引越しや衣替え、年末大掃除など、一度に大量に不用品が出るとその回収日まで家の中に置いておかなければいけません。
部屋がゴミで圧迫され不快な思いをしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
実際に、引越し後にしか不用品の回収日がなく、廃棄できずに泣く泣く不用品を引越し荷物に入れたという話も聞きます。
このように家庭から出るまとまった不用品の処分方法について、愛知県名古屋市では不用品の持ち込み処分を受け付けています。
名古屋市での不用品持ち込み処分の利用の流れや注意点、持ち込みができない物の処分方法について解説します。
目次
名古屋市の不用品持ち込み処分とは
愛知県名古屋市では、市の独自の取り組みとして家庭から出た不用品を有料で回収するゴミの持ち込み処分を行っています。
不用品の処分で以下のようにお困りの場合、名古屋市が指定する不用品の処理施設へ直接搬入することが可能です。
- 不用品回収日に予定があり都合がつかない
- 家にスペースがなく大量の不用品を置いておくことができない
名古屋市の不用品持ち込み処分 利用の流れ
利用の流れとして、まずは利用手続きを行います。
そして実際に不用品を所定の場所へ持ち込み、搬入先でかかった費用を支払います。
この際、搬入できないものや搬入の際に前処理が必要になる場合もあるため注意が必要です。
具体的な利用の流れについて以下にまとめました。
名古屋市の不用品持ち込み処分 利用の流れ①相談・受付
まずは、不用品の発生した区の環境事業所で手続きが必要になります。
各区の環境事業所の連絡先は、名古屋市ホームページから確認できます。
手続きは平日であれば祝日でも搬入が可能です。(年末年始を除く)
実際に不用品を回収する処理施設と手続きを行う場所は異なります。
処理施設で手続きはできないので注意が必要です。
また、搬入物の中には結束バンドで縛るなど準備が必要となるものや回収できないものがあります。
まずは電話で環境事業所へ問い合わせてみるのが良いでしょう。
名古屋市の不用品持ち込み処分 利用の流れ②環境事業所へ搬入
不用品の持ち込みは2段階あります。
まずは不用品を車両に積んだ状態で環境事業所へ行き、職員によるチェックを受け、手続きを済ませます。
その際、持ち込む不用品の量や大きさに応じてどの処理施設へ不用品を搬入するか環境事業所から案内されます。
名古屋市の不用品持ち込み処分 利用の流れ③処理施設へ搬入
環境事業所での手続きが行われ搬入先が確定します。
手続きをした日の午前8時45分から午後3時40分(愛岐処分場のみ午前9時15分から午後4時10分)までに処理施設へ不用品を持ち込みます。
鳴海工場を除く全ての処理施設は正午から午後0時45分まで不用品の持ち込みができないため注意しましょう。
鳴海工場は正午から午後1時まで搬入ができません。
名古屋市の不用品持ち込み処分 利用の流れ④処理手数料の支払い
処理施設に持ち込み、不用品の計量を行ったら処理手数料を支払います。
料金は10kgまでごとに200円で、現金でのみ支払い可能です。
ただし、天災などで出たゴミについては手数料の減免が受けられる可能性があります。
該当する不用品を持ち込む際には環境事業所へ確認してから搬入するようにしましょう。
名古屋市の不用品持ち込み処分 利用の注意点
名古屋市では不用品の持ち込み処分に可燃ゴミ、不燃・粗大ゴミを受け付けています。
しかし、搬入先である処理施設が異なるため可燃ゴミと不燃・粗大ゴミを一度に持ち込んで処理することはできません。
また、不用品は車両に積んで搬入する必要があるため、自転車や徒歩での持ち込みは不可となります。
袋に入れて持ち込む際には、中身を確認する必要があります。
そのため、透明・半透明のゴミ袋に入れて搬入しなければなりません。
不用品の持ち込みができないのはどんな物?
不用品の中には処理が難しく持ち込むことができない物もあります。
代表的な持ち込みができない物について以下にまとめました。
さらに詳しい内容については名古屋市のホームページで確認することができます。
不用品の持ち込みができない物①産業廃棄物
家庭から出た不用品のみ持ち込みが可能です。
そのため、事業を行う際に出た産業廃棄物は一切持ち込むことができません。
不用品の持ち込みができない物②資源化できる物
以下の物は資源化できます。
- 空き缶
- 空き瓶
- 発泡スチロール
- トレイ
- 新聞
- 雑誌
- 段ボール
お住まいの自治体の定める資源ゴミ回収日に出すようにしましょう。
不用品の持ち込みができない物③家電リサイクル法対象の家電
以下の大型家電については家電リサイクル法により、販売店の引き取りや家電メーカーがリサイクルすることが定められています。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- エアコン
大型家電は、不用品回収の対象外となります。
パソコンについてもパソコンリサイクル法という法律により回収やリサイクルがパソコンメーカーに義務付けられているため、持ち込むことはできません。
不用品の持ち込みができない物④発火の恐れがあるもの
発火の可能性がある以下のものは持ち込むことができません。
- ライター
- スプレー缶
- 充電式電池
同様の理由からガスボンベや消化器、自動車用バッテリーなども搬入ができません。
不用品の処分方法
持ち込みができない不用品についてはそれぞれ品目別に必要な手続きを取り以下の処置が必要です。
- 廃棄する
- 人に譲る
- リサイクルショップを利用する
- フリマアプリを利用して販売する
ただし、引っ越しなどで時間がない、どうしても年末までに片付けたいなど、時間の制約がある場合もあります。
不用品の処理に時間や労力をかけたくないという方は、不用品業者に引き取りを依頼するのがおすすめです。
以下の物を一括して引き取ってもらえます。
- 可燃
- 不燃
- 粗大ゴミ
- 資源ゴミ
- 楽器
- リサイクル家電
また、買取サービスを行っている業者もあります。
全ての不用品の引き取りと同じタイミングで買取を行ってもらえるので作業費用や時間の節約につながります。
まとめ
愛知県名古屋市での不用品持ち込み処分の利用の流れや注意点、持ち込みができない物の処分方法について解説しました。
引っ越しなどでまとまった不用品がある場合、持ち込みによる不用品の処分を検討するのが良いでしょう。
ただし、時間がなく急いでいる場合や持ち込み不可となった不用品の処分を効率よく行いたい場合は、不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。
不用品の処分方法についてはご自身の状況に合わせ、適切に選択しましょう。