立春を過ぎ、暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続いています。
家で過ごす時には、暖房器具が欠かせないという人も多いのではないでしょうか。
近年、安全性が高く、部屋の空気を汚しにくいオイルヒーターが人気を集めています。
愛知県一宮市では、役目を終えたオイルヒーターをどのように処分するのでしょうか。
目次
オイルヒーターとは?
オイルヒーターの仕組みとは?
オイルヒーターは、電気によって動き、室内を暖める暖房器具です。
器具内部には熱伝導性の良い難燃性のオイルが密封されています。
電気によって暖まったオイルは、内部に張り巡らされたパイプ内を循環し、パネルを暖めます。
パネルからの熱は放射状に広がり、部屋全体に熱気が伝わります。
空気ではなく壁や家具、人に温度を伝える輻射熱によって、部屋全体を暖める仕組みです。
実際に暖かさを感じるまでには少し時間がかかりますが、じっくり体感温度を上げることができます。
たとえばファンヒーターは、熱風が生じるため乾燥が気になったり、電気ストーブはピンポイントでしか暖められないという欠点があります。
しかし、オイルヒーターは風が発生しないので温度ムラがなく、室内全体を均一に暖めます。
オイルヒーターの体を包むような優しい暖かさは独特で、床や壁、天井からも暖かさが感じられます。
しかも乾燥しにくく、空気をきれいに保ちながら部屋全体を暖めることができるのです。
内部のオイルは循環するだけで、燃料として燃やすわけではありません。
劣化もしないため、補充や交換をする必要はありません。
また、安全性が高く、静音性にも優れているのがオイルヒーターの特徴です。
オイルヒーターの電気代はどのくらい?
オイルヒーターを稼働させるには、どのくらい電気代がかかるのでしょうか。
一般的なオイルヒーターを1時間稼働させるのにかかる電気代は、モデルによって多少の差はありますが、145.8円~364.5円程度と言われています。
そのほかの機器の1日あたりの電気代を見てみると、以下のようになります。
- エアコン:約140円
- 電気ストーブ:56〜284円
- ホットカーペット:60〜103円
- こたつ:約73円
オイルヒーターにかかる電気代は、ほかの機器に比べて安いとは言えませんが、使う時間を工夫したり、節約しながら運転できるエコモードを搭載したモデルを選べば、極端に電気代が高くなる心配はないでしょう。
オイルヒーターの特徴とは?
オイルヒーターの特徴を説明します。
安全性が高い
オイルヒーターの大きな特徴は、安全性の高さです。
表面温度が約60℃と低めなので、大きな火傷につながる可能性は低めです。
また、火を使わないため、もし倒してもすぐに火が広がるようなリスクも低いと言えます。
また、安全装置を搭載したり、チャイルドロックを付けた製品が登場するなど、安全性の高いモデルが発売されています。
そのため、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心して使えます。
部屋の空気を汚さない
エアコンやファンタイプの暖房器具は温風を発生するため、乾燥するというリスクがあります。
そのため、部屋の湿度に注意し、定期的に空気を入れ替える必要があります。
しかし、オイルヒーターは熱で本体を暖めて対流させるため、風を使いません。
そのため、ホコリや花粉を巻き上げることがなく、部屋の空気をクリーンに保ちます。
静音性が高い
ヒーターやエアコンは、ファンによって熱風を吹き出すため、運転音が気になってしまうこともあります。
しかし、オイルヒーターは静音性の高さが特徴です。
オイルが温まるまでは、わずかにパチパチッという音がするだけです。
そのあとはとても静かで、稼働していることを忘れるほどです。
お手入れが簡単
オイルヒーターのメンテナンスは、乾いた布で表面のホコリを軽く拭き取るだけです。
内部にはオイルが入っていますが、こちらは交換の必要がなく、表面の掃除のみでOKです。
エアコンなどに比べ、掃除やメンテナンスの手間がグッと少ないのが特徴です。
愛知県一宮市でオイルヒーターを処分するには?〜①自治体の回収に出す
一宮市で、役目を終えたオイルヒーターを処分するには、どのようにすればよいのでしょうか。
まずは、自治体の回収に出す方法から見ていきましょう。
一宮市では、オイルヒーターは「粗大ごみ」に分類されます。
粗大ごみは「指定ごみ袋に入らない、縦・横・高さのいずれかが60cm以上のもの、大きさに関係なく6kg以上のもの」と定められています。
ただし、オイルヒーターの場合は、指定ごみ袋に入るサイズであっても「粗大ごみ」に出す必要があります。
電話で申し込む
オイルヒーターを処分したい場合、まず「一宮市粗大ごみ受付センター」へ電話で申し込みます。
このとき、回収日や回収場所、受付番号などをしっかり確認しておきましょう。
1回の申し込みにつき、粗大ごみ5点まで出すことができます。
受付電話:0120-138534
受付時間:午前9時~午後5時(土曜日・日曜日・祝日・振替休日・年末年始は除く)
申し込み時期:収集日の1ヶ月前〜1週間前
粗大ごみ処理手数料納付券を購入する
一宮市では、粗大ごみの処理手数料は1点800円です。
「粗大ごみ処理手数料納付券」を市役所・出張所・スーパー・コンビニなどで必要枚数購入しましょう。
粗大ごみを出す
納付券に、受付番号または氏名を記入し、出したい粗大ごみの見やすい場所に貼り付けます。
回収日当日の午前8時30分までに指定の場所へ出しておきましょう。
回収の際、立会いは必要ありません。
愛知県一宮市でオイルヒーターを処分するには?〜②環境センターへ持ち込む
一宮市では、自分で「一宮市環境センター」(一宮市奥町字六丁山52番地)へ粗大ごみなどを持ち込むことができます。
出し方は?
都合の良い営業日に、自分でオイルヒーターを直接持って行きます。
センターに着いたら、受付棟でごみを積んだ車ごと重さを計量します。
そして、可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみをそれぞれ指定の場所で下ろします。
精算所で再度、車の重さを量ります。
最後に、受付棟との重量差に基づいて処理料金を支払います。
ごみの処理料金は、10kgごとに200円です。
搬入の際のポイントは?
搬入の際は、住所の確認が必要となります。
運転免許証・保険証など、一宮市に住んでいることが証明できるものを忘れずに持って行きましょう。
住所の確認ができない場合は引き取ってもらえないケースもあるので、注意が必要です。
また、自身や同居の家族以外の人がごみを持ち込む場合は、環境センター施設管理課(0586-48-5383)へ、あらかじめ連絡しましょう。
受付日時は?
受付日時は、月曜日〜金曜日、祝日の午前8時45分〜正午、午後1時〜午後4時30分です。
祝日は休みの場合もあるので注意しましょう。
また、土曜日、日曜日(祝日と重なる土日)、5月3日〜5日、12月29日〜1月3日は休みです。
一宮市のホームページに、環境センターの開場日カレンダーがあるので、確認しておくとよいでしょう。
愛知県一宮市でオイルヒーターを処分するには?〜③メーカーに引き取ってもらう
メーカーによっては、役目を終えたオイルヒーターを処分してくれるところがあります。
引き取られたオイルヒーターは、まだ使える部分や材料を再使用されるので、エコに貢献することができます。
メーカーが分かれば、そのメーカーに引き取ってもらえるか問い合わせてみましょう。
愛知県一宮市でオイルヒーターを処分するには?〜⑤まだ使える場合
オイルヒーターがまだ使える場合は、譲ったり売却したりする方法もあります。
インターネットで売却する
インターネットオークションやフリマアプリを利用して売却しましょう。
スマートフォンで写真を撮り、説明文を付けてアップするだけなので簡単です。
価格が上がっていくオークションは時間のある人向き、早く売却したい人には自分で値段を決められるフリマアプリが向いています。
リサイクルショップや買取専門店に売却する
リサイクルショップや買い取り専門店に依頼し、買い取ってもらう方法もあります。
人気機種や新しいものは買い取ってもらいやすいですが、年式の古いものや傷・汚れの多いものは引き取ってもらえないことも多いようです。
譲る
友人や、近くに欲しい人がいれば、譲るのもよいでしょう。
また、不用品を近隣の人の間であげたりもらったりする掲示板もあります。
書き込みをして、もらってくれる人を探しましょう。
まとめ
愛知県一宮市でオイルヒーターを処分するには、粗大ごみの改修に出す方法と、「一宮市環境センター」に自分で持ち込む方法があります。
粗大ごみに出す場合は電話予約をし、粗大ごみ処理手数料納付券を購入して、回収当日、オイルヒーターに添付して出します。
センターを利用する場合は車で持ち込み、処分したいものの重量によって処分手数料を支払います。
まだ使えるものであれば、売ったり譲ったりする方法もあります。
自分の生活スタイルに合わせて適切に処分しましょう。