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孤独死現場で遺体を発見したらすべき3つの手順|放置するとどうなる?

孤独死現場で遺体を発見したらすべき3つの手順|放置するとどうなる?

住人が孤独死しているのを発見した場合、発見者や物件の貸主・故人の縁者に当たる人は、状況に応じてさまざまな手続きを速やかに行わなければなりません。ご遺体発見後の対応が遅れてしまうと、その後の手続きや対処に悪影響が出てしまい、時間も費用もかかる可能性があります。

一人暮らしの住人が孤独死しているのを発見したら、原状に合わせた対応で状況の悪化を防ぐことが大切です。孤独死の現場でご遺体を発見した時、必ずやっておくべき3つの手順を詳しく解説します。

孤独死した遺体を発見したらすべきこと3つ

孤独死した遺体を発見したらすべきこと3つ

孤独死したご遺体を発見した場合、まずやるべきことは次の3つです。

  • 警察への連絡
  • 特殊清掃ができる専門業者への連絡
  • ご遺体の火葬と葬儀の準備

上記以外にも細々した連絡は必要ですが、基本的にこの3つを押さえておけば、いざという時に慌てることはありません。やるべきことを時系列に覚えておき、状況に合わせて必要な対応を行いましょう。孤独死したご遺体を発見した時、やるべき3つの項目を以下で詳しく解説します。

1.警察に連絡を入れる

住人が孤独死しているのを発見した時、最初に行わなければならないのが警察への連絡です。ご遺体を発見した直後は死因がはっきりしていないため、ご遺体は変死として扱われ検視をしなければなりません。

検視とは、ご遺体の状況から事件性の有無を判断するための調査のことで、警察から連絡を受けた検察官が、ご遺体と発見現場を詳細に調べます。発見者を含め、故人の親戚縁者や近隣住人も調査対象になりますが、事件性の有無の確認もあるので必ず協力してください。

2.特殊清掃ができる専門業者に連絡する

警察に連絡を入れたあと、検視を受けるのと並行して行うのが、特殊清掃ができる専門業者への連絡です。孤独死の現場は、死亡から発見までの期間が長いほどご遺体が腐敗し、匂いや害虫などの被害も大きくなります

発見までの期間が短くても、気温が高い季節に亡くなったご遺体は腐敗が激しいため、特殊清掃でなければ十分な対応ができません。検視が完全に終わらなければ清掃は入れられませんが、スムーズに原状回復するためにも早めに専門業者を探して連絡しましょう。

3.葬儀と火葬の準備をする

特殊清掃業者探しと並行して行うのが、ご遺体の葬儀と火葬の準備です。孤独死した方のご遺体は、連絡がつけば血縁関係のある親族が葬儀と火葬を行い、誰にも連絡がつかない場合は住んでいる市区町村役場が火葬を行います

例えば、一人暮らしの高齢者が孤独死した場合、別居している子供や孫・兄弟がご遺体を引き取り、葬儀と火葬を行わなければなりません。ご遺体の引き取り手がない場合は市区町村役場がご遺体を引き取りますが、この場合葬儀は行われず火葬と埋葬のみです。

孤独死した遺体や現場はこんな状況に...

孤独死した遺体や現場はこんな状況に...

孤独死を発見した時、警察への連絡・検視・特殊清掃とやるべきことが多いため、「そんなに大変なの?」と不思議に思われる方もいます。しかし、孤独死した方のご遺体は死後に放置されているケースがほとんどなので、病院や自宅で看取られた方のご遺体と比較すると、現場はかなり凄惨な状況です。

孤独死したご遺体や現場の様子を正しく理解し、適切な対応ができるよう心の準備をしておきましょう。孤独死したご遺体と現場の詳しい状況を、以下で詳しくご紹介します。

1.ご遺体の死後硬直が始まる

孤独死した方のご遺体は、亡くなった直後から体温が低下していき、死後硬直が始まります。死後硬直とは、ご遺体の筋肉や関節が固まってしまう現象のことで、顎のあたりから徐々に筋肉や関節が固まり、全身が硬直するのは死後半日ほど経ってからです。

硬直のピークを過ぎると再び柔らかくなりますが、ご遺体の年齢や亡くなる直前の状態で硬直具合が変わるため一概には言えません。ピーク時を迎えていないご遺体なら、死後硬直が始まっていても外部から力を加えれば動かすことも可能です。

2.死斑がご遺体に見られる

ご遺体の死後硬直と並行して、紫斑と呼ばれる変化も起こります。紫斑は、死後に血液の流れが止まり、ご遺体の下部に溜まった血液が皮膚を透かして見られる現象です。亡くなられた直後から30分後を目安に紫斑ができ始め、死後1日も経つとご遺体に紫斑が固定されます。

止まった血液は、重力にしたがってご遺体の下部に溜まるので、特にご遺体の床面に触れている部分に紫斑が見つかりやすいです。紫斑付近に傷があると、溜まった血液がご遺体から流れ出すこともあります。

3.内臓(消化器官)から腐敗が始まる

ご遺体の腐敗が始まるのは、紫斑の発生と死後硬直のピークを過ぎたあと、消化器官などの内臓からです。胃や腸などの消化器官は、もともと食べた物を消化吸収するために、胃液や細菌が多く集まっています。

生体機能が停止した場合、胃液が内臓を溶かし細菌が増殖するため、ご遺体の内部から腐敗が始まってしまうのです。腐敗の進行度はご遺体の状態で異なりますが、腐敗が始まる目安は、死後からおよそ6時間後と考えてください。

4.腐敗によって発生したガスで膨張し、体液や血液が漏れ出る

ご遺体の腐敗が進むと、体内で発生したガスでご遺体が膨張し、体液や血液がご遺体から漏れ出しますガスが発生する目安は死後72時間ですが、それ以前から腐敗臭は漏れ出ており、体内で生成されたガスがご遺体にたまり、最終的に組織が破壊され、体液や血液が外へ漏れ出すイメージです。

腐敗で発生したガスの影響で、ご遺体の肌色も腹部から青く変化していき、最終的に黒く変化してしまいます。肌色が黒くなる頃のご遺体は、腐敗した体液がご遺体の周囲に広がり汚染も広範囲に及ぶだけではなく、皮膚も溶けて骨まで見える状態です。

5.孤独死現場には害虫(ハエ・ウジなど)が発生する

孤独死が起こった現場では、ハエがたかったりウジなどが大量発生したりする被害もよく見られます。ハエにとって、生き物の死骸は栄養のあるエサであり、卵を産み付けるのに最適な場所です。

人間の遺体も同様で、ハエは腐敗が進んだご遺体に卵を産み付け、孵化したウジがご遺体をエサにして成長し、最終的に害虫の大量発生に及びます。ハエは、短いサイクルと産卵と成長を繰り返すので、孤独死がなかなか発見されなかった現場は、甚大な害虫被害が発生する可能性も高です。

6.事故物件として部屋を処理される

孤独死の現場となった家屋は瑕疵(欠点・損傷)が付くため、事故物件として処理されてしまい財産価値を損ないます。事故物件とは、老衰や病気による自然死以外が発生した家屋のことで、該当するのは殺人・暴力・自殺などで住人が亡くなった物件です。

また、死因が自然死であったとしても、孤独死してご遺体の発見が遅れた家屋は事故物件として扱われ、貸主・売主は契約締結前に告知しなければなりません。特殊清掃や大規模リフォームを行っても、孤独死発覚から最低3年は告知義務があるため、物件の持ち主・貸主の損害はかなり大きいと考えられます。

孤独死の現場は特殊清掃業者に任せるべき理由

孤独死の現場は特殊清掃業者に任せるべき理由

孤独死を発見したあと、現場の状況を見て少しでも片付けようとする人もいますが、孤独死の現場の清掃は特殊清掃業者に任せるのが賢明です。孤独死が起こった現場は、たとえ発見するのが早かったとしても、心身に悪影響を及ぼす危険性が含まれています。

特殊清掃業者なら、孤独死の現場の危険性を理解した上で、必要な処理を行なってくれるので安心です。孤独死の現場の清掃を、特殊清掃業者に任せるべき理由を、以下で詳しく解説します。

感染症のリスクを回避できるから

孤独死の現場の清掃を特殊清掃業者にお任せすると、掃除の最中に感染症に掛かるリスクを回避できるので安心です。ご遺体は、亡くなった直後から損傷が始まってしまうため、たとえ発見が早かったとしても感染症に掛からないとは言い切れません。

マスクや手袋をつけていても、室内に残っている細菌やウィルスがわずかな隙間から体内に入り込み、二次被害を引き起こす可能性もあります。特殊清掃業者は、室内に残る細菌やウィルスを考慮した防護服を身につけて作業するので、感染症のリスクを回避しつつ素早い処理が可能です。

精神的苦痛とストレスが軽減できるから

遺族や片付けを担当する人の、精神的苦痛やストレスを軽減できるのも、特殊清掃業者にお任せするメリットに挙げられます。故人の死を受け入れるだけでも苦痛を感じるものですが、孤独死の現場への立ち入りは、それ以上のストレスを感じる人も少なくありません。

特に、ご遺体の発見が遅れた現場は体液が室内に広がり、腐敗物に汚染されているケースもあるので、現場を見ただけで精神的苦痛とストレスを受け体調を崩す人もいます。特殊清掃業者にお任せすれば、現場の状況を直接目にする機会がほとんどないので、精神的苦痛の軽減に効果的です。

現場から死臭を取り除けるから

特殊清掃業者にお任せすると、室内に残った死臭を根本から取り除いてもらえます。死臭の原因となる体液や腐敗物は、布団やベッド・マットレスなどの寝具だけではなく、畳やフローリング・壁にまで浸透しているケースも多いです。

建具にまで浸透した腐敗物は、表面だけを清掃しても取り除けないので、一般的な清掃では死臭が残ってしまいます。特殊清掃業者は、特殊な機材や洗剤を用いて清掃・消臭し、必要があれば浸透部分まで確認して根本原因から取り除くので、室内に死臭が残る心配がありません

遺品整理や残置物撤去も同時にできるから

特殊清掃業者のうち、片付けにも特化している業者に依頼すると、特殊清掃から遺品整理・残置物の撤去まで同時進行ででます。特殊清掃のみの業者は、腐敗物や死臭の除去が専門で、遺品整理や残置物撤去までは行いません。

特殊清掃のみを任せた場合、残された遺品整理や残置物撤去は遺族などが行わなければならず、作業中にストレスを感じたり、残置物の撤去に手間取る可能性があります。特殊清掃も行なっている片付け業者に依頼すれば、特殊清掃も片付けの依頼も一社に連絡すれば良いので、スピーディーな対応が可能です。

孤独死遺体の対応にかかった費用は誰が支払うの?

孤独死遺体の対応にかかった費用は誰が支払うの?

孤独死したご遺体を発見した場合、ご遺体の処理から葬儀・特殊清掃など、さまざまな費用が発生します。対応にかかった費用は当然支払わなければなりませんが、そこで問題になってくるのが、「誰が費用を支払うのか」という点です。

請求先が誰になるのか、どのような費用がいくら掛かるのかを把握し、必要に応じて適切な対処をしましょう。孤独死したご遺体の対応に掛かる費用について、以下で詳しく解説します。

ご遺体の処理にかかった費用

孤独死した方のご遺体の対応では、主に次のような費用がかかります。

  • 警察から請求される費用
  • 葬儀費用

ご遺体の引き取りと葬儀は、基本的に故人と血縁関係にある親族が行わなければなりませんが、故人に身寄りがない場合は、生前に故人とお付き合いがあった人や、物件の貸主が負担するケースがよく見られます

警察から請求されるのは、主に検死からご遺体の搬送までにかかる費用で、目安となる金額の内訳は以下の通りです。

項目目安費用
検死(遺体検案)料約2万〜3万円程度
行政解剖料(遺族が承諾した場合のみ)約10万円前後
死体検案書発行料約5,000〜1万円前後
遺体搬送料約10㎞圏内で1万5,000円前後

葬儀費用は、ご葬儀の規模や依頼する業者によって金額が左右されるため、はっきりとした金額を示すことができません。あえて目安を提示すると、大まかな金額は以下の通りです。

葬儀形式目安費用
火葬のみ約20万〜30万円
小規模葬約100万円〜
一般葬約200万円〜

孤独死現場の原状回復費用

孤独死が発生した場合、現場となった物件の原状回復も行わなければなりません。

原状回復とは、室内を孤独死の発生前まで回復させる作業のことで、汚染物の撤去から消臭・リフォームなどが行われます。原状回復の具体的な作業内容と、おおよその目安は以下の通りです。

作業内容料金
汚染された畳の撤去一枚につき約3,000円〜
汚染物の撤去約1万円〜
フローリングの清掃約3万円〜
浴室の清掃約3万円〜15万円以上
除菌・消毒約1万円〜
オゾン脱臭機による消臭約3万円/1日〜
害虫駆除約1万円〜

原状回復費用は、室内の汚染具合や部屋の広さによっても金額に違いが出ます。室内別に見た費用の目安は以下の通りです。

間取り費用相場
1K〜1LDK約3万円〜20万円前後
2K〜2LDK約10万円〜30万円前後
3K〜3LDK約20万円〜40万円前後
4LDK以上約30万円〜60万円以上

原状回復費用は、基本的に故人の血縁者に当たる遺族が負担しますが、遺族と連絡が取れなかったり負担を拒否されたりした場合は、連帯保証人に請求が行くこともあります。連帯保証人とも連絡が取れなかったときは、最終的に物件の持ち主が費用を負担しなければなりません。

まとめ

まとめ

孤独死の発見直後は、死因も事件性もはっきりしていない状態なので、まずは速やかに警察へ連絡し検視を受けましょう。検視が終わったら片付けても問題ありませんが、孤独死したご遺体は腐敗が進んでいるため、自力で片付けるのは大変危険です

孤独死の現場は死臭が染み着き、室内の建具も細菌やウィルスが繁殖している可能性が高いので、特殊清掃業者に依頼して清掃をお任せしましょう。片付けも行なっている特殊清掃業者に依頼すると、遺品整理から残置物の撤去・処分まで行なってもらえるので、遺族のストレスも軽減できます。

ご遺体にかかる費用や清掃費の負担先は、基本的に故人の血縁者に当たる遺族になりますが、連絡がつかない場合は賃貸物件の連帯保証人や、貸主が負担しなければなりません。誰にどのような責任があるのか、費用がいくらかかるのかを確認し、適切な対応で孤独死の現場を処理しましょう。

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この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。

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