梅雨の時期や湿気が多い季節になると、フローリングにカビが発生して悩む人は少なくありません。特に、同じ場所に家具を長期間置きっぱなしにしたり、カーペットや布団を敷きっぱなしにしていたりすると、久しぶりに動かした際に黒や白のカビが広がっているケースがあります。
こうしたカビは見た目の悪化だけでなく、健康への悪影響、さらには木材の腐食による資産価値の低下にもつながります。カビは高温多湿と汚れがそろう環境で急速に繁殖するため、発見したらできるだけ早く、正しい方法で除去しましょう。
本記事では、フローリングの正しいカビ取り方法について詳しく解説します。再発を防ぐ予防策や、業者選びのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
素材別|フローリングのカビ取り方法
フローリングのカビは、素材の種類によって除去方法や使用できる薬剤が異なります。木材は内部に水分やカビが浸透しやすく、誤った方法では傷みや再発の原因となります。一方、クッションフロアは比較的カビを取りやすい反面、表面の傷や変色に注意が必要です。
木材フローリング
木材フローリングは、天然素材や合板を使用しているため水分を吸収しやすく、カビが内部まで浸透してしまう場合があります。一度、内部に根を張ったカビは表面を拭いただけでは除去できず、再発や劣化の原因になります。そのため、作業時には適切な手順と道具の使用が欠かせません。以下の方法で、素材を傷めず効果的にカビを除去しましょう。
①準備
ゴム手袋・マスクを着用し、作業中は必ず窓を開けて換気します。用意するものは、柔らかい布、アルコールまたはエタノール、木材専用のカビ取り剤、乾拭き用雑巾、バケツです。
②カビの除去
軽度のカビは、アルコールまたはエタノールをスプレーし、木目に沿って柔らかい布で優しく拭き取ります。もし、粉末状の重曹を使用する場合は必ず水で溶き、研磨粒子が木目を傷つけないよう注意しましょう。広範囲または深く浸透したカビには、木材対応のカビ取り剤を使用し、使用説明に従って処理します。
③水拭きと乾燥
作業後は水拭きで洗剤や薬剤を完全に拭き取り、乾拭きで水分を除去します。その後、扇風機や送風機を使ってしっかり乾燥させましょう。
注意点として、木材フローリングには塩素系漂白剤の使用は避けてください。変色や繊維の劣化を招く恐れがあります。また、カビ取り後は湿気対策として除湿器や換気の習慣を取り入れると、予防効果が高まります。
クッションフロア
クッションフロアは塩化ビニール製で表面がコーティングされており、木材よりも水分やカビが内部に浸透しにくい素材です。そのため比較的お手入れは簡単ですが、表面に付着したカビを放置すると変色やカビ臭の原因になります。安全かつ効果的に除去するため、以下の手順で作業を進めましょう。
①準備
ゴム手袋とマスクを着用し、窓を開けて十分に換気します。必要な道具は、柔らかいスポンジまたは雑巾、アルコールまたはエタノール、クッションフロア対応のカビ取り剤、乾拭き用布、バケツです。
②カビの除去
軽度のカビは、アルコールまたはエタノールを直接スプレーし、雑巾で円を描くように拭き取ります。汚れが強い場合は、薄めた中性洗剤や専用のカビ取り剤を使用し、指示された時間だけ置いてから拭き取ります。研磨剤入りの洗剤や硬いブラシの使用は、表面を傷つけるため避けましょう。
③水拭きと乾燥
薬剤や洗剤を使った後は水拭きでしっかり拭き取り、最後に乾拭きして水分を除去します。乾燥が不十分だと表面の下に湿気が残り、再発の原因になるため、確実に乾燥させましょう。
注意点として、素材によっては薬剤で変色する可能性があるため、必ず目立たない箇所でテストしてから全体に使用してください。また、日常的に水や油をこぼしたらすぐ拭き取る習慣をつけると、カビ予防につながります。
フローリングで発生しやすい箇所とカビの種類
フローリングは木質素材のため湿気を吸収しやすく、カビが繁殖しやすい特徴があります。特に断熱・気密性能が高い住宅では、室内に湿気がこもりやすく要注意です。
フローリングで発生しやすい箇所
フローリングのカビは、湿気がこもりやすく、通気や日当たりが不十分な場所に集中して発生します。代表的な場所は、以下の5箇所です。
- 窓の下
- バスマットの下
- ペットの水飲み場周辺
- キッチンのシンク周り
- 植木鉢の設置箇所周辺
これらの場所は水分や結露が発生しやすく、乾燥が遅れることでカビが定着します。日常的に換気や拭き取りを行い、湿気対策が重要です。
窓の下
窓の下は、冬場や梅雨時に特にカビが発生しやすい場所です。室内外の温度差によって窓ガラスに結露が生じ、その水滴が下に垂れてフローリングを濡らします。サッシや窓枠周辺は日光が当たりにくい場合が多く、乾燥が遅れるため湿気が長時間残りやすい環境です。
また、カーテンで覆われていると通気が妨げられ、カビ繁殖のリスクが高まります。対策として、朝晩の結露をこまめに拭き取ることをおすすめします。
バスマットの下
バスマットの下は、入浴後の水分がマットから床へ移り、こもった湿気によってカビが発生しやすくなります。特に、敷きっぱなしの状態では通気が遮断され、温度と湿度が高いままの状態が続き、カビの繁殖条件がそろいます。
対策としては、使用後にマットを掛けて風通しの良い場所で乾燥させることが重要です。洗濯は週1回以上行い、湿気や皮脂汚れを除去しましょう。
ペットの水飲み場周辺
ペットの水飲み場周辺は、飲みこぼしやヨダレが床に落ちやすく、常に水分が残る環境です。水皿や給水器の下は湿気がこもりやすく、フローリングに水分が染み込み、カビの発生や床材の変色を招きます。また、こぼれた水が餌の食べかすや毛と混ざることで、カビにとって栄養豊富な状態になります。
カビを防ぐには、水皿の下に防水トレーや吸水性の高いマットを敷くのがおすすめです。飲み場周辺は毎日拭き掃除を行い、湿気と汚れをためないようにしましょう。
キッチンのシンク周り
キッチンのシンク周りは、水はねや食材の汁が床に落ちやすく、湿気と汚れが同時に発生するためカビの温床になりやすい場所です。調理中は室温と湿度が上昇し、さらに油分が床に付着すると、カビにとって豊富な栄養源となります。キッチンマットを敷きっぱなしにしていると、裏面や床面にカビが生えていることも少なくありません。
カビを予防するには、調理後や洗い物後に床も含めて拭き掃除が重要です。また、マットはこまめに洗濯・乾燥させましょう。
植木鉢の設置箇所周辺
植木鉢の設置箇所周辺は、鉢底からの水漏れや鉢皿にたまった水分が原因で湿気がこもりやすく、カビの発生リスクが高い場所です。特に、日陰や通気の悪い位置に置かれた鉢は、水分が蒸発しにくく、床面や鉢皿の裏側にカビが繁殖しやすくなります。さらに、土や落ち葉が床に落ちると有機物が残り、カビの栄養源になります。
予防法として、鉢の下に防水トレーを敷き、水やり後は鉢皿の水を捨てることが基本です。また、すのこや脚付きスタンドを使用して鉢を床から浮かせ、通気性を確保すると、湿気がこもりにくい環境を作れます。
フローリングに見られるカビの種類
カビは世界で数万種類以上が確認されていますが、家庭内でフローリングに発生しやすいのは主に黒カビ・白カビ・青カビの3種類です。それぞれ色や形状、発生条件が異なり、繁殖スピードの程度もさまざまです。
黒カビ
黒カビは、湿気や水分が多い場所に根を張りやすく、点状または面状に広がるのが特徴です。木材や塗装面に深く侵入するため、表面を拭くだけでは完全に除去できない場合もあります。特に、窓際や結露が多い場所、通気や日当たりの悪いフローリング部分に発生しやすく、掃除が行き届きにくい部屋の隅や家具の下では繁殖速度が早まります。
発生要因は、長時間の湿気、換気不足、日光不足による乾燥不良です。放置するとシミのように跡が残るだけでなく、アレルギーや呼吸器系の健康被害を引き起こす恐れもあります。
白カビ
白カビは、最も繁殖しやすいカビの一つで、ふわふわとした綿毛状や粉状の見た目が特徴です。木材や合板の表面にとどまる場合もありますが、放置すると内部へ侵入し、変色や劣化を進行させます。発生しやすいのは、家具の下や裏側、押し入れ前などの通気が悪く、湿度が高い場所です。
ホコリや食べかす、皮脂などの有機物を栄養源として繁殖するため、掃除不足が発生の引き金となります。梅雨時や冬の結露シーズンは特に注意が必要で、早期に除去すれば比較的容易に落とせますが、繰り返す場合は湿気の根本原因を取り除く必要があります。
青カビ
青カビは青緑色や水色を帯びた見た目が特徴で、粉状や綿毛状の斑点として現れます。食品や飲み物の跡を好み、キッチンやダイニングのフローリング、浴室付近など湿気と有機物がそろう場所で発生しやすいのが特徴です。ミカンやパンに見られる青カビと同じ仲間で、胞子が空気中に漂い、床以外の場所にも広がる可能性があります。
発生要因は、飲み物のこぼれや食べこぼし、油分の付着に高湿度が重なることです。放置するとカビ臭が強まり、アレルギーや健康被害の原因となる場合もあります。日常的な掃除と、こぼれた水分や食べ物をすぐ拭き取る習慣が青カビ予防に有効です。
フローリングに発生するカビの原因とは?
フローリングにカビが発生する主な原因は、湿気・通気不足・汚れの蓄積です。結露や水こぼしなどで生じた水分が木材に染み込み、乾きにくい状態が続くと、カビ胞子が定着しやすくなります。特に、ゴミ屋敷のような掃除が難しい環境では、短期間で広範囲にカビが広がる危険性が高まります。
結露の水分
冬場や梅雨時は室内外の温度差によって窓やサッシに結露が生じ、水滴が床へ垂れることがあります。木材や合板は水分を吸収しやすく、一度染み込むと乾きにくいため、湿度が高い状態が長く続きます。
この環境では、空気中やホコリに含まれるカビ胞子が定着しやすく、黒カビや白カビの発生要因となるでしょう。放置すれば、シミや変色だけでなく木材の劣化にも直結するため、結露は朝晩こまめに拭き取り、窓際の通気と日当たりの確保が重要です。
通気性の悪さ
空気の流れがない場所では、水分が床面にとどまりやすく、湿度の高い状態が続きます。特に、家具の裏や押し入れ、部屋の隅などは風が通らず、湿気がこもりがちです。
また、通気が悪い環境ではホコリや皮脂などの汚れも溜まりやすく、これらがカビの栄養源になります。湿気と汚れが長期間残ることで、カビ胞子が定着・繁殖しやすい環境につながるでしょう。対策としては、家具と壁の間に隙間をつくる、サーキュレーターで空気を循環させる、定期的な換気が効果的です。
汚れが溜まっている
カビは「湿気」「栄養源」「温度」がそろうことで繁殖しますが、ホコリや食べこぼし、皮脂汚れは格好の栄養源です。特に、油分を含む汚れは水分を保持する性質があり、乾きにくいためカビの成長を促進します。この状態が長く続くと、黒カビや白カビが目に見える形で広がり、床材へのダメージも大きくなります。
予防のためには、家具を定期的に動かして掃除を行い、キッチンやダイニング周辺では油汚れや食べかすを早めに取り除きましょう。
ゴミ屋敷で床が埋もれている
床がゴミで覆われた状態では、空気の流れが完全に遮断され、湿気がこもりやすくなります。加えて、食べ残しや紙類、ホコリなどの有機物が豊富に存在するため、カビの栄養源が常に供給され続ける環境です。
このような状態では、わずかな水分でもカビが急速に繁殖し、床材や下地まで侵食する恐れがあります。さらに、ゴミに埋もれて床が見えないため、汚れや湿気が長期間放置され、被害が拡大しやすくなるでしょう。
状況を改善するには、まず床を覆っているゴミや不用品を撤去し、通気と採光の確保が重要です。必要に応じて、不用品回収業者や清掃業者の力を借りることで、根本的な解決につながります。
フローリングのカビを放置するとどうなる?
フローリングに発生したカビを放置すると、見た目の悪化だけでなく、健康被害や床材の腐食、さらには不動産の資産価値低下といった深刻な問題を招きます。体調を崩せば医療費がかさみ、床や建物が傷めば修繕費が発生する可能性もあるでしょう。放置期間が長くなるほど被害と金銭的負担は拡大するため、早めの対処が重要です。
①健康被害
カビは繁殖の過程で目に見えない胞子を空気中に放出します。これを吸い込むと鼻や喉の粘膜に付着し、次のようなアレルギー反応や炎症を引き起こす可能性があります。
- くしゃみ
- 鼻水、鼻づまり
- 目のかゆみ、充血
- 喉の痛み
- 咳など
特に、免疫力が低い小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の人は影響を受けやすいため注意が必要です。重症化すれば、気管支喘息や咳喘息の悪化要因にもつながります。
②床が腐食する
フローリングは木材や合板でできており、水分を吸収しやすい性質があります。カビが発生すると表面だけでなく、内部へ菌糸を伸ばし、木材の主成分であるセルロースやリグニンを分解します。これにより、表面の剥がれや変色、反り、波打ちなどの劣化が進んでしまうのです。
さらに腐食が進むと、踏んだときに床が沈む、ブカブカするなど構造的な問題が生じ、補修では対応できず全面張り替えが必要になる場合もあります。見た目の損傷だけでなく、建物の耐久性低下にもつながるため、早期発見と対処が重要です。
③資産価値が下がる
カビによる腐食が進むと、床材だけでなく床下や根太といった構造部分にも影響が及びます。建物の耐久性に疑問を持たれると、不動産査定額は大幅に下落してしまうでしょう。特に売却を検討している場合、買い手は修繕や張り替え費用を考慮し、提示価格を引き下げる傾向があります。
また、賃貸物件では退去時に高額な原状回復費用を請求されるケースも少なくありません。修繕には数十万円規模の費用がかかるケースもあり、経済的負担は大きくなります。
フローリングのカビ取りでしてはいけないこととは?
フローリングのカビ取りは、誤った方法で行うと、かえって悪化したり、床材を傷めたりする原因になります。特に、木材はデリケートな素材で、薬剤や清掃道具の選び方を間違えると変色や劣化を招きます。作業前に避けるべき行為を把握し、安全で効果的な方法を選びましょう。
塩素系漂白剤の使用
塩素系漂白剤は強力な殺菌効果がありますが、フローリングには不向きです。殺菌成分が木材の色素まで分解してしまい、白く抜けたシミや色ムラが発生する恐れがあります。また、表面のウレタン塗装やワックス層を破壊し、光沢や防水性が失われやすくなります。
どうしても使用する場合は、色抜けしても問題ない目立たない部分に限定し、短時間で拭き取りましょう。その際は必ず水で中和し、残留成分を残さないようにすることがポイントです。
掃除機の使用
掃除機は床のホコリやゴミを除去するには便利ですが、カビ取り作業では使用を避けるべきです。排気によって微細なカビ胞子が室内に舞い上がり、別の場所へ付着して繁殖を広げる危険があります。
また、湿ったカビを吸い込むと、掃除機内部のホースやフィルターに胞子が残り、機器内でカビが増殖する恐れもあります。ホコリを事前に取り除く場合は、掃除機ではなくティッシュや除菌シートで静かに拭き取る方法がおすすめです。
濡れた雑巾での水拭き
濡れた雑巾での水拭きは、一見カビをきれいに取り除けそうに見えますが、実際にはカビの胞子を広範囲に拡散させる原因となります。水分によって胞子が流れやすくなり、雑巾の移動とともに周囲の床にも付着してしまうのです。
さらに、湿った雑巾を放置すると雑菌やカビの温床となり、悪臭や再発のリスクも高まります。カビ除去の際は、できるだけ使い捨てのペーパータオルやキッチンペーパーを使用し、エタノールで拭き取ってから廃棄する方法が効果的です。
重曹の使用
重曹は弱アルカリ性のため、木材に含まれるタンニンや塗装成分と反応してシミや色ムラを引き起こす場合があります。粉末のまま使用すると、研磨作用でウレタン塗装やワックス層を削り、光沢や保護効果を損なう可能性があるため注意しましょう。
カビ取りに使う場合は、粉を直接振りかけず、水に溶かして弱めの洗浄液として活用するのが安全です。作業後は残留を防ぐため水拭きを行い、しっかり乾燥させることがカビの再発防止につながります。
フローリングのカビ取り後にできる予防法とは?
カビは発生後に除去するよりも、日常的に予防する方が効果的です。特に、湿度や汚れがたまりやすい床面は、こまめな換気や除湿、清掃などの習慣が欠かせません。ここでは、フローリングを清潔に保つための7つの具体的な予防方法を解説します。
こまめに換気する
カビは湿度70%以上の環境で繁殖しやすいため、室内の湿気を外へ逃がす換気は基本的な予防策です。空気の流れを作ることで床面の乾燥が早まり、湿気によるカビの定着を防げます。
換気の目安は、1日2〜3回、5〜10分程度窓を開けることです。特に効果的なのは、部屋の対角線上にある2カ所の窓を同時に開ける方法で、風が通り抜けて効率的に空気を入れ替えられます。冷暖房使用時は、エアコンの除湿機能やサーキュレーターを併用すると、室温を保ちながら湿度を下げられるでしょう。
除湿剤を使用する
除湿剤は、室内や家具下など、湿気がこもりやすい場所の湿度を下げ、カビの繁殖条件を抑える手軽な方法です。特に密閉性の高い部屋や押し入れ、クローゼットでは湿度が上がりやすいため、除湿剤の効果が発揮されます。
設置場所は、家具の下や隅、靴箱、収納内部がおすすめです。交換目安は1〜3カ月ごとですが、湿度が高い季節や雨の多い時期は吸湿スピードが早まるため、こまめにチェックしましょう。
定期的に掃除する
カビは湿気だけでなく、ホコリや皮脂、食べかすなどの有機物を栄養源として繁殖します。これらの汚れを放置すると、床面だけでなく家具の隙間や部屋の隅にもカビが発生しやすくなります。そのため、定期的な掃除はカビ予防の基本です。
目安としては週1回以上、掃除機や乾拭きでホコリを取り除き、必要に応じて中性洗剤を薄めた水で拭き掃除をします。家具の下や部屋の隅など、普段手が届きにくい場所も、月1回は動かして清掃しましょう。
除湿マットを使用する
家具やマットの下は空気がこもりやすく、湿気が溜まりやすい場所です。この湿気が原因で、接触している床面に結露やカビが発生する場合があります。除湿マットは、こうした湿気を吸収し、カビの発生を抑える効果があります。
設置場所としては、ベッドやソファ、ラグなどの下が最適です。これらの家具は重量があり、移動や通気が難しいため、湿気対策を怠ると被害が広がりやすくなります。除湿マットを敷けば、湿度上昇を防ぎ、フローリングの劣化を抑えられるでしょう。
フロアコーティングを施す
フロアコーティングは木材表面に防水・防汚膜を作り、水分や汚れの浸透を防ぐ方法です。コーティングによって日常の掃除がしやすくなり、カビの定着やシミの発生を大幅に抑えられます。特に、水回り付近や湿気がこもりやすい部屋では、長期的なカビ予防策として効果的です。
施工は専門業者に依頼し、ウレタン、シリコンなどの素材から用途や予算に合わせて選びます。耐久年数は種類によって異なり、短いもので5年程度、長いもので20年以上持つケースもあります。
結露対策をする
結露は、床に落ちて湿気の源となるため、フローリングのカビ発生リスクを高めます。室内外の温度差が大きい冬場や梅雨時は特に注意が必要です。
対策としては、窓ガラスに断熱フィルムや結露防止シートを貼る方法が有効です。また、二重サッシや内窓を設置すると、室温差を緩和でき結露の発生を抑えられます。既に結露が発生している場合は、朝晩のうちにタオルで拭き取り、窓際の通気を確保しましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋を片付ける
フローリングのカビ予防には、まず床全体が見える環境づくりが欠かせません。ゴミ屋敷や汚部屋のように、物が散乱している状態では通気が遮られ、湿気がこもりやすくなります。さらに、生ごみや紙類、布製品などはカビの栄養源となり、いくら部分的に除湿や換気をしても効果が薄れてしまいます。
改善の第一歩は、まず床を覆っている不用品の撤去です。分別を行い、生ごみや湿気を含むものは速やかに処分しましょう。片付け後は、定期的な換気や除湿、掃除を習慣化することで再発を防げます。
カビ取り・定期的な掃除はプロに任せるのもおすすめ!
重度のカビは自分で除去するのが難しく、誤った方法では素材を傷めたり再発を招いたりします。特に、仕事や家事で忙しい場合、定期的にプロに依頼してリセットしてもらう方法がおすすめです。安全性や仕上がりの品質を重視するなら、専門業者の活用は大きなメリットがあります。
プロに任せるメリット
プロのカビ取りは、家庭では難しい徹底的な除去が可能です。専用の洗剤や業務用機材を使い、カビの根本までしっかり除去できます。また、防カビコートや再発防止処理を同時に行ってくれる場合もあり、効果が長持ちします。
さらに、木材の種類や表面加工に合わせた安全な方法で処理してもらえるのも利点です。素人が漂白剤や研磨で処理すると、変色・傷がつくリスクがありますが、プロなら素材を傷めずに処理できます。
対応できる範囲も広く、水回りの頑固なカビや天井・エアコン内部のカビ、梯子や足場が必要な高所作業まで依頼できます。作業はすべてスタッフが行うため、アレルギーや喘息を持つ家庭でも安心です。
業者の選び方
信頼できるカビ取り業者を選ぶには、まず実績の確認が重要です。素材や発生原因によって最適な処理方法は異なるため、施工事例や写真付きのビフォーアフター、顧客レビューが充実している業者ほど安心できます。
次に注目したいのが説明の丁寧さです。依頼前に質問へ的確に答え、作業内容や使用する薬剤の特徴を詳しく説明してくれるかを確認しましょう。説明不足のまま作業を進める業者では、仕上がりが想定と異なり、トラブルになる恐れがあります。
また、見積もりの明確さも大切なポイントです。「一式○○円」といった曖昧な記載ではなく、作業項目ごとに金額が記されているか確認してください。作業後の追加請求を避けられるだけでなく、他社との比較もしやすくなります。作業範囲・内容と金額の関係が明確な業者であれば、納得して依頼でき、安心して任せられます。
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まとめ
今回はフローリングのカビ取りについて詳しく解説しました。
カビは見た目の不快感だけでなく、健康被害や床材の腐食、不動産価値の低下といった深刻な問題につながります。早期発見・早期対処が被害拡大を防ぐポイントです。日常的な換気や湿度管理、定期的な掃除などの習慣を取り入れれば、カビの発生を大幅に抑えられます。
しかし、長期間放置して根を張ったカビや、広範囲にわたる汚れは素人では完全除去が難しい場合があります。そんなときは、安全かつ効果的な方法で作業できるプロの業者へ依頼するのがおすすめです。
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