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ゴミ屋敷から本当の意味で脱出するのに必要なこととは?
「ゴミ屋敷を片付けたいけど、なんとなく決心がつかない」
ゴミ屋敷に住んでいる方のなかには、そのように思っている方もいるかもしれません。
ゴミ屋敷を片付けるためには、本人の決意が不可欠です。
しかしいざ片付けようと思っても、あまりのゴミの多さに、早々に挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな方のために、ゴミ屋敷から脱出するために必要なことについて説明していきます。
Contents
ゴミ屋敷から脱出しようとした人に多いきっかけは?
以前はゴミ屋敷に住んでいたものの、業者に頼んでゴミ屋敷を片付けた方もたくさんいます。
どういった理由から、ゴミ屋敷を片付けようと思ったのでしょうか?
ここではまず、ゴミ屋敷を片付けようと思った人に多いきっかけについて紹介していきます。
入院でゴミ屋敷状態のお部屋から離れ、病院から退院したとき
ゴミ屋敷を片付けようと思った人に多いきっかけの一つが、入院して家から離れ、退院して家に戻ってきた時です。
ゴミ屋敷に住んでいる人は、それが当たり前になっているため、住んでいてもあまり汚いと感じていない人が多いようです。
しかし当然ながら、病院は衛生面が整っています。
きれいな病院からゴミ屋敷と化した家に戻ってきた際、はじめて家の汚さを実感し、片付けをしようと思う人は少なくないようです。
ゴミ屋敷状態の部屋に家族を呼ばなければならなくなった時
ゴミ屋敷を片付けようと思った人に多いきっかけの二つ目が、部屋に家族を呼ばなければならなくなった時です。
ゴミ屋敷には来客もほとんどないでしょうから、そこに住んでいる本人が気にならなければ、片付けをする必要はないと言えるかもしれません。
しかし家族が来るとなれば、話は別です。
ゴミ屋敷に人を入れるわけにもいかないので、仕方なく家を片付けようと思う人が多いようです。
転勤により、ゴミ屋敷から引越しすることになった時
ゴミ屋敷を片付けようと思った人に多い最後のきっかけが、転勤による引っ越しです。
引っ越すことになれば、退去時には、部屋を空の状態に戻しておかなければなりません。
そのためゴミ屋敷に住んでいる人も、引っ越しの際は業者に依頼して、片付けをしてもらう人が多くなっています。
ゴミ屋敷からの脱出と再発防止に向けて取り組みを始めた自治体も
ここまでゴミ屋敷を片付けようと思った人に多いきっかけを紹介してきましたが、こうしたきっかけがなければ、なかなか片付けをしようとは思わないかもしれません。
しかし先ほど紹介したようなきっかけがなくても、ゴミ屋敷からは早めに脱出するべきです。
なぜなら最近では、多くの自治体が条例を制定して、ゴミ屋敷解消のための取り組みを始めているからです。
例えば神奈川県横須賀市では、通報があったゴミ屋敷を調査し、そこの住人に対し、以下の流れで問題解決のための措置をとっています。
- 指導
- 勧告
- 命令
- 公表
- 代執行
横須賀市では、まずはゴミ屋敷の住人に片付けをするよう「指導」をします。
指導に従わないと「勧告」が、勧告にも従わないと「命令」が出される仕組みです。
命令にも従わなかった場合、ゴミ屋敷に住む人の氏名と住所が「公表」されます。
さらに氏名と住所を公表しても片付けをしなかった人に対しては、市が強制的にゴミ屋敷の片付けの処置をとる「代執行」が行われるのです。
つまりゴミ屋敷を片付けずに放置していると、氏名や住所を公表されたうえで、強制的に片付けをされる可能性があるということです。
もちろん片付けに必要な料金は、ゴミ屋敷に住む当人が支払わなければなりません。
どうせ片付けをしなければならなくなるのなら、氏名や住所を公表されてしまう前に、自分から片付けを始めたほうが賢明だと言えるでしょう。
ゴミ屋敷に対する自治体の取り組みや行政代執行に関することはこちらをご覧ください。
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ゴミ屋敷から脱出するために必要なこととは?
ここまでゴミ屋敷から脱出しようと思った人に多いきっかけや、早めに片付けるべき理由について説明してきました。
しかし一度ゴミ屋敷を片付けても、また再発してしまう人も中にはいます。
ゴミ屋敷を片付けるきっかけがあっても、家族が帰ったり、引っ越しが済めば、家は再びゴミ屋敷になってしまう可能性があると言えるでしょう。
また、市から指導されていったん家を片付けても、しばらくしたらゴミ屋敷に戻ってしまうという人もいるかもしれません。
再発することなく、ゴミ屋敷から本当の意味で脱出するためには、本人の強い決意が必要です。
しかしその決意ができず、ゴミ屋敷から脱出できないという人もたくさんいるでしょう。
ゴミ屋敷から脱出する決意を持つために、必要な認識について説明していきます。
ゴミ屋敷に住むことがいかに危険なことか認識する
ゴミ屋敷から本当の意味で脱出するために必要なのは、そこに住むことがいかに危険かを認識することにあります。
ゴミ屋敷に住んでいると、最悪の場合、命を落としかねません。
なぜならゴミ屋敷は、「トラッキング現象」などで火事にあうリスクが高いからです。
トラッキング現象とは、コンセントの差込口とプラグの隙間にほこりが溜まり、ほこりが湿気を吸収して漏電し、発火する現象です。
ゴミ屋敷では、コンセントはゴミに埋もれて隠れていますから、こうした火災が急に起こりかねません。
発火した場合、可燃物が多いぶん、火はあっという間に燃え広がります。
さらに逃げようと思っても、足の踏み場のないゴミ屋敷では、逃げるのが遅れてしまう確率が高くなります。
このように、ゴミ屋敷に住むことは、命に関わるほど危険なことなのです。
こうした危険を認識することが、ゴミ屋敷を脱出するうえで必要なことだと言えるでしょう。
ゴミ屋敷の危険性について詳しくはこちらをご覧ください。
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まとめ
ゴミ屋敷に住む人が片付けをしようと思ったきっかけで多いのが、以下の3点です。
- 入院で家から離れ、退院して戻ってきた時
- 家に家族を呼ばなければならない時
- 転勤で引っ越しをする時
また最近では、ゴミ屋敷解消と再発防止のための条例を出している自治体も多くなっています。
条例では、命令に従わない場合、氏名と住所を公表され、強制的に片付けをされます。
そのため、自治体からの指導を受けて、ゴミ屋敷の片付けをする人もいるでしょう。
しかしこれらはゴミ屋敷を片付けるきっかけにはなっても、本当の意味で脱出する動機にはならないかもしれません。
なぜなら一度片付けをしても、再発してしまう人が中にはいるからです。
これでは本当の意味での解決にはなりません。
ゴミ屋敷から本当の意味で脱出するために必要なのは、本人の強い意志です。
ゴミ屋敷から脱出する決意をするためには、ゴミ屋敷に住むことがいかに危険か認識することが重要です。
ゴミ屋敷に住んでいると、最悪の場合、火事で命を落とす危険もあります。
そうならないためにも、現在ゴミ屋敷に住んでいる人は、まずはゴミ屋敷から脱出する決意を固めましょう。