片付けができない妻にイライラして、つい不満をぶつけて喧嘩になってしまったり、帰宅するのもイヤになったりするケースはよく見られます。特に、コロナ渦以降リモートワークが増えたことで、片付いていない部屋を目の当たりにして、夫婦喧嘩になる人も珍しくありません。
片付けできない妻には、本人も気づいていない原因が潜んでいる可能性があります。夫婦関係に疲れたり離婚に踏み切ったりする前に、妻が片付けられない原因を探り、可能な対処法を行なってみましょう。
片付けできない妻にイライラした時、考えられる原因と夫婦でできる対処法を詳しく解説します。
目次
片付けができない妻がストレスになっているのはよくある悩み
実は、片付けできない妻に対し、夫がストレスを感じてしまうケースは意外に多いです。特に妻が専業主婦だった場合、「家事に専念できるのにどうして片付けられないの?」と不満を感じ、つい文句を口にして夫婦仲が悪くなる人もいます。
「妻にとっては散らかってない状態なのかも」「実家ではこまめに片付けないのかも」と考え、価値観の違いを理由に我慢しても、同じ家に住んでいる以上夫のストレスは溜まる一方です。なんとか改善したいと思っても、妻が片付けない原因がわからず悩み続け、追い詰められて離婚まで考える夫も珍しくありません。
妻が片付けをできない原因とは
結婚生活を維持する上で、住み心地の良い部屋を維持できるよう夫婦で協力するのは、ごく自然な姿です。しかし、協力するべき妻が片付けなかった場合、夫や子供といった家族にだけ負担が掛かり、別居や離婚といった問題に発展しかねません。
妻が片付けをしない、もしくは片付けできない場合、何かしらの原因が潜んでいると考えられます。妻が片付けない原因にはどのようなケースがあるのか、具体的な例を以下でご紹介しましょう。
妻にとって片付けの重要度が低い
妻にとって部屋の中が散らかっていることは大した問題ではないと捉えている可能性があります。妻も夫も一日の持ち時間は限られており、その中で仕事や家事、趣味の時間を作り出しているのです。
当然、空き時間には自分にとって優先順位の高いタスクから当てていくことになります。妻にとって片付けや生活環境を整えることの優先順位が低ければ、後回しになってしまい片付けられない状態が続いていきます。
価値観や優先順位は経験や感情によって作られているので、夫との間にズレが出ても仕方ありません。
実は妻に発達障害がある
妻に発達障害がある場合、家事全般が苦手で片付けられない可能性があります。例えば、妻がADHDだった場合、注意力が散漫で物事に集中しづらい特性があるため、片付けの途中で他のことをやりだしたり、短時間でやめたりすることも珍しくありません。
妻がADS(自閉症スペクトラム)だった場合、物に対する執着が強く処分できない、効率的な掃除が苦手で片付けられないといった症状が見られます。いつまでも片付かないことにいらだち、感情的になるケースも多いです。
妻が片付けない原因が発達障害だった場合、夫の助力だけではなかなか改善できません。専門医で治療を受ける、地域包括ケアセンターにサポートをお願いするなど、第三者の手を借りた対処が必要です。
家の中に物が多すぎる
家の中に物が多すぎるのも、妻が片付けない原因の一つに考えられます。どんなに収納が豊富でも収納グッズをフル活用しても、決められた容量を超えればあふれてしまうのは当然のことです。
特に、持ち物に対して「捨てるのがもったいない」と感じたり、試供品やおまけをもらっては溜め込んだりする妻の場合、物は増える一方です。
使っていないものを処分すれば家はスッキリしますが、もったいないと感じる妻が自分から処分することはありません。持ち物を処分せず、さらに物を買い集めたりもらったりした結果、整理整頓も収納もしにくくなりさらに片付けが難しくなります。
共働きで日常生活に疲れている
夫婦共働きで日常的に疲れる環境も、妻が片付けない原因になりやすいです。例えば、妻が結婚後も正社員で働いている場合、仕事が立て込んでいれば残業や休日出
勤もあり得ます。在宅時間が短ければ、最低限の家事をこなすだけで精一杯です。
時短勤務やパートタイムであっても、子育てや介護があるなら時間と労力が必要で、とても片付けにまで手が回りません。日常生活の忙しさで妻が疲れた結果、やりたいと思っていても体が動かず、最終的に片付けが後回しになっている可能性も考えられます。
妻自身、どう片付けていいのかわからない
散らかっている物をどう片付ければ良いのかわからず、結果として放置してしまうケースも、妻が片付けない原因としてよく耳にします。雑誌一つを例にとっても、捨てるべきなのかとっておくべきなのか、とっておくならどこへ収納すればいいのかなど、なかなか決断できず片付けられません。
夫の本や子供のゲーム類など、他の家族の持ち物はさらに扱いに困るため、持ち主本人が片付けない限り部屋は散らかったままです。片付け方がわからない妻の場合、発達障害やうつ病などの精神疾患を患っている可能性もあるので、一度病院で検査をしてから対応を決めましょう。
片付けられない妻への対処法
片付けられない妻に対し、お互いの価値観を共有し片付けを促すためには、夫婦で協力する体制作りと、片付けの苦手意識を軽減する対処法が効果的です。一方的に片付けて欲しいと伝えるだけでは、妻の反発を招きトラブルになりかねません。
夫が協力する姿勢や、片付けのストレスを軽減できる方法を提供することで、妻も片付けと向き合いやすくなります。片付けられない妻に対し、効果的な対処法を以下でご紹介します。
片付けを習慣にする
日常生活に片付ける時間を組み込み、自然な流れで片付けを習慣づける方法です。散らかったものを一気に片付けるのが苦手でも、毎日少しずつの片付けなら時間もかからず、片付けが苦手な妻も取り組みやすくなります。
例えば、朝起きてから夫婦で10分間リビングを掃除する、寝る前に家族でゴミを集めるなど、細かな片付けを習慣にすると自然に片付け身につき苦になりません。毎日こまめに片付ければ、日常的な掃除も楽になるので、妻の片付けに対する苦手意識も軽減されます。
家にある物を減らす
現在家にある物を確認し、積極的に持ち物を減らすのも良い方法です。部屋が散らかりやすいのは、持ち物が多すぎるのも原因の一つなので、物を減らせば片付ける必要はありません。
そもそも、妻は片付けが苦手なのに、物が多い部屋を片付けろと言われても手にあまります。時間も頭も使って頑張り、それでも思ったように片付けられなければ、妻の苦手意識も強くなる一方です。
現在ある収納棚や収納グッスに収まる程度まで物を減らし、収納場所を決めると片付けやすくなります。何をどこに戻せばいいか理解できれば、片付けが苦手な妻でも掃除が苦になりません。
夫や家族が片付け担当になる
妻がどうしても片付けられない場合は、夫や家族が片付けを担当してみましょう。
夫が自分の持ち物や、身の回りの片付けを行うだけでも部屋が片付き、妻が散らかした物がはっきりわかります。片付けが苦手な妻でも、自分の持ち物なら扱いやすく、片付けた方が良いと判断しやすいです。
夫が片付ける姿を見て妻が反省するようなら、「片付けようよ」という促しも素直に受け入れてもらえます。まずは夫や家族が片付け担当になり、できれば妻の目の前で、見本を示すように片付けてください。
片付ける方法を学んでもらう
片付けられない妻のうち、片付け方がわからないケースで有効なのが、片付ける方法を学んでもらうことです。片付けと一口に言っても、どこに何を片付けるか、いつ片付けるかなど、一定のルールが決まっていないとなかなか身に付きません。
「収納場所が決まっている物は元に戻す」「家族の持ち物は家族に片付けてもらう」といったルールを作り、それに従った片付け方法を妻が理解できれば、やるべきことがわかりやすく苦手意識も軽減されます。
片付けに関するルールを夫婦や家族で決めておき、「明らかなゴミはすぐ捨てる」「出した物は元に戻す」といった、ルールに沿った片付けの基本を学んでもらいましょう。
清掃業者の片付けサービスを利用する
片付けに対する妻の苦手意識が強く、夫や家族も忙しくて掃除できない場合は、清掃業者の片付けサービスの利用が有効です。利用料金はかかるものの、自分で掃除する手間がなく、妻の負担も軽減できます。
家計に余裕があるなら、定期的にサービスを利用するとスッキリと片付いた家が保てるので、共働きの家には特におすすめです。自分たちだけで片付けたり、片付いた部屋をキープするのが難しい場合は、清掃業者の片付けサービスの利用も検討してみてください。
片付けられない妻と離婚できる可能性
近年、片付けられない妻との生活に疲れてしまった夫が、離婚を真剣に考えるケースも見られるようになりました。妻が片付けないこときっかけに、夫婦関係や家族関係が悪化するようなら、離婚の可能性も0ではありません。
ただし、片付けられない妻の状況や、片付けに対する夫の態度によっては、離婚が認められないこともあります。片付けられない妻との離婚が成立する条件や、認められないケースの具体例を以下で詳しく解説します。
片付けできない妻と離婚できるケース
次のケースに当てはまる場合、片付けできない妻との離婚は認められやすいです。
- 専業主婦の妻が掃除をせず、夫が片付けてもすぐに散らかす。
- 散らかして片付けない妻に注意したら暴力を振るわれた。
- 妻が重度の精神病で片付けができず、回復の見込みがない。
- 夫が片付けても妻が片付けず、夫がストレスで別居し婚姻関係が破綻した。
- 夫の単身赴任中に妻が片付けず、自宅がゴミ屋敷化し子供が病気になった。
離婚できるケースで注目するべきポイントは、夫の姿勢と妻の行動や状態です。夫が片付ける姿勢を見せているのに、妻が一切片付けず散らかすだけだと、片付けない妻に原因があると判断されるので、妻の有責で離婚できます。
片付けに直接関係しなくても、妻が重度の精神病で回復の見込みがない場合や、片付けを注意されて暴力をふるった時、子供が病気になるほどゴミ屋敷化した時も離婚を認められやすいです。
妻の有責が認められれば慰謝料請求も可能ですが、回復が難しいほどの精神病が原因だった場合は、慰謝料請求だけではなく離婚自体が難しいこともあります。
離婚理由に認められないこともある
次のようなケースの場合に当てはまる場合は、片付けができない妻との離婚は認められにくいです。
- 散らかす原因が夫にある
- 妻だけに片付けさせようとする
- 妻に片付けの手伝いをお願いされても協力しない
- 妻の精神病や疾患に理解を示さない
- 妻の片付け方を否定し認めない
たとえ妻が片付けが苦手でも、夫が一切片付けをしないのであれば、一方的に妻だけを責められません。法律では、夫婦で婚姻関係を続けるための努力をするべきとされているため、散らかす原因が夫にあり片付けもしないようなら、離婚理由として認めらないと理解しておきましょう。
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まとめ
片付けできない妻にイライラしてストレスを感じ、最悪の場合離婚まで考えてしまう夫は少なくありません。自分で片付けようにも時間がなく、片付けできない妻に注意して喧嘩になるケースもあります。
片付けできない妻には、自分でも気がつかない原因や病気が隠れている可能性があるので、なぜ片付けできないのか理由を探り、原因から治すことが大切です。夫が一緒に片付けたり、家にある物を減らして片付けやすくしたりすると、妻の片付けに対する意識も高められます。
片付けできない妻との離婚は、妻にだけ原因があるなら可能ですが、夫の姿勢に問題があると認められにくいです。妻が片付けられず悩んでいる場合は、離婚を考える前に対処法を試し、清掃業者への依頼も検討してストレスを軽減しましょう。