「ヘルパーとして訪問した家がゴミ屋敷だった」こんな経験はありませんか?
利用者に直接片付けてもらうのが一番ですが、ヘルパーを利用している状況なので、それは難しいでしょう。
しかしそのまま放置していると作業に支障が出ますし、利用者の身の危険にもつながります。
そこで今回は、介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまう5つの原因や、介護認定者のゴミ屋敷を支援してあげる方法について解説します。
介護認定者の自宅がゴミ屋敷で困っているヘルパーの方や、ヘルパーから相談を受けて困っている親族の方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
介護認定者・介護認定とは?
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまう原因や解決法を紹介する前に、そもそも介護認定者とはどういったことを指すのか、定義を簡単に見てみましょう。
すでに知っている方は、飛ばしていただいて構いません。
介護認定者とは、要介護認定を受けた人のことを指します。厚生労働省によると、要介護認定の流れは以下の通りです。
- 市町村の認定調査員(指定居宅介護支援事業者等に委託可能)による心身の状況調査(認定調査)及び主治医意見書に基づくコンピュータ判定(一次判定)を行う。
- 保健・医療・福祉の学識経験者により構成される介護認定審査会により、一次判定結果、主治医意見書等に基づき審査判定(二次判定)を行う。
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまう5つの原因
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまう原因は、以下の5つです。
- 配偶者との死別
- セルフネグレクト
- 認知症
- 子や孫に頼りたくないというプライド
- 足腰が弱くなる過程で片付けが難しくなる
それぞれ詳しく見てみましょう。
配偶者との死別
介護認定者の9割以上は65歳以上の高齢者です。高齢になればなるほど、配偶者と死別してしまう可能性は高まります。
高齢者世代は特に「男性が働きに出て女性が家事をする」といった家庭が多いです。妻に家の片付けを任せっきりだった夫が妻に先立たれてしまうと、片付けの習慣がなく片付け方も分からないため、自宅がゴミ屋敷化してしまいます。もちろん妻と夫が逆のパターンもあります。
実際に配偶者との離婚や死別をきっかけに、自宅がゴミ屋敷化してしまう方は多いです。また死別をきっかけに自炊をしなくなれば、スーパーの惣菜やコンビニの弁当などのゴミ、ビールの缶などの量が増え、ゴミが溜まりやすくなります。
介護認定者が配偶者と死別している場合は、配偶者の死がゴミ屋敷化の原因かもしれません。
セルフネグレクト
まずネグレクトは、育児放棄を意味します。つまりセルフネグレクトを直訳すると「自分自身への世話を放棄してしまうこと」です。
具体的には、食事を取ろうとせずに栄養状態が悪化して最悪の場合は餓死に至ったり、身の回りの掃除片付けをせずに自宅がゴミ屋敷化してしまったりします。
また対人関係も希薄になるため、自ら周りに助けを求めることはありません。
セルフネグレクトは、高齢者に多い症状です。これは、認知症や経済的貧困、社会的孤立などが原因です。
セルフネグレクトは高齢者に多いので、介護認定者がセルフネグレクトに陥っている可能性も高くなります。
介護認定者がセルフネグレクトに陥っている場合、そもそも介護を拒否されてしまい、なかなかサポートが行き届きません。よって会議認定者のゴミ屋敷がますます悪化してしまいます。
認知症
認知症は、一般的に65歳以上の高齢者によく見られる病気です。
認知症になると、物忘れが激しくなったり、判断力が低下したり、セルフネグレクトに陥ったりします。
物忘れが激しくなると、同じものをいくつも購入したり、片付けをする予定を忘れたりして自宅が散らかっていきます。セルフネグレクトが介護認定者の自宅をゴミ屋敷にしてしまう理由は、1つ前の項目で解説した通りです。
先ほど介護認定者には配偶者と死別している方が多いと解説しました。介護認定者の多くは配偶者と死別をして一人暮らしをしています。よって認知症であることを誰からも気づかれず、症状が悪化してしまうのです。
介護認定者に認知症のような症状が見られる場合は、ゴミ屋敷化の原因は認知症にあるかもしれません。
子や孫に頼りたくないというプライド
介護認定者の大半は高齢者なので、子供や孫がいます。
子供や孫と一緒に住んでいれば、子供や孫が介護認定者の部屋まで片付けてくれるでしょう。しかし子供や孫が独立して家を出ている場合は、子供や孫が帰省しなければ、家を片付けてもらうことはできません。
気軽に声をかけられればいいのですが、介護認定者の中には「子供や孫に迷惑をかけたくない」「自分のことは自分でやる」というプライドを持った方がいます。
介護認定を受けているということは、日常生活に支障が出るほど体が衰えているということです。それほど体が衰えているのに、自宅がゴミ屋敷にならないように片付けができるとは思えません。
親や祖父母が、一人暮らしをする介護認定者である場合は、定期的に自宅を訪れてあげたり、「頼ってほしい」という旨を伝えたりすることが大切です。
足腰が弱くなる過程で片付けが難しくなる
前述の通り、介護認定者の多くは、足腰が弱っています。介護を受けるようになり、自分で動く機会が減れば、ますます足腰は弱っていくばかりです。
片付けには、腰を曲げて床のものを拾ったり、重いものを持ち運んだりする労力が必要です。また一軒家で二階がゴミ屋敷化している場合には、一階と二階を行き来して、重いゴミを運ばなければなりません。
足腰が衰えていて、歩くことすら昔のようにはいかない介護認定者に、これらの作業ができるとは思えません。
そして無理に自力でゴミ屋敷の片付けを強行しようとすると、最悪の場合怪我に繋がってしまい、命の危険すらあります。
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化するとどんな影響がある?
ここまで、介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまう原因について紹介しました。
では、介護認定者の自宅がゴミ屋敷化すると、介護認定者自身や周囲の人にどんな影響があるのでしょうか?
考えられる主な影響は以下の3つです。
- ゴキブリやネズミ、ダニなどが大量発生して不衛生になる
- 転倒から怪我に繋がるリスクが増える
- 「ヘルパーを家に入れたくない」と言うようになる
それぞれ詳しく見てみましょう。
ゴキブリやネズミ、ダニなどが大量発生して不衛生になる
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化すると、ゴキブリやダニなどの害虫が発生して、不衛生になります。
自宅の立地やゴミ屋敷の散らかり具合によっては、ネズミのような害獣が発生してしまうことも。
こういった害虫や害獣は、一度住み着いてしまうと、完全に駆除するのは難しいです。特に介護認定者が自力で駆除をするのは、不可能と言っても過言ではありません。
ゴキブリやダニ、ネズミなどが不衛生な環境を作り、介護認定者の体調に悪影響を及ぼすかもしれません。
またヘルパーにとっても、ゴキブリやネズミが出る環境で介助を行うのは、心が折れます。
転倒から怪我に繋がるリスクが増える
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化すると、転倒から怪我に繋がるリスクが増えます。ゴミに足を取られ転倒してしまい、うまく受け身が取れずに骨折などの大怪我につながるのです。
年齢が若ければ、骨折をしてもしばらくすれば治ります。しかし介護認定を受ける高齢者となると、そこから運動量が大幅に減ってしまい、筋力が衰えてしまいます。場合によっては自力で歩くことも困難になってしまうかもしれません。
特に生活の動線にゴミが溜まっている場合は要注意です。リビング、トイレ、お風呂、キッチンあたりは、ゴミの影響を受けずに行き来できるようにしておくべきです。
こういった動線にゴミが溜まっていると、ヘルパーが介護認定者を介助する際の妨げにもなります。
「ヘルパーを家に入れたくない」と言うようになる
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまうと、「ヘルパーを家に入れたくない」と言うようになるかもしれません。
これは「ゴミ屋敷化した自宅を他人に見られるのが恥ずかしい」という心理が原因です。精神疾患等は抱えていないものの、身体の衰えのような理由で自宅がゴミ屋敷化してしまった方によく見られます。
しかしヘルパーを家に入れなくても、介護認定者の「介助を受けなければ生活が立ち行かない」という状況に変わりはありません。
よって「ヘルパーを家に入れたくない」と言う前に、できるだけゴミ屋敷化する可能性を排除してあげることが重要です。
介護認定者のゴミ屋敷をヘルパーが解決/支援してあげる方法
介護認定者のゴミ屋敷をヘルパーが解決/支援してあげる方法は、以下の3つです。
- 掃除をして生活の動線だけは確保しておく
- ゴミ屋敷片付け業者への依頼を勧める
- 支援を拒否される場合は家族や地域包括支援センター/ケアマネジャーに頼る
それぞれ詳しく見てみましょう。
掃除をして生活の動線だけは確保しておく
介護認定者の自宅の簡単な掃除は、ヘルパーの業務内容に入っています。よって問題の根本的な解決にはなりませんが、簡単に掃除をして、生活の動線だけは確保しましょう。
そうすることで、リビング、キッチン、風呂、トイレの行き来くらいであれば、できるようになります。
ただしヘルパーが自力で介護認定者のゴミ屋敷を片付けることは不可能です。そもそもヘルパーの業務内容の域を超えていますからね。
よっていずれは、次の項目で説明するゴミ屋敷片付け業者に依頼をして、ゴミ屋敷問題を根本から解決する必要があります。
ゴミ屋敷片付け業者への依頼を勧める
ゴミ屋敷片付け業者に依頼をすれば、ゴミ屋敷に関する悩みは簡単に解決します。毎日のようにゴミ屋敷を片付けている経験豊富なスタッフ数名体制で片付けを行うため、早ければ数時間で家のゴミを全て片付けられます。
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化しているのであれば、介護認定者の親族等に、ゴミ屋敷片付け業者への依頼を勧めてみてください。
支援を拒否される場合は家族や地域包括支援センター/ケアマネジャーに頼る
介護認定者がヘルパーを家に入れてくれなかったり、ゴミの片付けに関する支援を拒否される場合は、家族や地域包括支援センター、ケアマネジャーに頼ってみましょう。
介護認定者の介助に関する問題を、ヘルパーが全て抱え込む必要はありません。
様々な角度からアプローチをし、介護認定者の生活をサポートしてあげることが大切です。
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まとめ
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化してしまう5つの原因や、介護認定者のゴミ屋敷を支援してあげる方法について解説しました。
介護認定者の自宅がゴミ屋敷化したままだと、ヘルパーの介助に支障が出ます。また介護認定者の健康への悪影響や、怪我のリスクにもつながります。
よってできるだけ早く、介護認定者のゴミ屋敷問題は解決してあげるべきです。介護認定者自身ではどうすることもできないので、周りのサポートが欠かせません。
しかしヘルパーが介護認定者の自宅のゴミを全て自力で片付けることも難しいです。
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