「ゴミ屋敷の床が抜けそうで怖い……」
「床が腐っているかもしれないけれど、どう対処すれば良い?」
など、ゴミ屋敷の床の劣化や危険性のことでお悩みではありませんか?
長年放置されたゴミは湿気や害虫の原因になり、床材の腐食やカビを招きます。ひどい場合は床が抜けて大ケガをするおそれもあるため、早めの対処が欠かせません。
そこで今回はゴミ屋敷の深刻度をレベル分けして、床へのダメージや修繕箇所ごとの費用などを解説します。床抜けの根本的な予防法についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
<この記事で分かること>
- ゴミ屋敷のレベル別評価と床への危険
- ゴミ屋敷が床抜けする予兆と修繕費用
- 床抜け防止のためのゴミ屋敷清掃法
目次
床が見えないゴミ屋敷!レベル5段階評価
物だらけで、床が見えないゴミ屋敷……。ゴミをどかしてみると、これまで隠れていた床がひどく劣化していたと気付く場合があります。堆積しているゴミの種類や量、放置期間によって、床へのダメージの程度はさまざまです。ここでは床が見えないゴミ屋敷のレベルを5段階に分けて、特徴や床への危険度などを解説します。
レベル1.床が見えない
床一面が衣類や書類、雑誌などの無機物で覆われ、ひざ下から1m以下まで物が積み重なっているのが「ゴミ屋敷レベル1」の状態です。放置期間は数か月から1年程度で、まだ布団やベッド周りの空間は確保されていることが多いです。
レベル1の状態では、床へのダメージは比較的低いと言えます。しかし、衣類や紙類は湿気を吸いやすく、長期化すればカビやダニの発生は避けられません。また、引っ越しの段ボールを開けずに積みっぱなしにしているケースなどでは、湿気や重量による被害が及びやすいです。
レベル1のゴミ屋敷は自力で片付けることも十分に可能なので、さらに悪化する前に掃除することをおすすめします。
レベル2.寝るときもゴミに囲まれている
膝上から腰まで物が積み上がり、布団やベッド周辺、キッチンやトイレなど生活必需スペースがかなり使いにくくなっているのが「ゴミ屋敷レベル2」の状態です。放置期間は1年以上に及ぶ場合が多く、物が密集しているので湿気がこもりやすくなります。
湿気のせいで床や壁にカビが生える可能性が高まり、建材へのダメージが現実的味を帯びてくるのがレベル2の特徴です。レベル1に比べて明らかに暮らしにくく掃除しづらい環境なので、さらにゴミを放置する悪循環に陥りがちです。生活動線が完全に遮断される前に、片付けに取りかかりましょう。
レベル3.飲食物のゴミも床に放置されている
空のペットボトルや食品パッケージ、食べ残し、生ゴミなどが床に放置されている状態が、「ゴミ屋敷レベル3」です。キッチンやゴミ箱周辺が完全にふさがれているため、あらゆるゴミが行き場を失ってどんどん堆積していきます。
レベル3にまで至ると、床の状態も急速に劣化することが多いです。たとえば、床にこぼれた飲料や汁物を放置すると数日でカビが広がり、木材の黒ずみや腐敗が進行します。湿った食品ゴミは床にシミを作り、カビや悪臭、害虫の発生源にもなるので注意しましょう。建材へのダメージを避けるため、すみやかにゴミを除去する必要があります。
レベル4.ゴミ屋敷全体に悪臭がする
蓄積した生ゴミや排せつ系ゴミが腐敗して、家全体に強烈な悪臭が広がるのが「ゴミ屋敷レベル4」です。床には大きなシミや汚れが定着し、床下まで汚染が及んでいる可能性があります。
レベル4のゴミ屋敷では床板の隙間から漏れた液体が根太部分にまで染み込んで、カビ臭とアンモニア臭が混じったような臭いを発することがあります。近隣住民から臭いや害虫の件でクレームを受ける可能性が高まり、清掃だけでなく床材交換などの大幅リフォームが必要になるケースが多いです。
レベル5.健康被害が懸念される
悪臭や不衛生さが限界を超え、健康に直接的な被害を与える段階が「ゴミ屋敷レベル5」です。カビ胞子やハウスダスト、害虫・害獣の繁殖による呼吸器疾患や皮膚炎、食中毒などの発症リスクが上昇します。
レベル5のゴミ屋敷の床には大きなへこみや腐食が見られるケースが多く、踏み抜きによる落下事故や骨折、ケガの危険性が高まります。自力で片付けるには危険が伴い、専門機材とスキルを備えた業者による徹底的なゴミの除去と修繕工事が推奨されます。
ゴミ屋敷を放置すると「床抜け」の危険性がある
ゴミに埋もれた床を長期間放置すると湿気や害虫、重量負荷などによって床材や構造部分が劣化して、最悪の場合は床が抜け落ちる危険があります。ゴミで隠れて気付かないうちに深刻なダメージが広がっているケースも多く、事故や修繕費の高額化につながるため注意しましょう。ここでは床抜けの主な原因や予兆、修繕費用の目安を解説します。
床の腐食が沈みや抜けの原因に
床が沈んだり抜けたりする直接的な原因は、床材の腐食だと言われています。ゴミが長期間放置されると食べ残しや飲み物、生ゴミなどの水分が床材に染み込み、腐食を進行させるのです。エアコンや台所などの水漏れが床に染み込んで、腐食させるケースもあります。
腐食した木材は、シロアリにとって恰好の住み家です。シロアリに木材を食い荒らされると床を支える土台や柱までボロボロにされてしまい、床が沈んだり抜けたりといったトラブルにつながります。床の腐食は表面からでは分かりづらく、気付かないうちに深刻な状態になっていることが少なくありません。
床が抜けてしまう予兆
ある日いきなり床が抜けたと感じる人もいますが、実際にはゴミ屋敷の床が抜ける前にはいくつかの予兆が見られることが多いです。
<床抜けの予兆>
- 床がぶよぶよと柔らかく感じる
- 歩くときしむ音がする
- 床に目立つシミがある
- 床が明らかにカビている
- 木くずに似たシロアリのフンが落ちている
- 壁や床にシロアリの開けた小さな穴がある
これらの予兆が見られる場合、すでに床下の構造材が劣化している可能性があります。今すぐゴミを撤去して床の状態を確認し、必要に応じて専門業者に相談することをおすすめします。
床抜け・沈みの修繕費用について
床抜けや沈みの修繕費用は、被害の範囲によって大きく異なります。床板の部分的な交換だけなら数万円程度からでも可能ですが、より深く広範囲に腐食が及べばトータルで百万円を超えるケースも有り得ます。
<床の修繕費用の目安>
修繕箇所 | 概要 | 費用目安 |
フローリングの張り替え | 古い床材をはがして新しい物にする | 1平方メートルあたり9000円~12000円 |
根太(ねだ)の交換 | 床下で床板を支える横木(根太)を新しい物に取り換える | 1箇所あたり10~15万円 |
大引(おおびき)の交換 | 床の骨組みの主要部分(大引)を新品へ交換する | 1箇所あたり約10万~15万円 |
床束(ゆかづか)の補修・交換 | 床を支える柱(床束)の部分修理または交換 | 補修:1箇所あたり5000円~7000円 交換:1箇所あたり1万円~15000円 |
束石(つかいし)の補修・交換 | 床束の下にある基礎石(束石)の修理または交換 | 補修:1箇所あたり5000円~7000円 交換:1箇所あたり1万円~15000円 |
シロアリ駆除 | 薬剤散布などによるシロアリ駆除 | 1平方メートルあたり2200円~3500円 |
なお、ゴミ屋敷状態のままでは床の修繕作業に入れないため、あらかじめゴミ屋敷清掃を済ませておかなければなりません。ゴミ屋敷清掃費用と床の補修費用を合算すると数百万円に及ぶこともあり、コストを抑えるためには被害が小さいうちに対処することが欠かせません。
床抜けを防ぐためにはゴミ屋敷を片付けるしかない
床抜けや高額な修繕費用が心配な場合は、根本的な問題解決のためにゴミ屋敷を片付けるしかありません。さらなる劣化を防ぐため、今すぐゴミを撤去して床への負荷を軽減しましょう。ゴミ屋敷を片付けるための、具体的な方法を3つご紹介します。
自力でゴミ屋敷を片付ける
軽度のゴミ屋敷や床の劣化が進んでいない段階なら、自力での片付けも可能です。自分でやれば粗大ゴミ1点あたり数百円~2000円程度で廃棄でき、一軒家まるごとの片付けでも10万円台で済むケースが一般的です。
<家まるごとを自力で片付ける際の費用目安(例:3LDK)>
項目 | 費用・作業の目安 | 備考 |
粗大ゴミ処分 | 5万円前後 | 粗大ゴミ1点につき500円~2000円(地域による)。 家まるごとで20点と想定 |
リサイクル家電処分 | 3万円 | 1点5000円前後、家電リサイクル法対象品目すべて処分すると想定 |
ゴミ袋・軍手など備品 | 1000円~3000円 | ― |
レンタカー代 | 5000円~1万円 | 自分で搬出する場合 |
必要人数 | 1人以上 | 大型ゴミの搬出時には最低2人は必要 |
所要日数 | 1か月以上 | 片付け、粗大ゴミの収集予約、リサイクル家電の手続きも想定 |
ただし、自力ですべて片付けるのはかなり負担が大きく、1か月以上もの工程になるおそれがあります。ひざを越えるほど大量のゴミや危険物が含まれている場合には、健康被害やケガをするリスクを考慮して専門業者への依頼を検討しましょう。
ゴミ屋敷を自力で片付ける7つの順番!コツや業者への依頼手順も紹介!
お住まいの行政に相談する
経済的な負担のために専門業者への依頼をためらっている場合は、住んでいる自治体に相談してみましょう。ゴミ屋敷条例を定めている自治体では、ゴミ屋敷問題の解消に向けたサポートや指導などを行っています。一例として、神奈川県横浜市では認知症や身体機能の低下などによりゴミ屋敷化している人に向けて、ゴミの排出支援や福祉制度の紹介などをしています。
また、空き家になったゴミ屋敷を片付けたい場合、自治体によってはゴミ処理費用や業者費用の半額から全額を補助する制度が利用可能です。上限額は5万円~20万円と自治体ごとに異なり、空き家バンクに登録することが必須となります。まずは自治体に質問してみましょう。
ゴミ屋敷片付け専門業者に依頼する
ゴミ屋敷片付け専門業者に依頼すれば、最短即日で安全に片付けることが可能です。スタッフが家中に積み重なったゴミをすばやく仕分けして運び出すので、お客様は見ているだけでOKです。費用はゴミの量や種類、家の立地条件などにより異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
<プロが家まるごと片付けたときの費用と作業時間の目安>
間取り | 費用相場 | スタッフ人数 | 作業時間の目安 |
1K、1R | 3~8万円 | 1~2人 | 1~3時間 |
1DK~1LDK | 5~20万円 | 2~3人 | 2~6時間 |
2DK~2LDK | 9~30万円 | 3~4人 | 3~8時間 |
3DK~3LDK | 15~50万円 | 4~5人 | 4~12時間 |
4DK~ | 22~65万円超 | 5人~ | 6~15時間 |
業者は近隣への騒音・臭気の配慮やプライバシーの保護体制も整っており、トラブルを避けながら迅速にゴミ屋敷問題を解消できます。害虫駆除や消毒などのオプションサービスも、必要に応じて追加可能です。
床抜けの危険が差し迫っている場合や、行政支援では間に合わない状況では専門業者の活用を積極的に検討しましょう。
床が見えないゴミ屋敷片付けもゴミ屋敷バスター七福神にお任せくださ
床が見えないゴミ屋敷のお片付けなら、ゴミ屋敷バスター七福神にお任せください! 年中無休の最短即日対応で、どんな状態の家でもきれいに片付けます。
長期間ゴミが蓄積されたゴミ屋敷の床は腐食やシロアリ被害が進行している可能性が高く、非常に危険な状態と言えます。弊社にはゴミ屋敷・汚部屋清掃の経験豊富な専門スタッフが多数在籍し、連携しながらスピーディに作業を完了させることが可能です。
天井まで届くような足の踏み場のないゴミ屋敷も、もちろん心配いりません。お客様に分別していただく必要はなく、回収後にスタッフが法令に従った分別を徹底いたします。また、害虫駆除や床のリフォームも対応可能です。
明朗会計も弊社の強みで、見積もりした分に対する追加請求を一切行いません。ご相談・お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
ゴミ屋敷の床抜けは、ゴミが長期間放置されたために床が劣化し腐食するために起こります。床がぶよぶよしたり、きしむ音がしたりといった予兆に気付いたら早急に対処しましょう。
床抜けの根本的な解決策は、積み重なったゴミをすべて片付けることです。自力で片付けきれない場合や床の劣化が進行している場合には、専門業者への依頼が最も安全で確実な方法と言えます。ゴミ屋敷バスター七福神では迅速な片付けから害虫駆除、床の修繕まで一貫して対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。