ゴキブリ対策にハーブが有効と聞くと、「ゴキブリ避けになるかも」「安全に退治できるかも」と期待を寄せる人は多いです。しかし、たとえゴキブリ対策にハーブが有効だったとしても、使い方を間違えると思ったような結果にはなりません。
ゴキブリ対策としてハーブの使用を検討する時は、適切なハーブ選びと使い方を知ることが大切です。ゴキブリ対策に有効な最強のハーブや、正しい使い方・注意点などを詳しく解説します。
目次
ゴキブリ対策にハーブが最強と言われる理由

最強と耳にすると、ついゴキブリ退治の確実性のみに注目しがちだが、ハーブによるゴキブリ対策で得られるメリットは、直接的なゴキブリへの効果だけではありません。実際に、ゴキブリ対策でハーブを利用する人の多くは、様々な観点から総合的に「ハーブが最強」という結論を口にしており、ゴキブリ対策でハーブを上手に役立てています。
では、ゴキブリ対策におけるハーブ最強説は、どのような理由が根拠となっているのでしょうか。ゴキブリ対策でハーブが最強と言われる理由を、以下で具体的にご紹介します。
人体や環境に優しいゴキブリ対策
ゴキブリ対策におけるハーブ最強説のうち、エコロジーの観点から判断する人からよく聞かれるのは、人体や環境に優しいという理由です。ハーブ自体は植物であり、化学薬品のような人工的に作られた効果はありません。
つまり、人体にまで悪影響が出る心配はほぼ皆無で、安心してゴキブリ対策に利用できます。人と自然に優しい生活を求める人にとって、ハーブによるゴキブリ対策は、まさに理想的な解決方法です。
コストが安い手軽にできる
比較的安いコストで手軽にゴキブリ対策が試せるのも、ハーブが最強と言われる理由の一つに挙げられます。化学薬品を使用したゴキブリ駆除剤の場合、使用する薬剤の種類や数によっては、数千円かかることも珍しくありません。
これに対し、ハーブは数百円程度で始められるだけではなく、苗をうまく育てれば繁殖させることも可能なので、コストの安さと手軽さから見ればかなり優秀です。植物ではなくハーブオイル自体を購入する場合も、100均ショップを利用すればかなり金額を抑えられることから、コスト面における最強説も十分頷けます。
ゴキブリが嫌うハーブの種類

ゴキブリ対策でハーブを役立てることは十分可能ですが、ハーブならどのような種類でも大丈夫という訳ではありません。使用するハーブの種類を間違えると、思ったような効果が得られないだけではなく、対策のための手間暇やコストも無駄になってしまいます。
ゴキブリ対策をハーブで行う場合は、ゴキブリがどのようなハーブを嫌うのかを知り、適切な種類を選んで活用してください。ゴキブリが嫌うハーブの種類を具体的にご紹介しましょう。
ミント系・柑橘系のハーブ
ミント系や柑橘系のハーブは、清涼感が強くゴキブリが苦手な成分が含まれているため、植物自体を植えたりオイルで利用すると、ゴキブリの忌避に役立ちます。例えば、ペパーミントやスペアミントといったミント系のハーブにはメントールが含まれており、スースーする臭いがゴキブリを寄せ付けません。
レモングラスやオレンジといった柑橘系ハーブに含まれるリモネンは、ゴキブリにとって有害な成分で、濃度によってはその動きを止めるほどの効果があります。
樹木系の香りがするハーブ
ローズマリーやタイム・ティーツリーなどの樹木系ハーブは、強い香りが特徴的で抗菌作用もあり、ゴキブリも自ら近づこうとはしません。ゴキブリは嗅覚に優れており、仲間を呼び寄せたり水やエサを探したりするのにも嗅覚に頼っています。
嗅覚が強いゴキブリにとって、強い香りがするハーブは嗅覚に悪影響を出す存在です。したがって、樹木系のハーブをゴキブリ対策で使用すれば、ゴキブリを寄せ付けにくく撃退することも可能です。
スパイシーな香りがするハーブ
セロリやバジルといったスパイシーな香りがするハーブは、ゴキブリの嗅覚には大変刺激が強く、好んでよりつくことがほとんどありません。独特の風味があるセロリやバジルは、人間の味覚・嗅覚でも苦手と感じる人は多いので、感覚が鋭いゴキブリにとってはかなり衝撃的な植物です。
スパイシーな香りが苦手なゴキブリは、自ら生えている場所を避けるので、家の周りに植えているだけでも十分なゴキブリ忌避剤となり得ます。特に、セロリにはミントや柑橘系ハーブと同じく、リモネンの成分が含まれており忌避効果は高めです。
ゴキブリ対策でハーブを使用する際の注意点

ゴキブリ対策におけるハーブの使用は、環境面・コスト面でメリットがある一方、使用する際に気をつけなければならない点もあります。せっかくハーブでゴキブリ対策をしても、効果の程度を理解しなかったり勘違いしたりすると、思わぬ結果に肩を落とす人も少なくありません。
ハーブでゴキブリ対策をする時は、事前に得られる効果とデメリットを正しく理解し、安全で適切な使い方をしましょう。ゴキブリ対策でハーブを使用する際、気をつけるべき注意点を以下でご紹介します。
ゴキブリはハーブに慣れてしまう…
ゴキブリ対策でハーブを使用する時は、忌避するという点だけではなく慣れてしまう可能性も考慮しなければなりません。ゴキブリには学習能力があり、ハーブの匂いが苦手だと感じても、命の危険がないとわかればハーブに慣れてしまい、あっという間に忌避しなくなる可能性があります。
一度慣れてしまえば、最初の頃のような忌避効果はほとんど期待できず、むしろ「ハーブのそばにエサがある」と認識されてもおかしくありません。ゴキブリ対策でハーブを使用する場合は、匂いが薄れないよう1週間から10日前後で交換したり、複数のハーブを同時使用して慣れにくくしたりといった工夫が必要です。
逆効果になるハーブがある
使用するハーブを間違えると、ゴキブリを忌避するどころか寄せ付けてしまうこともあります。例えば、お菓子に使用するバニラビーンズやアニスなどは、甘い香りがして好ましいため、逆にゴキブリを寄せ付けてしまい対策になりません。
もし、日常的にこれらのハーブをキッチンに常備していた場合、エサだと認識したゴキブリが誘引され、他の食品にまで被害を及ぼす可能性も考えられます。バニラビーンズやアニスなど、甘い匂いがするハーブや食品は、事前に密閉できる保存袋に入れて匂いを完全にシャットしましょう。
ハーブを使ったゴキブリ対策の手順

ハーブを使用したゴキブリ対策は、事前に正しく手順を踏むことで最大限の効果が得られます。事前準備や使用方法を間違った場合、せっかくハーブを準備してもゴキブリを忌避できず、効果を得るまで遠回りしなければなりません。
ハーブの能力を余すことなく発揮させるためには、正しいハーブの使い方を知り、確実に狙い通りの効果が出るよう準備することが不可欠です。ハーブを使ったゴキブリ対策の手順を、以下で具体的に解説します。
ゴキブリが嫌いなハーブのスプレーを作る
ハーブでゴキブリ対策をする時は、ゴキブリが嫌いなハーブでスプレーボトルを作っておき、こまめに吹きかけられるよう事前準備することが重要です。スプレーボトルに入れるハーブ液は、次のような手順で作ります。
- ゴキブリが嫌いなハーブを用意し、生葉のまま軽くもんだり、乾燥させて砕いたりといった下準備をする。
- 鍋に適量の水と下準備したハーブを入れ、火にかけてハーブの成分を煮出す。
- 煮出したお湯からハーブの臭いがしたら火からおろし、冷ました液体をスプレーボトルに入れる。
できればスプレーボトルを複数用意し、最低でも常時2〜3本準備しておくと、ハーブの効果を継続させやすく手軽に使えて便利です。
自宅でハーブを栽培する
自宅に庭やベランダがある場合、ハーブを栽培してゴキブリ避けにする方法も効果があります。方法は簡単で、ハーブの種や苗を購入して植木鉢に植え、ハーブが成長したら植木鉢ごと気になる場所に置けばゴキブリ対策完了です。
効果を継続させるためには、新たな鉢植えを用意して定期的に入れ替えるなどの手間がかかりますが、入れ替えた鉢のハーブでスプレーボトルを作れば無駄がなく、より多くの場所で対策できるメリットもあります。ただし、一種類のハーブだけだとゴキブリが慣れやすいため、できれば複数のハーブを栽培しておきましょう。
ハーブを使った対策が効果的な場所
ハーブを使った対策の最終作業は、より効果的な場所での使用です。例えば、ただリビングや玄関などにスプレーしたりハーブを置いたりしても、匂いがするだけでゴキブリを忌避できたとは言えません。
ゴキブリが出やすいキッチンやトイレ・洗面所などの水回りや、一度でもゴキブリを見かけた場所・窓の周囲など、ゴキブリが出そうな場所に巻くことで効果が得られます。まずは、より効果的な場所を重点的に対策しつつ、気になる場所ができたらその都度スプレーしたりハーブの鉢植えを置いたりして、効果を切らさないよう定期的に対策を続けてください。
【注意】ハーブでゴキブリを退治することはできない

よく勘違いする人も多いですが、ハーブによるゴキブリ対策は、あくまでゴキブリを自室に近寄らせないための方法であり、決してゴキブリを退治することはできません。この認識を間違えると、「せっかくハーブスプレーを用意したのに駆除できなかった」という不満を抱えてしまい、せっかく用意したハーブの忌避剤すら使用しなくなってしまいます。
忌避と退治は別物だと考え、すでにゴキブリが出て困っている人は、ハーブ以外で対処をしなければなりません。ハーブによる忌避が間に合わず、すでにゴキブリが出た場合はどうすれば良いのか、具体的な解決方法を以下でご紹介します。
部屋にいるゴキブリは駆除するしかない
ハーブを使用してもゴキブリが忌避できず、室内にゴキブリが出てしまった場合は、直接的に駆除するしか解決方法はありません。ハーブによるゴキブリ対策の最大効果は、ゴキブリの嗅覚の良さを利用して寄せ付けないことです。
従って、すでにゴキブリが室内で出てしまった場合は、殺虫剤などを使用して駆除するしか方法はなく、放置すればゴキブリが増える危険もあります。ハーブで忌避対策してもゴキブリが出た場合は、殺虫剤などを使用して確実にゴキブリを退治しましょう。
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汚部屋を片付けてゴキブリのいない部屋へ
ゴキブリ駆除と忌避をより完璧にしたい場合は、汚部屋を片付けてゴキブリが寄り付きにくく、住みつかない部屋へ生まれ変わらせるのが最善策です。どれだけハーブでゴキブリ対策しても、室内が汚部屋状態ではゴキブリを寄せ付けやすく、一度入り込まれればゴキブリは隠れ放題なので、ハーブ対策ではとても太刀打ちできません。
汚部屋を片付けてスッキリさせれば、ゴキブリのエサも隠れ場所もなくなり、ハーブによるゴキブリ忌避対策の効果も得やすくなります。まずはゴキブリが住み着きにくい環境を整えてからハーブで対策し、忌避も駆除もしやすい部屋へ生まれ変わらせるのが、根絶的なゴキブリ対策の第一歩です。
汚部屋・ゴミ屋敷片付けはゴミ屋敷バスター七福神へ

自宅が汚部屋やゴミ屋敷化していて、「片付けないとハーブのゴキブリ対策もできない」とお悩みの方は、ぜひゴミ屋敷バスター七福神へご連絡ください。七福神は、室内の片付けから不用品の引き取りまで、片付けの全てをお任せいただける清掃専門業者です。
片付けのプロが責任を持って清掃いたしますので、お客様の手を煩わせることはありません。事前にご相談いただければ、最短即日で対応可能です。無料の相談窓口をご用意しておりますので、まずは片付けに関する現状のお悩みをお聞かせください。
まとめ
ハーブによるゴキブリ対策は、人体や環境への影響やコスト面においては、まさに最強の方法と言えます。ただし、ハーブを使ったゴキブリ対策で行えるのはゴキブリの忌避までで、駆除はできないので注意が必要です。
さらに、室内が汚部屋がゴミ屋敷だった場合、せっかくハーブでゴキブリ対策をしても効果が薄いため、対策自体を諦める可能性も否定できません。ゴキブリ対策をハーブで行いたい場合は、まず汚部屋やゴミ屋敷をしっかり片付けてゴキブリを寄せ付けない環境を整え、ハーブの効果を最大限に活かせる部屋作りをしましょう。