「気が付けば家の中がゴミ屋敷になっている」
「引っ越す度に部屋がゴミ屋敷になってしまうのはなぜ?」
「部屋の中をゴミ屋敷化させる原因が何なのかを知りたい」
片付けることが苦手で部屋の中をゴミ屋敷化させる人にはいくつもの特徴があります。
例えば面倒くさがりな人であったり、部屋の中が散らかっていても気にならない人など色々な人がいますが、その中に一つにアスペルガー症候群であることが理由で部屋をゴミ屋敷化させる人がいることが分かっています。
ここでは、アスペルガー症候群が理由でゴミ屋敷になる理由や、ゴミ屋敷になった時の脱出法について解説します。
もしかしたら自身がアスペルガー症候群に該当するかもしれないと感じたら、是非一度ご一読ください。
目次
アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群は、2013年のアメリカ精神医学会(APA)での発表以降、自閉スペクトラム症としてまとめて表現するようになりました。
これは自閉症とアスペルガー症候群を別物と捉えるのではなく、連続性(スペクトラム)として捉えようという考え方から来ています。
自閉スペクトラム症は多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害で、人口の1%に及んでいるとも言われています。
アスペルガー症候群は他にも、自閉症、広汎性発達障害などと呼ばれますが、本記事では呼称をアスペルガー症候群に統一しています。
参照:厚生労働省 e-ヘルスネット ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について
アスペルガー症候群の3つの特徴
アスペルガー症候群の特性として、イギリスの精神科医ローナ・ウィング氏が提唱した「ローナ・ウィングの三つ組」というものがあります。
- 社会性の障害
- コミュニケーションの障害
- 常同的・限定的な行動
参照:一般社団法人 発達障害支援アドバイザー協会 ローナ・ウィングの三つ組
具体的な内容は以下になります。
社会性の障害
アスペルガー症候群である本人に悪気は全くないにも関わらず、対人関係の困難や衝突が起こることがあります。
- その場の空気が読めない
- 周囲の暗黙のルールが理解できない
- その場にそぐわない発言をする
これらの言動から社会性の有無を疑われる場面が出てくるのです。
コミュニケーションの障害
アスペルガー症候群は知能の発達に遅れがあるわけではありません。
しかし、言い回しが独特であったり、本で読んだ難解な言い回しを好んで使うなどの個性的な言語コミュニケーションを取るため、コミュニケーションを取ることが難しいなと相手に思われることがあります。
また、社交辞令や一般に広く認知されている定番のやりとりなどを理解することができません。
常同的・限定的な行動
アスペルガー症候群の人は決まったルーチンやスケジュールに強いこだわりがあるため、臨機応変な対応が難しいです。
いつもと違うパターンや予定の変更などの想定外の出来事が起これば強いストレスが掛かり、パニックを起こす人もいます。
ゴミ屋敷化するアスペルガー症候群としての要因
アスペルガー症候群の特性であるローナ・ウィングの三つ組について解説しましたが、これらの障害と部屋を片付けられない理由との関連性がどこにあるのでしょうか?
アスペルガー症候群が理由で部屋をゴミ屋敷化させる原因についての解釈を以下にまとめました。
物へのこだわりや執着が強く手放せない
アスペルガー症候群の人の中には収集癖の人が多く、自身が気に入ったものを大量に集めるケースが多くあります。
本人にとってはそれがコレクションであって価値あるものなのかもしれませんが、他人から見ればそれらは不要品でありゴミでしかありません。
コレクションが部屋中に敷き詰められている状態で、それによって日常生活に支障が出ているのなら、それは既にゴミ屋敷であると断定できます。
マルチタスクが苦手
アスペルガー症候群の人は集中する事が得意なので、何か一つのことをとことん続けるシングルタスクは得意です。
しかし、何かと何かを並行して同時進行で行うようなマルチタスクが苦手です。
- 電話をしながらメモを取る
- 人と会話しながら運転する
- 同時に複数の品数の料理を作る
- テレビや動画を観ながら食事する
例えばこれらの行動がアスペルガー症候群の人にとっては難しいことなのです。
片付けや掃除もマルチタスクが必要な場面が多いため、部屋の中を片付けることを段々と避けるようになって最終的にゴミ屋敷になるのです。
日常のルーチンから外れることができない
アスペルガー症候群の人は日常の中に変化や予期しない出来事が起こると強い不安感やストレスを感じることがあります。
なので、毎日決まったルーチンワークを行って生活している人が多いです。
そのルーチンの中に掃除や片付けが入っている人であれば部屋が散らかる事はないでしょうが、それらがルーチンの中にない人であれば、例え部屋の中が散らかってきたなと自覚していても、部屋を片付けるアクションは起こしません。
それが常態化すればやがてゴミ屋敷となります。
基準がないものへの対応が難しい
曖昧な表現や暗黙の了解、共通認識など、基準がないものへの対応がアスペルガー症候群の人には難しい行為になります。
基準がないものの例えとして、洗濯物を収納場所のサイズや収納方法を考えて畳み方や収納の仕方が変わってくることにピンとこない人もいるでしょう。
冷蔵庫内の空間をどう使っていいか分からずごちゃごちゃに入れる人もいます。
また、「適当に」や「さっと」、「軽く」などの言い回しも理解が難しいため、掃除や片付けの場面でアスペルガー症候群の人を悩ませます。
アスペルガー症候群でもゴミ屋敷から脱出するポイント4選
自身がアスペルガー症候群だと自覚していても、殆どの人がそのままゴミ屋敷で過ごしたいとは考えていません。
ゴミ屋敷状態を何とかしたいなと思っても、どうしたら片付けることができるのかと悩んでいるアスペルガー症候群の人のために、ゴミ屋敷から脱出する方法をいくつかご紹介します。
ゴミ屋敷の片付け専門業者に依頼して一度リセットする
整理整頓や片付けが苦手なアスペルガー症候群の人にとって、ゴミ屋敷を片付けることは途方もない作業です。
片付けている間にも物が散らかり続けるので、終わりが見えないことで絶望することになるでしょう。
自身で片付けてもきりがないので、まずはゴミ屋敷の専門業者に片付けを依頼してきれいな状態に戻してもらうことがゴミ屋敷脱出の近道です。
プロであれば不要品やゴミの回収は勿論、ゴミで隠れていた汚れやカビまできれいにしてくれます。
そうして綺麗になった部屋に戻してから、今後アスペルガー症候群の人にもできるゴミ屋敷にしないためのアクションを始めていきましょう。
片付けることをルーチン化する
アスペルガー症候群の人は毎日決まったルーチンを繰り返すことができるので、片付け自体を毎日のタスクに入れてルーチン化させるようにしましょう。
ルーチン化させるためには毎日でも無理のない作業量にすることがポイントです。
具体的な方法に関しては以下で解説します。
やるべき事を書き出して見える場所に貼る
片付けや掃除をいきなりルーチン化させることは困難なので、習慣付けるためには冷蔵庫やトイレの扉などの毎日必ず視界に入るような場所に、やるべきことを書き出したメモを貼りだしておきましょう。
やるべき事を書き出す他には、
- 必要か不要かの基準を明確に記載する
- 作業の順番を付ける
- 定物定位を写真に収めて掲示する
これらの内容も一緒に貼っておくと尚良いです。
何を書き出したらいいか分からない、必要な項目を自身で決めることが難しい場合は、自身の習慣を理解している家族や友人に協力を仰いで必要な項目を決めていきましょう。
定期的にハウスクリーニング業者に依頼する
片付けのルーチン化に成功しても、毎日の片付けに充てられる時間には限りがあります。
そうなると細かい場所の掃除や片付けまでは手が回らなくなってくるかもしれません。
片付けや掃除が苦手なのに自身で全てを賄おうとしても、そのうち無理が生じてどこかで破綻し、自身が追い込まれることになります。
部屋の見た目だけではなく、生活エリアの衛生面を保つためにも定期的な細かい清掃が必要です。
手が回らない場所や細かな掃除は、専門のハウスクリーニング業者に依頼して、定期的に掃除してもらう方法がいいでしょう。
ルーチンに慣れてきてタスクを少しづつ増やしていけたら、業者に依頼する頻度も減っていくかもしれません。
ゴミ屋敷の片付けはゴミ屋敷バスター七福神がおすすめ
アスペルガー症候群の人がゴミ屋敷を脱出するための最初の一歩はゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼することから始まります。
ゴミ屋敷バスター七福神は全国でサービスを展開するゴミ屋敷片付け業者なので、ゴミ屋敷に困っているアスペルガー症候群の人の力になります。
以下は七福神がゴミ屋敷を片付けしている様子です。
ゴミ屋敷バスター七福神の汚部屋清掃の基本料金
ゴミ屋敷バスター七福神の基本料金は以下になります。
特急料金、深夜料金、女性スタッフのリクエスト料金は一切掛かりませんので、お客様のご都合の良い日時をご要望ください。
間取り | 御料金・費用(税込) |
---|---|
1R/1K | 33,000円〜 |
1DK | 55,000円〜 |
1LDK | 88,000円〜 |
2DK | 121,000円〜 |
2LDK | 154,000円〜 |
3DK | 187,000円〜 |
3LDK | 209,000円〜 |
4DK | 242,000円〜 |
4LDK | 264,000円〜 |
また、相談やお見積もりは無料で行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
無理をしないでもいい!自身を受け入れた上で自分らしくいられるようにしよう
苦手なことやできないことを無理にする必要はありません。
自身がアスペルガー症候群かもしれないと思っても、その特性を理解できれば対処法はネットで検索しただけでも沢山出てきます。
その他にも現代では便利なサービスが沢山あるので、それらのサービスを利用してQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げ、うまく特性と付き合いながら毎日を快適に過ごしましょう。