引越しをするときとは、どんなときでしょうか。
就職や転勤、入学・卒業などを機会に引越しをすることになる人がほとんどではないかと思います。
でも、中には、モノで部屋がいっぱいになり、どうしようもなくなって引越しでリセットするしかなくなるというケースもあるのです。
でも、汚部屋から引越しするには、一つ問題があります。
それは、モノやゴミが多すぎて、引越しの見積もりができないということです。
一体どうすれば、汚部屋からスムーズに引っ越すことができるのでしょうか。
目次
引越しの見積もり、汚部屋でも大丈夫?
引越しをする際には、作業をお願いする引越し屋さんに室内に入ってもらい、見積もりしてもらう必要があります。
実は、少しくらいは散らかっていても(見られることを気にするかどうかは別として)、見積もりをしてもらうことはできます。
では、どのくらいの散らかり具合なら大丈夫なのでしょうか。
軽い散乱程度で、床は見えている
汚部屋でもこのレベルなら、見積もりするには問題ありません。
モノや衣類などが散らかっていても、床が見えている状態なら足の踏み場が十分にあるので、部屋の中を動くことができるからです。
また、家電や家具などがモノで埋まっておらず、見えている状態ならOKです。
このくらいであれば、見積もりのスタッフは荷物の量がどのくらいか把握することができます。
ただし、見積もり前に、生ゴミなどは捨てておく方が良いでしょう。
床は埋まっているが、家電や家具は見えている
このレベルの汚部屋も、見積もりは可能です。
床がモノで見えない状態になっていると動きにくいため、時間はかかりますが、荷物の量は確認できます。
できれば、事前に、ダンボールに放り込むだけでいいので、ある程度片付けて床が見えるようにしておくと、見積もりがスムーズになります。
足の踏み場がなく、どんなモノがあるか分からない
このレベルの汚部屋になると、引越し時の荷物の量を正確に判断するのが難しくなります。
足の踏み場がないため動きにくく、さらに家具までもモノで覆われてしまっていると、荷物の量が分からないため、少し余裕を持って荷物をカウントすることになります。
そうしないと、当日、後から後から荷物が出てくるようでは困るからです。
このような汚部屋の場合も、床が見える程度には段ボールなどにモノをまとめ、ゴミは捨てておきましょう。
いわゆるゴミ屋敷
室内に入れないくらいの汚部屋に関しては、引越しの見積もりを受けてもらえないケースが出てきます。
このような場合は、引越し屋さんの前に片付け業者や清掃業者などに依頼し、室内の片付けと清掃を行いましょう。
引越し屋さんでも片付けなどを受けてくれる場合がありますが、断られてしまうことが多いようです。
やはり、見積もり前には片付けた方がいい?
汚部屋に引越し屋さんに入ってもらうのは、やはり恥ずかしいですよね。
しかし、それ以外にも、見積もり前に片付けた方が良い理由があるのです。
見積もりに時間がかかる
当然ですが、汚部屋であればあるほど、引越しの見積もりには時間がかかります。
床がモノで埋まっているような状態や、モノで押し入れが開かない、家具や家電も埋まっている、という汚部屋では、動いたり、モノの量を把握するのにかなり時間がかかってしまいます。
引越し費用が高くなる
引越し屋さんは、見積もりの際にどんなところを見るのでしょうか。
見積もりで大切なのは、部屋数、広さ、荷物の量の3つです。
ここから、必要なトラックの大きさや、引越し作業にかかる時間、必要なスタッフの人数などを算出します。
当然ながら、モノが多ければ多いほど作業は増え、スタッフの人数が必要になり、大きなトラックを出さならなくなります。
繰り返しになりますが、汚部屋では、見積もりの際には分からなかった荷物がどんどん出てくることが珍しくありません。
そのため、余裕を持って見積もりしないと、運びきれないという事態も起きかねません。
スタッフを増やせばそれだけ人件費がかかり、積載量の大きいトラックを出せば料金は上がります。
このようなことから、汚部屋のまま見積もりをすると、料金が高くついてしまうのです。
断られる場合がある
荷物の量を把握しきれないような汚部屋の場合、最悪、引越し作業を受けてもらえないケースも出てきます。
引越し作業の前には、ある程度、荷物をまとめておく必要があります。
しかし、あまりにも散らかっている部屋に住んでいる人は、当日の作業開始時間までに、やるべきことをやれない人と判断されてしまうことがあるのです。
また、引越しの多いシーズンには、引越し屋さんのスケジュールはかなり詰まっています。
そのため、時間内に作業が終わらなそうな現場は、次の依頼者に迷惑をかけてしまうことになります。
このような理由から、見積もりの前には、ある程度、片付けておいた方が良さそうです。
見積もり前にやっておきたい汚部屋の緊急対策とは?
引越しをするには、とにかく見積もりをしてもらわなくては始まりません。
でも、汚部屋では見積もりもしてもらえない可能性があります。
見積もり前に、緊急対策として最低限やっておくべきことを見ていきましょう。
床が見えるようにする
まず最初に、床が見えるようにしましょう。
足の踏み場を確保しておかないと、部屋の広さやモノの量を確認して回ることができません。
そのため、まずは動けるよう動線を確保しましょう。
ゴミはできるだけ捨てておく
引越しの際、ゴミは運んでもらえません。
また、見積もり作業の妨げにもなるので、ゴミは捨てられるだけ捨てておきましょう。
とりあえず詰め込む
汚部屋に散らかったものをすぐに片付けるのは難しいので、とりあえず段ボールに詰め込んでおきましょう。
引越し屋さんは、そのまま荷物の量としてカウントすることができます。
このとき、家電や大型家具を隠してしまっているモノから詰め込みましょう。
見積もりの際には、家電や家具が見えていることが大切です。
さらに、必要なものと不要なものがわかるようにしておくとベターです。
捨てるものが区別できれば、引越し屋さんは不要物を荷物としてカウントしません。
自分で汚部屋を片付けるのが難しい場合は?
引越しのための見積もりは必要だけど、忙しくてなかなかタイミングが合わない場合はどうすればよいのでしょうか。
オンライン見積もりサービスを利用する
こちらは、ZoomやLINEを通じて部屋の画像を見てもらい、見積もりを行う方法です。
全ての引越し屋さんが対応している訳ではありませんが、希望する場合はネットで検索してみましょう。
オンライ見積もりを行っている引越し屋さんでも、入力のみで写真が不要なところ、画像を送るところ、ビデオチャットで荷物を確認するところなど、方法はさまざまです。
自分に合った方法を探しましょう。
電話見積もりサービスを利用する
電話のみでの見積もりサービスを行っている引越し屋さんもあります。
ただし、荷物の量が少ない単身者のみの利用となっていることが多いようです。
一括見積もりサイトを利用する
一括見積もりサイトは、ネット上で見積もりを行い、さまざまな引越し屋さんを比較できるサイトです。
電話、メールなど方法はそれぞれですが、この見積もりによって業者を選び、契約するまでは一括で行えます。
片付けの専門業者に任せる
汚部屋を一時的にまとめでも、結局はきちんと片付けなくてはなりません。
それなら、見積もりをする前に、片付けの専門業者に依頼して、一足早く汚部屋を片付けましょう。
専門業者に依頼すれば、早く部屋が片付くだけでなく、ゴミや不要物も一気に片付けることができます。
自分でゴミや不要物を運搬したり、処分したりする必要もないので手間もかかりません。
さらに、モノを運び出した後のハウスクリーニングが含まれている業者がほとんどのため、原状復帰しなくてはならない賃貸マンションやアパートの場合は非常に助かります。
どうしても片付けられない、時間がないという人は、利用を検討してみましょう。
汚部屋からのスムーズな引越し まとめ
引越しの前には見積もりが必要となりますが、汚部屋の場合、室内に入ってもらうことができません。
入ってもらえる場合でも、あまりに散らかっていると正確に見積もることができないため、料金が高めになってしまう傾向があります。
見積もりの前には、できるだけ片付けておくのが良いでしょう。
ポイントは、床からモノをどけ、足の踏み場を作ることです。
また、ゴミもできるだけ捨てておきましょう。
どうしても自分で片付けられない場合は、オンラインや電話での見積もりをする方法もあります。
しかし、引越しの際には、原状復帰をしなくてはなりません。
そのため、プロの片付け業者に片付けを依頼して家をきれいにしてから、引越しに見積もりをするとよいでしょう。