
焼却炉へ投入
専用の駐車スペースに車を駐車し、持ち込んだ不要品を焼却炉へ投入します。
係員に手伝ってもらえる場合もありますが、基本的には焼却炉への投入は自力で行います。
空車の状態で軽量
係員の誘導の元、再び車ごと計量機に乗り、不用品が空になった状態での重さを計ります。
最初の不用品を積んだ状態の重さから、不用品が空になった状態の重さを引き、その重さに応じて料金を計算します。
費用精算
計量した場所で係員に費用を支払います。
支払いが終わると係員から伝票が渡され作業が終了です。
堺市での不用品持ち込み処分費用
堺市での不用品持ち込み処分費用は以下の2種類です。
- 家具などの粗大ゴミを含む、破砕施設を使用する廃棄物
100kgまで一律 1700円
100kgを超えた場合は、10kgごとに170円加算- その他の廃棄物
100kgまで一律 1100円
100kgを超えた場合は、10kgごとに110円加算
堺市で不用品持ち込み処分ができない物
法律や安全性の観点から不用品として持ち込みができない物もあります。
堺市で持ち込みが認められていない物の代表例をまとめました。
発火する危険があるもの
発火する危険性のある以下のものは持ち込み処分することができません。
- ガスボンベ
- リチウムイオン電池の入ったデジタルカメラやモバイルバッテリー
- 電子タバコ
リサイクルほうに基づく家電製品
洗濯機やテレビ、冷蔵庫、エアコンは家電リサイクル法に基づき、廃棄が認められていません。
メーカーや販売店が引き取ることを義務付けられており、不用品としての持ち込みも禁止されています。
パソコンもメーカーによる回収が必要となるため持ち込み処分ができません。
処分が必要な際には購入したお店や商品のメーカーへ問い合わせてみましょう。
産業廃棄物
堺市では家庭ゴミの他に事業ゴミの回収も可能としています。
とはいえ、堺市内の事業所から排出されたゴミと言っても持ち込めるのは以下のようなもので、産業廃棄物は持ち込むことができません。
- 木くず
- 繊維くず
- 紙くず
- 動植物性のかす
産業廃棄物は、廃棄物の取扱免許を持つ不用品回収業者か産業廃棄物処理業者へ委託しましょう。
持ち込みできない場合の処分方法
持ち込みができない不用品や、車がなくて持ち込みができない、家から不用品を運ぶことができないことがあります。
その場合はどうしたら良いのでしょうか。
数ある処分方法のうち代表的な3つの方法をご紹介します。
持ち込みできない物の処分方法①欲しい人に譲る
不用品であってもまだ使える場合、それを必要とする人の元へ譲るのが良いでしょう。
自分にとっては不用品でも、他人にとっては探している物である場合もあります。
譲り受けてくれる人を探すには、知人・友人に広く声をかける他、SNSを活用するのもおすすめです。
持ち込みできない物の処分方法②不用品回収業者に依頼
「自分の家から大きな家具を運び出せない」「車がなくてゴミ処理場へ持ち込めない」「引っ越し期日が決まっているため忙しくてゴミ処理場まで行けない」
こういった場合には、不用品回収業者にまとめて依頼するのがおすすめです。
自宅まで引き取りに来てくれるため労力や時間を節約することができます。
また、不用品の引き取り業者によっては買い取りサービスも行っています。
状態の良い家電やバック、アクセサリーなどは高く買ってもらえる可能性もあります。
事前に査定を依頼してみましょう。
持ち込みできない物の処分方法③フリマアプリやネットオークションを活用する
フリマアプリやネットオークションを活用して不用品を販売するのも、手軽に不用品を処分できる方法の一つです。
その際、気をつけなければならないのが、梱包や商品の配送、お客様対応など全て自分で行わなければならない点です。
時間がない場合には、別の方法を検討してみる方が良いでしょう。
まとめ
大阪府堺市が行う不用品持ち込み処分の方法について、利用の流れや注意点などを解説しました。
不用品の持ち込みの利点は、粗大ゴミや不用品をまとめて捨てる際に費用を安く抑えられることです。
その一方で、自力で粗大ゴミや不用品を処理場へ持ち込む必要があります。
車にゴミを積んだり焼却炉へ投入するなど、時間と労力がかかります。
時間がない人や労力をかけたくないという人は、不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。
不用品の処分の仕方は様々あるため、自分にとって最適な方法を見つけましょう。