「なぜ私は家を片付けられないのだろう?」
と困っていませんか? 散らかった部屋は住みづらくてストレスがたまったり、アレルギーなどの病気にかかりやすくなったりするため悩んでいる人は少なくありません。
片付けられない人の家には特徴があり、また、本人の性格や生活習慣などによって片付けられなくなっている場合があります。環境を整えたり、考え方のくせを変えたりすれば片付いた部屋を維持することが可能です。
今回は片付けられない人の家に見られる特徴や理由、解決法を解説します。この記事を参考に、すっきり片付いた家を目指しましょう。
この記事で分かること
- 片付けられない人の家の特徴
- 片付けられない人の性格・気質的な事情
- 家が散らかる理由
- きれいに片付けるポイント
片付けられない人の家の特徴
片付けられない人の家には、大きく分けて8つの傾向が見られます。詳しく見ていきましょう。
とにかく物が多い
片付けられない人の家は、とにかく物が多いのが特徴です。単に家の収納が少ないというだけでなく、物を捨てずに溜め込んだり無計画に買い散らかしたりするため家が物だらけになってしまうのです。衣装ケースにぎっしりと服が詰まっている、押し入れの扉を開けると詰め込んだ物がこぼれてくるなどがその一例です。
物が大量にあると、それぞれの管理が行き届きません。そのため、必要時に必要な物が見つからなかったり、いざ使おうとしたときに壊れて役に立たなかったりといった問題が生じます。
物が多いと掃き掃除などもやりにくくなるため、湿気が溜まってカビが生えるなど衛生面のトラブルも起こりやすくなります。
収納スペース・収納アイテムが少ない
片付けられない人の家では、収納スペースや収納アイテムが不足していることがあります。収納が足らないと家が物であふれてしまい、床が散らかったり失くし物を探しにくくなったりするため注意が必要です。
収納スペースが少ない家は、都市部の賃貸物件などでしばしば見られます。収納不足の場合には、物の量を絞ったりデッドスペースを有効活用したりといった工夫が欠かせません。
収納家具を買い足すのも効果的ですが、購入する前に不要な物を処分しましょう。無計画に収納家具を買い足すと、かえって部屋が狭くなってしまいます。
食べかけのお菓子やパンが置いてある
食べかけのお菓子やパンが部屋に置きっぱなしになっているのも、片付けられない人の家の特徴です。整理整頓が行き届かず、衛生意識が低い人は食べかけの食品を放置しがちです。
食べ物で散らかった部屋は不潔な印象になるだけでなく、衛生面でも実害が生じます。放置された食品が腐って不快なニオイが発生したり、腐った食品をエサに害虫が湧いたりするため注意しましょう。病害虫や細菌などによる食中毒や、アレルギー疾患につながる可能性があります。
床もほこりっぽく、空気がよどんでいる
片付けられない人の家は、床にほこりが溜まって空気がよどんでいることが多いです。定期的な掃除ができていないため、床がほこりっぽくなります。また、床が物だらけだと掃除機をかけにくくなるため、ほこりが積もってしまうのです。
物であふれて置きっぱなしになっていると、風通しも悪くなるので空気がよどみます。部屋のすみや家具の裏などに湿気が溜まり、カビやダニが湧く原因になるため注意しましょう。換気を面倒くさがって窓の開け閉めをしないでいると、空気のよどみはさらに悪化します。
引き出しやクローゼットが開けっ放し
引き出しやクローゼットが開けっ放しになっていることが多いのも、片付けられない人の家に見られる特徴です。
閉め忘れているというよりは、整理整頓の習慣が身についていないために開けっ放しにしてしまうのです。収納家具を開けっ放しにしていると部屋全体が散らかった印象に見えたり、急な来客時に恥ずかしい思いをしたりします。
「いちいち開け閉めするのが面倒くさい」「最初から開けておけば物をすぐ探せて便利そう」と考えて引き出しやクローゼットを開けっ放しにする人もいますが、実際には整理整頓の意識が下がって散らかりがちになるためおすすめしません。
開けたら閉めるという基本的な習慣を徹底し、中身を整理して必要な物だけを残しましょう。
布団が万年床になっている
片付けられない人の家では、布団を敷きっぱなしにして万年床(まんねんどこ)になっていることが多いです。「布団を収納するスペースがない」という生活事情や、「どうせ今夜また使うから敷きっぱなしのほうが楽」といった面倒臭さから敷きっぱなしにしてしまいます。
万年床の原因が収納不足の場合には、いらない物を捨てて収納スペースを確保する必要があります。また、面倒臭さが原因の場合には健康上の悪影響について理解し、整理整頓の意識を高めることが欠かせません。万年床は湿気が溜まってカビやダニが繁殖し、アレルギー性鼻炎やぜんそくなどの病気の原因となります。
動線を意識した収納をしていない
生活動線を意識した収納がされていないのも、片付けられない人の家の特徴です。生活動線を考慮せずに物の置き場所を決めると使用後に定位置に戻すのが面倒になるため、物を放置しがちになります。
カギは外出時に使う物なので玄関のそばに置く、テレビのリモコンやメガネはリビングで使うのでリビングテーブルの上に置くなど、動線を意識して定位置を決めましょう。そのアイテムはどの部屋でよく使うか、どこに置くと出し入れしやすいかを考慮すると、動線が良くなります。
ヘアアクセサリーは洗面台や鏡台の引き出しの中、ネックレスは服のコーディネートとの相性を考えるためクローゼットの中など、同じアクセサリー類でも使用場所や動作の順序に合わせて物を配置すると動線がスムーズになります。
排水溝や三角コーナーに髪やゴミが溜まっている
片付けられない人の家でよく見られるが、排水溝や三角コーナーに髪やゴミが溜まっている状態です。水回りの片付けに意識が向かず、排水溝や三角コーナーの汚れを溜め込んでしまうのです。
キッチンやふろ場、トイレなど水回りの掃除を怠ると、不快なニオイやヌメリが生じたりカビが生えたりします。しつこい汚れは重曹やクエン酸を使ったり、塩素系漂白剤でカビを取ったりしないと解消できないためきれいにするのに手間がかかります。汚れひどくなる前に、こまめにゴミを取り除くのが一番簡単です。
片付けられない人の特徴
片付けられない人には、次の4つの背景があることが多いです。
- 勿体無い精神が強すぎる
- 計画性がない
- 発達障害などの病気がある
- 後回しが習慣化している
これらに当てはまる場合には、自分の行動パターンや癖を変えたり、適切な治療を受けたりすることが必要です。具体的なポイントを解説します。
勿体無い精神が強すぎる
物を大切にするのはすばらしいことですが、「勿体無い」精神が強すぎるとなかなか片付けることができません。ずっと着ていない服や流行遅れのバッグ、特典で入手したグッズなどまったく使っていないのに「まだ壊れていないから」「いつか使うかもしれないから」などの理由でため込んでしまう人がいます。
まだ使えるからといって不要な物を溜め込み続けると、いつか収納スペースが足りなくなってしまいます。収納可能な物の量を把握して、収納しきれない物は勿体なくても潔く捨てることが大切です。捨てるのが忍びないと思うなら、寄付したりジモティなどで人にあげたりするのもひとつです。
管理が苦手で計画性がない
物の管理が苦手で計画性がない人も、家を散らかすことが多いです。例えば、衝動買いが多かったり、収納スペースの有無を考えずに買ったりする人は注意が必要です。ストレス解消や気分転換のためにショッピングをくりかえす、いわゆる買い物依存症の人も家を物だらけにしてしまいます。
物を買うときには「どこに収納するか」「家にある別の物で代用できないか」「そもそも買う必要があるのか」を冷静に考える癖を付けて、無計画な購入を避けることが欠かせません。
発達障害などの病気で片付けられないことも…
片付けられない背景に、発達障害などの病気が隠れているケースあるため注意が必要です。例えば、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の人は片付けの途中で注意力や集中力を切らしてしまうことがあり、長時間の片付けが難しい場合があります。
また、うつ病などの精神疾患も、やる気が出なくなったり集中力が切れてしまったりして片付けができなくなることがあるため注意が必要です。うつ病はセルフネグレクトの原因のひとつで、セルフネグレクトになるとゴミを家に溜め込みがちになります。発達障害や精神疾患が疑われる場合には、心療内科や精神科を受診して適切な治療を受けましょう。
後回しが習慣化している
「今日は疲れたからまた今度」「週末にまとめて片付ければいい」などと考えて後回しが癖になってしまい、どんどん家を汚くしてしまう人もいます。先送りして片付けのチャンスを逃しているうちに、軽い片付けでは解消できないくらい部屋が散らかってしまうのです。
先送りによる汚部屋化の悪循環を解消するには、たとえ短時間でも毎日片付けて後回しをやめることが重要です。大がかりな掃除をするには労力と時間が必要ですが、「床に掃除機をかけるだけ」「洗面台を磨くだけ」などの小さな掃除ならその場で行うことができます。小さな掃除を習慣化できれば、後回しの癖がなくなります。
家が片付けられない理由
家が散らかってしまう理由は、おもに次の3つです。
- そもそも片付け方が分からない
- 忙しすぎて時間も心も余裕がない
- 片付けられないことに危機感がない
それぞれの問題を根本的に解決して、片付いた部屋を目指しましょう。
そもそも片付け方が分からない
根本的な問題として、片付け方が分からず部屋が散らかっている場合があります。ゴミの分別や出し方、水回りの掃除方法や衣類の収納方法など片付け・掃除の基本が身についていないため、どう片付けたらいいか分からないのです。
片付けのやり方は、生活の中で身に付けていくものです。多くの人は子ども時代に親が掃除するのを見たり手伝ったり、学校の掃除当番をしたりして片付け方を学びますが、学ぶ機会を逃したまま大人になってしまう人もいます。片付け方はインターネットや書籍でもくわしく調べられるので、方法が分からない人は情報収集から始めましょう。
忙しすぎて時間も心も余裕がない
仕事や家事、育児などが忙しすぎて、片付けに手が回らないというケースもあります。拘束時間が長くて片付けの時間が取れず、すきま時間ができてもストレスや疲労で片付ける気力が湧かないという人は少なくありません。
このようなケースでは、歯を磨きながら洗面台を磨く、玄関で靴を脱いだタイミングで玄関周りを片付けるなど、ながら作業でできる小さな掃除を取り入れるのがおすすめです。また、自分で全てを片付けようとはせずに家事代行サービスを利用したり、お掃除ロボットを使ったりすることも検討しましょう。
片付けられないことに危機感がない
散らかった環境に慣れていて、片付いていなくても問題ないと考えている場合には部屋が片付くことはありません。雑然としていてもストレスを感じない人、「いつか片付ければいいや」と先送りにしている人は、片付ける必要性を感じていないためどんどん部屋を散らかしていきます。
片付けの要・不要に自分なりの基準があって、一定以上に汚れたら必ず片付けるという人であれば問題ありません。しかし、多くの場合は汚部屋に陥りがちです。片付けに危機感がない人は家族や恋人などに注意されて嫌々片付ける場合もありますが、本人のモチベーションが低いとなかなかきれいにすることができません。片付いた部屋に住む心地よさを体感し、片付けの大切さを認識することから始めましょう。
片付けられない人が上手に片付ける方法
これまで片付けられなかった人も、次の6つの手順に従うと上手に片付けられるようになります。具体的なポイントを解説するので、ぜひ取り入れていきましょう。
持ち物を全て取り出す
片付けの第一歩は、整理する箇所の物品を一度全て取り出すことです。引き出しや押し入れ、棚の中や床に直置きしている物など、片付けに取りかかる箇所の物を一か所に広げてみると何を持っているのか把握できます。普段見えない場所にある物も再確認できるため、もう使わない物や劣化した物、重複している物などを漏れなくチェックできます。
全て取り出すときのポイントは、整理箇所を絞って手広くやりすぎないことです。作業箇所を広範囲にして押し入れ全体などで行ってしまうと、量が多すぎて大変です。全部出したあとで途方に暮れてしまうため注意しましょう。
仕分けをする
整理する箇所の物を全て取り出したら、次は仕分けの段階です。「必要な物」「不要な物」「判断に迷う物」の3種類に仕分けして、必要な物は整理整頓して収納し、不要な物は処分します。判断に迷う物はいったん段ボール箱などに入れて保留し、1週間後や1か月後に見直して要・不要を再度判断しましょう。
仕分けのときはまだ使えるかではなく、実際に使うかで要・不要を判断します。収納スペースの広さを確認し、保管する物を収納スペースの7割程度に抑えるのもポイントです。1年以上使わなければ処分する、思い出の品は写真に撮ってから処分するなど自分なりのルールを決めるとスムーズに仕分けができます。
収納する
仕分けで必要な物を残したら、それぞれの物を適した場所に収納していきましょう。使用頻度の高い物はすぐ取り出せる場所に収納し、シーズンオフのアイテムなどあまり使わない物は奥や手の届きにくい場所にしまうのがポイントです。
同じカテゴリーの物を一か所にまとめて収納したり、収納ボックスにラベルを貼って見える化したりすると整理しやすくなります。一度収納したらそれでおしまいではなく、季節の変わり目や生活環境の変化に合わせて物の定位置や収納場所を見直すようにしましょう。
掃除をする
物を収納できたら、片付けの仕上げに掃除をしましょう。床に掃除機をかけたり、収納家具の上部に積もったほこりを拭き取ったりします。ほこりは重力に従って上から下へと落ちていくため、掃除は高いところから低いところの順に行うことが大切です。
また、ほこりは部屋の奥やすみに溜まっていく性質があるため、部屋の奥から手前に向かって掃いたり拭いたりするのが効率的です。きれいにした床を踏まずに、部屋の外に出られるというメリットもあります。
片付けのリズムを作る
一度片付けても、生活していると少しずつ散らかっていきます。散らかり防止のために、日常的な片付けのリズムを作りましょう。毎日10分だけ片付ける時間を作る、郵便受けの中身をチェックするたびに不要な郵便物を捨てる、毎週決めた曜日の朝にトイレ磨きをするなど生活習慣に片付けを組み込むことが大切です。
ゴミや汚れが溜まると大がかりな片付けが必要になりますが、片付けのリズムができている人は一度あたりの片付けが軽く済みます。人は習慣化していることに対してはストレスを感じにくいため、負担なく片付いた部屋を保てるようになります。
収納に余裕のある家に引っ越す
家の収納が非常に少なく、いくら工夫しても収納場所の増やしようがない場合には引っ越しをするのもひとつです。子供が生まれて人数も物の量も増えたのに、新婚時代と同じ部屋に住んでいるケースなどでは積極的に引っ越しを検討しましょう。
引っ越し先を決めるときは、収納スペースの広さや配置場所を必ずチェックしましょう。玄関脇に大きな靴箱があったり、キッチンの横にパントリーがあったりすると、たくさんの物を収納できるため家を片付けやすくなります。
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まとめ
片付けられない人の家は収納が少ないわりに物が多く、食べ散らかしや万年床などで衛生環境が悪くなっているケースが多く見られます。勿体無い精神や計画性のなさ、片付けを後回しにする癖などがある人は、部屋を散らかしがちなので注意しましょう。
片付けられない原因としてそもそも片付けのやり方が分からない、忙しすぎて片付けるゆとりがない、危機感がなく片付けの必要性を感じないなどの事情があり、それぞれの原因に合わせたアプローチが必要です。片付けに苦手意識がある人でも、「物を一度全て出す」「仕分け」「収納」「掃除」「習慣化」の5ステップで上手に片付けられるようになります。
片付けでお困りの場合は、片付けの専門業者に依頼するのもおすすめです。プロの力を借りて一度部屋をリセットしてからこまめな片付けを習慣化すると、無理なくきれいな部屋を維持することができます。