名古屋市は東京23区、横浜市、大阪市に次いで人口の多い都市です。
人口が多いだけあって、名古屋市にもゴミ屋敷は数多く存在しています。
今回はゴミ屋敷バスター七福神が、実際に片付けを行った名古屋市のゴミ屋敷のケースを紹介したうえで、共通した特徴について解説していきます。
また名古屋市では、ゴミ屋敷解消のための条例も制定されました。
この条例の内容についても、あわせて紹介していきましょう。
目次
名古屋市のゴミ屋敷の片付けケース
七福神は、名古屋市もゴミ屋敷清掃の対象エリアとなっています。
そのため、これまで名古屋市で多くのゴミ屋敷の片付けをしてきました。
ここでは、七福神が実際に片付けをした名古屋市内のゴミ屋敷のケースについて紹介していきます。
ゴミ屋敷の片付けケース①名古屋市千種区K様の例
まずは、名古屋市千種区のK様のケースから紹介しましょう。
K様は引越しを機に、それまで住んでいたゴミ屋敷を片付けるため、七福神にご依頼されました。
K様のお宅は2LDKと広い間取りでしたが、ベッドを除いた全ての場所にゴミや物が置かれている状態でした。
なかでも特に多かったのが、ペットボトルです。
ペットボトルを全て回収したところ、1t程度の重量の物を入れられる「トン袋」2.5袋分となりました。
回収したゴミの総量は、2tトラックと1tトラック、それぞれ1台分にもおよびました。
この案件の建物、作業内容、作業に要した時間や人数、費用の各種データは以下のとおりです。
- 建物…マンション・2LDK
- 作業内容…ゴミ屋敷清掃
- 作業時間…4時間
- 作業人数…8人
- 費用…65万円
K様からは、引越し作業の時間が大幅に削減できたと、喜びの声をいただきました。
ゴミ屋敷の片付けケース②名古屋市港区M様の例
次に紹介するのは、名古屋市港区にお住まいのM様のケースです。
この案件はゴミ屋敷に住んでいる本人ではなく、アパートの管理人様からのご依頼でした。
M様宅は足の踏み場もないほど、部屋全体がゴミで埋もれていました。
特にトイレのドアはゴミが邪魔をして開けられない状態で、開けるだけでも3時間を要しました。
M様宅で回収したゴミは、2tトラック3台分です。
このうちの半分は、ペットボトルでした。
この案件の建物、作業内容等の各種データは以下のとおりです。
- 建物…アパート・1LDK
- 作業内容…ゴミ屋敷清掃・ハウスクリーニング
- 作業時間…6時間
- 作業人数…14人
- 費用…160万円
M様宅では、ゴミ屋敷清掃に加えて、ハウスクリーニングも行いました。
「ここまできれいになるとは思っていなかった」と驚きの声をあげていました。
ゴミ屋敷の片付けケース③名古屋市緑区M様の例
3つ目に紹介するのは、名古屋市緑区にお住いのM様のケースです。
M様は引越しをするにあたって、七福神にゴミ屋敷清掃のご依頼をされました。
部屋の間取りは6畳一間でしたが、部屋の中は胸の高さまでゴミが積もっていました。
この案件の建物、作業内容等の各種データは以下のとおりです。
- 建物…アパート・6畳一間
- 作業内容…ゴミ屋敷清掃
- 作業時間…3時間
- 作業人員…4人
- 費用…25万円
M様は、「部屋の片付けの時間をこんなに短縮できるとは思わなかった」と、驚かれていました。
ゴミ屋敷の片付けケース④名古屋市昭和区A様の例
最後に紹介するのは、名古屋市昭和区にお住まいのA様のケースです。
A様のお宅はワンルームで、部屋の床中に空き缶や生活ゴミなどが散乱している状態でした。
また、ゴミは一定の高さまで積もっており、テーブルが埋もれている状態でした。
この案件の建物、作業内容等の各種データは以下のとおりです。
- 建物…マンション・ワンルーム
- 作業内容…ゴミ屋敷清掃・ハウスクリーニング
- 作業時間…6時間
- 作業人員…3人
- 費用…18万円
作業の結果、床がきれいに片付き、埋もれていたテーブルも顔を出しました。
A様からは、「部屋を借りた当時に戻ったようだ」と喜んでいただけました。
名古屋市の4つのゴミ屋敷に見られる特徴
ここまで、名古屋市のゴミ屋敷の片付けのケースについて紹介してきました。
4つのケースに共通するのは、どれもマンションやアパートなどの賃貸住宅だということです。
ゴミ屋敷は一軒家のイメージがあるかもしれませんが、近年ではマンションやアパートなどでもゴミ屋敷は増えています。
一軒家とは違う、マンションやアパートのゴミ屋敷の特徴の1つが、住人が仕事をしているという点です。
仕事が忙しかったり、プレッシャーのかかる仕事をしている人は、その反動で自宅ではきちんと生活する気力をなくしてしまう人が多くなっています。
また紹介した4つのうち3つのケースでは、ペットボトルや空き缶などが大量に放置されていました。
仕事が忙しくてゴミを捨てる時間が無くなってしまい、自宅をゴミ屋敷にしてしまう人によく見られるケースです。
名古屋市ではゴミ屋敷解消のための条例が出ている
名古屋市ではこの問題に対処するために、平成30年4月から、ゴミ屋敷解消のための条例が施行されました。
これは近隣住民の通報を受け、名古屋市の職員がゴミ屋敷を立入調査し、住人に片付けをするよう注意するものです。
ゴミ屋敷の住人に対する注意は、以下3段階あります。
- 指導
- 勧告
- 命令
指導や勧告を無視し、命令にも従わなかった場合、「行政代執行」の措置がとられます。
行政代執行は住人に代わって、行政がゴミ屋敷を強制的に片付ける処置です。
片付け費用は、ゴミ屋敷の住人が支払うことになります。
また命令を無視した場合、5万円以下の過料も支払わなければなりません。
名古屋市でゴミ屋敷が強制的に片付けられた例
先ほど紹介したゴミ屋敷解消のための条例とは別に、名古屋市ではゴミ屋敷が強制的に片付けられたケースがありました。
これは名古屋市中区にあるマンションのオーナーが、その一室をゴミ屋敷にした住人に対して、建物の明け渡しを命じた裁判の判決によるものでした。
まとめ
名古屋市は人口が多く、企業もたくさんあります。
そのためか、名古屋市内のゴミ屋敷には、仕事が忙しくて、家では片付けをする気力がない人に多い特徴がよく見られました。
しかし、仕事が忙しいからといってゴミ屋敷をそのままにしておくと、市から片付けるよう命令されることもあり得ます。
市の命令を無視すれば、ゴミ屋敷の片付け費用だけでなく、5万円以下の過料もとられてしまいます。
ゴミ屋敷は自分で掃除すると時間がかかってしまうため、ゴミ屋敷清掃業者に依頼して、時間をかけずに部屋を片付けることも考えてみてはいかがでしょうか。